オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

早春の大型美麗ニジマス

2014-02-15 09:04:24 | 大型魚
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20XX-5-21(金) 晴れ

早春の大型美麗ニジマス。

最後にはいった水域は、まあまあのたまりが連続する良い場所だが意外とオショロコマは少なかった。夏場は良いかもしれない。

ふと足下を見ると、エゾウスユキソウ(エーデルワイス)の芽がたくさん見えた。まわり一帯をよくみるとあたり一面にエーデルワイス群落があった。 

少し下って行くと川沿いの広場に想像を絶する規模でコゴミでびっしり。





旬のコゴミを我々は夫婦で食べる分だけ少し、F氏は隣近所にくばるために、ごっそりと採集した。




このように、一般にオショロコマの棲む森の自然は別格である。オショロコマの健全な棲息はその森の健全度を示す最も良い指標だとおもう。


今回はなんとか早春のオショロコマ撮影ができたが、なんとなく物足らず、帰りがけに少し走ってニジマスが繁殖しているT川上流でデカニジマスを狙うことにした。

オショロコマの棲む渓流と異なり、とても自然度の低い水域だ。



最初に入った橋の下の F氏ポイントでは雪解け増水のため、水量多く、笹濁り。妻が長竿で振り込むなり30cmほどの産卵後♀がかかり竿を絞り込む。足場が悪いため F氏が苦労してランデングネットで取り込んだ。








その後は魚信なくさらに上流へ移動。私たちお気に入りの、とある国道沿いのポイントに移動。いつもは大抵大型ニジマスがついているのだが、しばらく粘ったが魚信なし。

もう帰ろうかといったとき、突然、妻が36cmの良型ニジマス♀をかけた。悪戦苦闘のすえF氏がアクロバテックな格好でかろうじてランデングネットですくい上げた。



とても美しいニジマスでリリースするか食べるか多いに迷ったが、おいしそうなのでついキープしてしまった。



この水域は、今現在ニジマスしか棲息していない。渓流の規模のせいか、最大でも40cm級ニジマスの渓流だ。

かってはイトウも棲息していたが、在来の渓流魚は放流ニジマスが野生化・自然繁殖して、最終的には壊滅させられたものと思われる。

夏場は瀬にでたニジマスが活発にエサを追い、F氏親子はここで良型ニジマス80匹以上を釣ったこともある。

このような広大な水域ではもはや死魚の山を築くようなニジマス駆除は陳腐なことだし現実的にも不可能だ。

今となっては、楽しいニジマス釣りの水域と割り切ってよく立ち寄っている。 子供が遊園地に遊びに行くような感覚です。もう本来の自然は失われてしまったが、そこに繁殖している外来魚、モンスターを釣って快感を得ようというわけです。
決して、自然のなかでの本来の渓流釣りといったものではありません。偽物の自然を楽しむためにニジマス釣り、秘密の遊園地へゆくのです。

ところで、この川の上流域の支流奥にはオショロコマが棲息するところがあったが、2013年現在、野生化ニジマスのためほぼ壊滅させられている。

そこでは超源流域にオショロコマが僅かに命脈をつないでいるが、これをニジマス侵入による壊滅から防ぐ現実的・確実な方法は、米国のカットスロート保護策みたいに、ニジマス遡上防止ダムを造るしかないと思う。





オショロコマ生息域はもちろん、ニジマスがオショロコマ棲息水域に侵入する恐れがある場合、決してニジマス放流をしないで下さい。

これを現実的なものとするためには北海道環境局などの主導で、ニジマス放流ライセンス制、報告制、ニジマス放流可能水域の設定が必要です。
それが不可能な場合は、各地に奇跡的に残っている貴重な在来の生態系保全のため、北海道においては今後ニジマス放流全面禁止とするべきと考えます。

上記のように、もはや繁殖ニジマスが一定の生態系をなしている水域では、放流制限ないし禁止は最低限必要ですが、あえてニジマス駆除は行わないで自然の推移にまかせてもよいと思います。もはや駆除は容易なものではありません。源流、細流はともかく、本流ではもはや無理です。在来生態系はもはや消滅し、ニジマスのみがひたすら自然繁殖している水域は、一般的な釣り人を満足させる立派な遊園地として機能してゆきます。これはブラウントラウトにおいても同様と考えます。しかし、これらの遊園地は将来的には本物の自然志向に目覚め、それに傾く釣り人たちからは徐々に飽きられてゆくかも知れません。(私たちはまだ飽きてはいませんが.....)

本当に少なくなってしまった在来生態系の保護を強くおしすすめる一方、今現在の現実の状況もじゅうぶんに考慮する必要があります。 つまり、一般の釣り人たちの生態系に対する意識が成熟するまでには、北海道の場合、もう少し時間が必要かも知れないという感じがします。

とはいっても、米国や本州で、すでに失われてしまった貴重なイワナ属に匹敵するもの、つまりオショロコマ、アメマス、ヤマベ(サクラマス)、イトウなどの生態系が、まだ多少なりとも北海道には残っているのです。この機会を失ってはいけません。 

従来、個人的に特に心を痛めていることは、かってオショロコマの楽園であった渚滑川水系が継続的に放流されてきたニジマスに蹂躙され、オショロコマが激減している事実です。類まれなすばらしい生態系を誇っていた原始渓流渚滑川に、町をあげての時代錯誤のキャッチアンドリリース区間設定、モンスターニジマス放流を続けている役場さんは、そろそろききびしい現実に目覚める時期がきているような気がしますがいかがでしょうか。滝上町民の方のなかに、この不都合な真実を真剣に考える人は唯の一人もいないのでしょうか。

ニジマスが駆除の対象になる指定外来魚に指定される前に、無制限、やりたい放題のニジマス放流はやめましょう。置戸町のように在来種の生態系に対する影響を考慮して、ニジマス放流をやめる自治体が増えてゆくことを期待します。



夕食は、コゴミをゆでて ニジマス半身をクレージーソルトとオリーブオイルで塩焼きにして食べたがおいしかった。





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コメント (1)
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