

20XX-10-1 (日) 晴れ
この日は朝9時に北見市の自宅を出発、まず 前述の IM川に入ったが林道が荒れており2♀♀撮影で敗退、続いてFMK川で産卵行直前の美麗オショロコマ15♂♂8♀♀を撮影、次いでPM川でオショロコマ1♂8♀♀を撮影、
最後にKM沢に入った。この渓流のやや下流域のよいたまりを釣ったがここでアメマス3匹が釣れた。15-20cmほど。同じ場所でヤマベ2年魚1匹オショロコマ成魚1♀を釣った。それぞれの釣れた場所はお互いに異なり、それなりに住み分けているようだ。





さらに上流域の函のポイントで釣ったがここでもアメマス2匹を釣ったがいずれも撮影前に針がはずれたりハリスが切れて逃げられた。後者は30cmあったと思われる良型で残念であった。ここでは、その後にオショロコマは♀ばかり8♀♀釣れた。いずれも、この渓流独特の明るく淡い灰色を帯びた地色に淡い小さなオレンジの赤点紋理の美しいオショロコマ個体群だ。










ここでも、水中で手早く撮影させていただいた渓流魚たちは、全て丁寧にもとの場所にリリースしました。
このKM沢では下流域はアメマス、上流から源流にかけてオショロコマといった棲み分けがあり、勢力は伯仲、境界領域では一進一退のつばぜりあい状態が長年続いている。いわばオショロコマとアメマスとの何千年にもおよぶ宿命的戦争の続きを見ているのかもしれない。
北海道においてはアメマス(エゾイワナ)とオショロコマの戦いは混生水域のいたるところで長年続いているが、私がみてきた限りではアメマス圧倒的優勢、オショロコマは押されている印象が強い。
しかし、外来魚のモンスター、放流ニジマスがこれに加わった場合、オショロコマは一気にニジマスに打ち負かされ、4-6年という短期間で、それこそあっという間に激減ないし消えてしまう事例を見てきた。
このブログではもう何度も繰り返し述べてきたが、オショロコマ棲息域に侵入する恐れがある水域には決してニジマスを放流してはならない。ニジマス放流を続けてきた関連の方たち、行政( たとえば滝上町や弟子屈町の役場さんたち)、北海道環境局の担当職員の方も、そろそろ、この不都合な真実に目をつぶっているわけにはいかないのではないでしょうか。
ニジマス釣りをスポーツフィッシングの意味合いで今後とも残したいのであれば在来生態系に対する慎重な配慮が必ず必要な時代になってきています。そのためには、ニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流ライセンス制・報告制が必要です。もし、それが不可能ということになれば、カワマス、ブラウン、ブラックバスと同じく、放流禁止ということにするしかないと考えます。もはや、待ったなしです。
さて、この渓流ではいまだニジマスの本格的な侵淫はないが本流と繋がる下流域に時々ニジマスがみられるようになってきた。イヤな予感がするが、今後の推移を慎重に見てゆきたいと思う。
かなり冷え込んで陽が傾いてきたので4時30分に川をあがって帰路についた。
夜は疲れてしまい面倒になって、家の近くの なかう でハイカラうどんとミニ牛丼。

