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20XX-6-21 曇 小雨 降ったり止んだり 寒い
自然そのものによる知床の渓流環境破壊
曇って小雨が降り本当に寒い。この日は、午前中から知床の羅臼側渓流3本のオショロコマを撮影した。最後にこのOSR川へ入った。
この渓流は、従来大きな滝壺があって、そこに多数のオショロコマが群れ棲んでいたのだが、数年前の大増水時に滝壺が埋まってしまった。
滝壺がなくなって、そこに群泳するオショロコマは消えた。
私たちは、現在そこにある、人間にとって好ましい自然を守ろうとして色々工夫算段するのが一般的だ。
そこには自然環境は人間が手を加えない限りは、ある程度安定しているものだという変な思いこみがある。
ダムなどの人為的な理由で渓流環境は極端に衰退するが、自然は自然そのものによっても時に最も激しく変化する。
ほんの少し渓流に継続的にかかわっただけで、本来自然は不変ではなく絶えず大きく変化し続けていることが体感される。
例えば知床半島ウトロ側の暴れ川である岩尾別川の大氾濫の後など、川そのものがまったく別の川みたいに激しく変化することは稀でない。
地球温暖化などは、別にCO2の関与がなくとも、これまでの地球の歴史を見れば、まさに日常茶飯事のごとく、よくあった出来事の一つに過ぎない。
人間たちが多少じたばたしたところでどうにもならないことに気づき始めている人たちも多いのではなかろうか。
そうすると、放流ニジマス繁殖、オショロコマの減少などに心を痛めることは、あまりにも些細なことにとらわれて馬鹿みたいということになるのだろうか。
私はそうは思わない。
オショロコマがいて自然度の高い森があって、多種多様の生物にみちあふれた世界、オショロコマの森は、私にとってあまりにも心地よいところだからだ。
一方、今現在の人間たちの諸々の営みや地球環境の変化は、オショロコマの森が存続してゆくには極めて不利だ。
地球温暖化と同じく、どうにもならんというところが本音であろうか。 おっと、この手の話は語り出すと、とりとめなくきりがないのでこれまでにしましょうか。
滝壺の好環境が消えたが、この渓流のオショロコマが全て消えたわけではない。
ここの個体群はやや体色が明るいが基本的にとなりあうT川やKN川の個体群と似たような外観だ。
妻はウェーダーに穴があいて水がはいってしまい体温低下し、ぶるぶる震えながら車にもどった。
この日も水中で手早く撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。
帰りは知床峠を越え、ウトロへでて夕食にとある店で味噌ネギラーメンを食べたがひどくしょっぱかった。ここはラーメン屋というよりは飲み屋さんみたい。
道の駅の熊の大きな足跡をバックに撮影。
午後9時頃、ようやく北見市の自宅到着。 疲労困憊して そのまま寝入ってしまった。
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