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20XX-11-5 晴れのち曇
さすが知床、こんな小さな渓流にも特異なオショロコマがいた。
今日は、知床半島羅臼側のいくつかの渓流のオショロコマを撮影後、いつもオショロコマがいるかどうか気になっていたTr川の支流、とある温泉にゆく道沿いの、とてもとても小さな川で釣ってみた。
はたして予想どおり、さすが知床で、こんな小さな川にもオショロコマは生息していた。
川が小規模のせいか非常に小型である。
しかし、こんなにも小規模な環境に日本の歴史がはじまるよりもっと昔から住み着いている個体群かと思うと、この小魚を見る目も変わってくる。
おそらく、人間がこの地に侵入するはるか昔、場合によっては1万年以上前から棲んでいる可能性はないだろうか。
10匹ほど水中で手早く撮影させてもらい、とりわけ丁寧にもとの場所にリリースした。
今、このような気が遠くなるような時間をかけて築きあげられてきた精緻なオショロコマ生態系が、はかない釣り人の欲求を満たすためのニジマス放流で、次々と消滅してゆくのは見ていて本当につらいものがあります。
北海道にニジマス放流が始まって100年ほどですが、これは長い長いオショロコマの歴史からすれば、まばたきよりも短いほんの一瞬の時間にすぎません。
100年みたから大丈夫などという発想は将来的に生態系に悪影響がないという担保にはなりえません。
この一瞬の時間のうちにもオショロコマが消えてゆきます。
放流ニジマスと源流域の在来魚の悲劇を訴え続けてきましたが、無秩序・無制限なニジマス放流の弊害につきいまだに無関心、無視、時にはすざまじいまでの反感むき出し、をつらぬく人もいる反面、現実の姿を理解して下さる人が急増してきている手応えを感じつつあります。ありがたいことと心から感謝しております。
ニジマスをどこにでも放流してもかまわないという時代は終わったことは、最近ではニジマス放流断固容認派とされる方々でさえも、うすうす感じられていることと思います。
ニジマス放流が、もはや生態系に何ら大きな影響を与えていない水域もありますし、絶対に放流してはいけない水域もあります。
放流ニジマスがたちまち釣りきられ、継続放流しなければなりたたない釣り堀みたいな水域( ニジマス放流断固容認派の方々の舞台の多くはこのような水域でしょうか )もありますし、人知れず放流ニジマスが野生化繁殖して在来種を駆逐してゆく水域もあります。
放流ニジマスが野生化・繁殖しやすい水域がある反面、放流しても繁殖しにくい水域もあります。
ニジマス放流とその後の経過は実に様々で群盲、象をなぜているような側面もないわけではありません。
そのような状況も踏まえた上で、何度もの繰り返しになりますが 今後は少なくとも、早急にニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流ライセンス制・報告制が必要です。
それがニジマス遊漁の唯一生き残る道と考えます。
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さすが知床、こんな小さな渓流にも特異なオショロコマがいた。
今日は、知床半島羅臼側のいくつかの渓流のオショロコマを撮影後、いつもオショロコマがいるかどうか気になっていたTr川の支流、とある温泉にゆく道沿いの、とてもとても小さな川で釣ってみた。
はたして予想どおり、さすが知床で、こんな小さな川にもオショロコマは生息していた。
川が小規模のせいか非常に小型である。
しかし、こんなにも小規模な環境に日本の歴史がはじまるよりもっと昔から住み着いている個体群かと思うと、この小魚を見る目も変わってくる。
おそらく、人間がこの地に侵入するはるか昔、場合によっては1万年以上前から棲んでいる可能性はないだろうか。
10匹ほど水中で手早く撮影させてもらい、とりわけ丁寧にもとの場所にリリースした。
今、このような気が遠くなるような時間をかけて築きあげられてきた精緻なオショロコマ生態系が、はかない釣り人の欲求を満たすためのニジマス放流で、次々と消滅してゆくのは見ていて本当につらいものがあります。
北海道にニジマス放流が始まって100年ほどですが、これは長い長いオショロコマの歴史からすれば、まばたきよりも短いほんの一瞬の時間にすぎません。
100年みたから大丈夫などという発想は将来的に生態系に悪影響がないという担保にはなりえません。
この一瞬の時間のうちにもオショロコマが消えてゆきます。
放流ニジマスと源流域の在来魚の悲劇を訴え続けてきましたが、無秩序・無制限なニジマス放流の弊害につきいまだに無関心、無視、時にはすざまじいまでの反感むき出し、をつらぬく人もいる反面、現実の姿を理解して下さる人が急増してきている手応えを感じつつあります。ありがたいことと心から感謝しております。
ニジマスをどこにでも放流してもかまわないという時代は終わったことは、最近ではニジマス放流断固容認派とされる方々でさえも、うすうす感じられていることと思います。
ニジマス放流が、もはや生態系に何ら大きな影響を与えていない水域もありますし、絶対に放流してはいけない水域もあります。
放流ニジマスがたちまち釣りきられ、継続放流しなければなりたたない釣り堀みたいな水域( ニジマス放流断固容認派の方々の舞台の多くはこのような水域でしょうか )もありますし、人知れず放流ニジマスが野生化繁殖して在来種を駆逐してゆく水域もあります。
放流ニジマスが野生化・繁殖しやすい水域がある反面、放流しても繁殖しにくい水域もあります。
ニジマス放流とその後の経過は実に様々で群盲、象をなぜているような側面もないわけではありません。
そのような状況も踏まえた上で、何度もの繰り返しになりますが 今後は少なくとも、早急にニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流ライセンス制・報告制が必要です。
それがニジマス遊漁の唯一生き残る道と考えます。
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