オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

知床で野生化ニジマスとオショロコマが共存する川

2014-04-19 12:33:31 | ニジマスによる被害
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にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村20XX-6-29  霧雨 のち曇

世界遺産知床で野生化ニジマスとオショロコマが共存する川。

昼食後、引き続き知床で唯一放流ニジマスが野生化して自然繁殖しているT川に入った。


今を去ることはるか昔に、血気盛んな地元青年団有志がニジマス稚魚を背負って川をさかのぼり、苦難の末、この川の源になっている山奥の湖に放流したのが始まりである。

現在と異なり、外来魚ニジマスを放流することは地元の川の魚種を増やし、川の自然を豊にする上に食料増産にも寄与する美談ともてはやされた。

これが、いまや貴重な世界遺産とされる知床の大自然のまっただなかに極めて不釣り合いな外来魚ニジマスが繁殖することになった所以である。

しかし、一時期のマスコミ報道などで有名になった後、釣り人の波状攻撃が年余にわたって続いた結果、今この川で大型ニジマスをみることはほとんどない。ニジマスはむしろ虫の息で生息しているといっても過言ではない。

野生化ニジマスがオショロコマを駆逐している渓流がある一方で、ここのように野生化ニジマスが徐々に衰退してゆく渓流もある。

ただ、ここで継続的なニジマス放流が行われれば、形勢は一気に逆転、オショロコマはあっと言う間に消えてゆくと思われる。

私たちもずいぶんこの渓流でニジマスを釣ったがここのニジマスはオショロコマと同様に近年激減している。この渓流のオショロコマの少なさはニジマスの影響も当然あると思うが、渓流環境があまりよくないことも関係しているだろう。


この渓流の自然環境は、渓流魚には無配慮な絶え間ない河川改修工事の結果、悪化の一途である。

ニジマスを駆除して在来種オショロコマを守ろうなどという言葉を発する気力はこの川の完璧な護岸工事の前ではやや出にくくなってくる。

結局あるがままということになるが、ここの渓流魚たちの未来にはとても過酷な状況が待っているとおもう。

この日は結局オショロコマ15匹、ニジマス 3匹を釣り撮影、オショロコマは今回も全てリリースした。

















なぜか背ビレをスッパリと切られたオショロコマ。標識のつもりだろうか?























ここのニジマスは、最初に放流された種苗がよかったのか、しばしばとても美しい個体がみられる



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