オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

晩夏の美麗オショロコマ その壱

2012-09-14 19:59:00 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-8-23 (土)  晴れ 午後気温低下
朝9時、北見を出発。この時期、婚姻色で美しく変身しつつあるオショロコマを撮影に出かけた。1時間ほどで釣り場へ着いた。M川上流にいくつかある支流のひとつの源流域にオショロコマたちは産卵体制にはいるため集結しつつある。うっそうたる原生林、オショロコマの森は見ていてほれぼれする。森の中を流れる小さな支流に入って行く途中、川を渡る橋の上から渓流をのぞくと小型のオショロコマがあちこちに群れているのが見える。だらだら川なので、ちょっとしたよどみにはオショロコマがたまりやすい。条件の良いところをさがして釣りはじめ、撮影を開始した。 M川本流域に棲息するやや大型の個体群と比較すると。外見的にはかなり異なって♂は体色の色調が濃く、赤点紋理は鮮明な赤色、やや小型の個体が多い。 



ミドリヒョウモン♂































婚姻色で腹部が鮮やかに黄色く染まったオショロコマ♂。



撮影させていただいたオショロコマたちはすべて丁寧にもとの場所にリリースしました。



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大型オショロコマの集結と降海型オショロコマ

2012-09-13 19:18:00 | 降海・遡上型オショロコマ
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20XX年6月11日。知床半島羅臼側の SA川。昨夜来の大雨でこのあたりのほとんどの川は増水著しく、川は濁流となって釣りにならず魚が釣れても細かな砂礫混じりの水の中では撮影にならない。撮影には川の水が澄んでいることが必須条件だ。この日、知床羅臼の近郊ではで唯一この川だけ川が濁っていなかった。秋口にはカラフトマスが川を埋め尽くしオショロコマはどこかへ消えたかのようにまったく見えなくなってしまう。6月上旬、この川にはどこから来るのか、今度はおびただしい数のオショロコマが集結する。河口からすぐにダムがあり私は密かに河口付近の海から上がってくるのではないかと考えているのだが、もちろん証拠はない。しかもその辺の川では見られないような25cm前後の大型個体が多いのだ。もちろん銀ピカの降海遡河型も稀ではない。









最高気温9度C。身震いするほど寒いがこの日、羅臼町では桜が満開であった。この川の近くに幼少時から住んでいる方のお話では、この川にダムが出来る前は、この時期になると川の河口部のたまりには毎年オショロコマの降海型が渦を巻くように群泳していたという。まるで斜里川でスモールト化したギンケヤマベがこの時期、たまりに群泳しているのとそっくりである。この日は河口から200mほどの場所で河川残留型の大型オショロコマ126匹に対し降海型オショロコマ5匹が釣れた。尾叉長15~23cmで、やせた個体が多く、右の頁に示すように見る角度によってヤマベのギンケと同じく銀ピカに輝く。背鰭の縁が黒化するのはアメマスの降海型に似ている。そうだ、脂ビレをハサミで切るなど簡単な標識をして再放流すれば知床の降海型オショロコマの生態が多少解明されるかも知れないと思ったがすでに撮影後すべてリリースした後であった。


 知床の降海型オショロコマ。



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知床の銀ぴか降海型オショロコマを撮影

2012-09-10 20:21:57 | 降海・遡上型オショロコマ
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20XX年5月13日。冷たい強風の吹きすさぶ羅臼側の海岸線をかなり歩いてこの川にやってきた。夏場は緑が美しい川だが、今日は雪解け水で増水し荒々しい激流に変身している。普通ではまったく釣りにならない川の状況だが、あえてきたのは降海型オショロコマを狙ってのことだ。河口近いたまりで粘りに粘ってやっと3匹のオショロコマを釣った。一匹はこの渓流独特の美しい赤点紋理で明るい色調の♀、もう1匹は立派な♂。そしてついに銀ピカオショロコマを釣った。











尾叉長24cm 。鱗が銀白色となり赤点紋理は淡いピンク色になり、背面の暗色斑は消え、ヒレは透き通るような白色調に変化し、魚体は細長くスマートな体型になり、鼻先と目の距離が伸びている。この個体ではまだはっきりしないが、一般的に降海型オショロコマでは背びれ、尾びれの辺縁が黒く縁取られる。私はこれが降海型オショロコマではないかと考えている。これからスモールト化して海へ下ろうとしている個体と思われる。 


これに対して遡上型オショロコマは、後に撮影する機会を得ることになるが30cmほどの大型個体で一見サクラマスを思わせる。しかしよく見ると淡いピンク色の斑点が無数に見られるので、確実に遡上型オショロコマと鑑別できる。降海型に比べると遡上型オショロコマに遭遇する機会はきわめて稀で私たちも唯一回しか遭遇していない。遡上型オショロコマに関しては私たちは相当なエネルギーをついやして調査しているがまだ生態は、謎めいている。



 
この渓流に独特の外観の河川残留型♀だ。体色は明るい色調で魚体が大きく、腹部は白色で夏場は淡く赤~オレンジに色づく。腹ビレ尾ビレは鮮やかな赤色調を帯び、赤点紋理は鮮やかで細かく、数が多い。知床の渓流では最も美しい♀の型であると思う。


5月の♂だが夏場は薄青を帯びたもっとみずみずしく美しい色調になる。


この日も撮影させていただいたオショロコマたちは、全て丁寧にもとの場所にリリースしました。




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知床、早春のヒグマと遭遇

2012-09-09 23:08:38 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年4月29日。知床半島ウトロ側の渓流。 河口から数Km上流で最初の大きな砂防ダムがサクラマスの遡上を妨げる。そこまではヤマベが釣れる。4月下旬。水温が高く、水生昆虫が多く、そのせいかアタリは弱いがヤマベは、はやくも活性があり越冬後のサビもなく、美しく躍動する。ダムの上流は、砂防ダムが連続し、オショロコマしか棲息しないようだ。しかし、この川の上流域は、今現在ほとんど死の川といってよいほど魚がいない。













 一つ目のダムのすぐ下で釣れた最初のオショロコマは尾叉長23cmの♀。魚体は細長くなり目と鼻先との距離が伸び、薄い緑色調の体色だが鱗は銀白色となり剥がれやすい。赤点紋理は淡く薄いピンク色になる。尾ヒレの切れ込みが深い。背部の暗色斑は消えている。降海型オショロコマである。しかしダムのため、数年後大型遡上型オショロコマとなって、この川に遡上してきてもさらに上流にいる仲間たちとの交流は不可能だ。






道路沿いは雪が解け、そこだけわずかながら草があるのでエゾシカが多い。そのエゾシカを狙ってヒグマが道路沿いに出没し観光客を喜ばせる。
少し高いところからドドドッと猛烈な速さ、迫力で狙いをつけて鹿を追ったがその鹿はもっと速かった。越冬で弱ったへたり鹿が時々餌食になる。ハンテングに失敗した熊を笑ったら、私たちの車のまわりをぐるりと回ってボンネットのあたりをなめてから森の中に消えた。





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オホーツクの早春、大型遡上ニジマス

2012-09-06 00:02:30 | 大型魚
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20XX年5月3日。 フキノトウに吸蜜に飛来した春の女神、
エゾヒメギフチョウ♀ Luehdorfia puziloi yessoensis。


北見市近郊の林道にて。エゾヒメギフチョウ撮影の帰り道、急にニジマスが食べたくなった。この時期、必ず釣れるポイントに向かった。こんな、なんの変哲もない渓流に大型ニジマスが産卵のため多数遡上してくる。



北海道北見市周辺の河川やダム湖には放流されたニジマスがあちこちで自然繁殖している。ニジマスは行政が放すことは稀で多くは個人、有志団体などが勝手きままに好きなところに放流している。漁業権設定のない川がほとんどで、もちろん釣るのも勝手だ。ダム湖の多くは市民の冬のレクリェーションのため普通ワカサギが放流される。ワカサギ釣りを念頭に置く場合は天敵となるニジマスは放流しない。この渓流が注ぎ込むダム湖は冬季ワカサギ釣りでにぎわうがニジマスは密放流に由来するものとされており、ここでは害魚扱いだ。






早春の遡上ニジマス♂







産卵のため遡上したニジマス♀。



私が見る限りではダム建設や際限ない河川工事のために、すでこの川はとっくの昔に死んでいる。この水系に守るべき自然はもはや無く、釣り堀感覚の遊び場としても良いのではないかと思う。そんなわけでワカサギを主体に鯉やらヘラブナまでが放流され特に鯉は大繁殖している。何故かウチダザリガニまでが大繁殖し、僅かに残ったニホンザリガニが危機に瀕しているという。 この日釣り上げられたニジマスは2匹。本当はもう少し小さいのが欲しかった。野生化ニジマスは25cmくらいのが一番食べやすくおいしい。このニジマス♀からはお椀一杯ほどの卵が採れ、イクラ丼をつくった。この時期、身はあまりおいしくなくムニエルにした。ニジマスの胃をみると案の定、ワカサギ4匹が入っていた。ワカサギ釣りマニアにとってはまさにニジマスは害魚だ。しかし、ワカサギにしてみれば人間に食われるかニジマスに食われるかの違いでしかないのかな。




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産卵後の巨大ウミアメマスたちは......

2012-09-03 19:56:41 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年、晩秋。朝8時、F氏と二人で道東の渓流に三回目の遡上ウミアメマスの観察に出かけた。小雨が降ったり止んだりであったが、目的地へ着く頃小雨は止んだ。近くにランクルが一台止まっていたが釣り人ではなくキノコ採りみたいであった。 まっすぐ上流の前回100匹ほどの遡上ウミアメマスがいた大たまりへ向かった。 しかし、今日は、あの巨大ウミアメマス大軍団は完全に消えていた。 15-20cmほどのアメマス4匹と 私が40cmほどのアメマスを一匹釣ったが、その後魚信がなくなった。少し前の大雨でかなり増水したあとがあり、この増水時に流れに乗って産卵後のウミアメマスたちはすべて海へ下ってしまったもよう。  

昼食のあと、源流域へ調査に向かった。 このあたりからは 川はダラ瀬が続いて浅く狭い川になり川の規模からして大型アメマス遡上にはむいていない感じ。源流域まで登ったあと、今度は林道を下りながら、たまりがあるところで少し釣ってみたがヤマベ2匹、小型アメマス5匹を釣った。小型アメマスはかなりいるようだ。オショロコマは見かけず、おそらくこのアメマス軍団に占拠された川には、もはやオショロコマはいないと思われた。 2時30分、武装解除して帰路に着く。

 


















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釧路沖で捕獲された巨大キングサーモン

2012-09-02 21:38:57 | 大型魚
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キングサーモン(マスノスケ)はアラスカあたりでは巨大化し、尾叉長2m、 60Kg くらいまで大きくなるようだ。

大きな川にしか遡上しないようで、北海道ではマスノスケが恒常的に遡上産卵する川はないが、根室や釧路沖などでロシア沿海州に回帰する途中の若い個体が捕獲される。根室の回転寿司では地元でとれるキングサーモンが一番人気だ。

昭和40年代の頃、釧路川にイトウ釣りに通った時に、大きな背中に苔の生えた真っ黒い巨大トラウトが捕獲され、調べたらなんとマスノスケであったという話を地元の釣り師に聞いたことがある。

道東の西別川などではしばらくの間マスノスケの稚魚放流を続けていた時期がありヤマベ釣り師たちも協力してマスノスケの幼魚は釣っても丁寧にリリースしていた。

しかし、結局カムバックキングサーモンは商業的には実現せず、やがてキングサーモンの孵化放流事業は中止された。もしかするとその時の子孫が今現在も道東の河川に多少遡上しているのかも知れない。

 ある時、知り合いの漁師さんから大きなクール宅急便が届き、荷を開けてみると巨大なキングサーモンがでてきた。釧路沖で捕獲されたという。

ステーキにしたりルイベのようにして刺身で食べたりしたが、とてもおいしかった。

鮭児よりはやや大味だが脂がのって本当においしい。魚体がはるかに大きく魚肉はブロック状に切って冷凍保存したが食べきるのに半年かかった。

マスノスケが我が国で捕獲されることはそう多くはないようで、とにかく珍しい食経験であった。






道東の歌姫



最後から2番目、やっと順番がきました。 19番、津軽海峡冬景色。







いいぞ 今日はいつもより高音域の声がでているぞ。しかし。



かね二つ鳴ったところです。



2012年9月2日、北見市でのNHKのど自慢大会は13年ぶり、次回は恐らく15年後だといいます。最初は500名近くの応募があり、そこから250名にしぼった後の予選で最終的に20名が選ばれます。彼女より遙かに上手な人たちが全部予選で落ち彼女が出場者20名に選ばれたのは何故か、彼女にもまったくわからないそうです。ともかく1200名の観客の前で必死に歌い、八代亜紀さんと身近に過ごせたのは一生の思い出になりそうです。

ちなみに彼女のつけているマフラーは海軍の飛行機のりだった祖父が戦後持ち帰った落下傘( 絹製 )の切れはしを染めたものです。


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知床のスチールヘッド

2012-09-01 20:07:03 | 大型魚
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2006年9月18日。UB川支流。 オショロコマを求めてさまよううちに不思議な川に迷い込み、息を呑んだ。60cmはある大型ニジマスが群になって泳いでいるではないか。振り込むと、とたんにヒット、竿は満月のようにぎゅーんと絞り込まれて巨大なニジマスが躍り上がったとたん一発で2号のハリスが切れた。オショロコマ用の竿、仕掛けではどうにもならず結局3匹の大型ニジマスをかけたがすべて逃げられた。ハリス切れ2匹。竿の穂先が引っこ抜けて逃げられたのが1匹。この他では釣れた魚はシンコから老熟魚までのヤマベたち10匹。こんな時期にスモールト化したヤマベが2匹。知床では伊茶仁川から北にはいないはずのアメマス42cm1匹が、はるかに北のこの川で釣れ定説を覆す結果となった。恐らく海から遡上してきた個体と思われた。撮影させていただいた魚たちは、すべて撮影後丁寧にリリースした。オショロコマは1♀のみ釣れたが撮影直前に逃げられた。







 ヤマベの降海型、ギンケ。



2006年9月28日。 UB川支流。 大型ニジマス釣りの用意をして復讐戦にいどんだが、この日はあいにく強風豪雨の大嵐でまったく釣りにならない。それでも嵐の合間に小振りのが1匹釣れた。尾叉長46cm。成熟卵を抱卵していた。一般的に北海道の他の水系では産卵時期は5月。オホーツク海沿岸や知床の根室海峡ではしばしば海でニジマスが捕獲される。漁師さんたちはこれをテツ ( 恐らくスチールヘッドにちなんでいると思う )と呼んでいる。今回のニジマスの群れは、私たちは海から産卵のために多数のウミニジマスたちが遡上してきたものと考えている。このニジマスから採れた卵でニジマスのイクラドンブリを作ったが絶品であった。しかし知床の小渓流にとっては大きな脅威だ。ブラウントラウトが海に下り、その後シートラウト化し産卵のため別の川に遡上して分布をひろげることがまことしやかに危惧されている( 寡聞にして本邦における実例はいまのところ私は知らない )が、ニジマスもまったく同じであることを皆さんに認識していただければ幸いです。








ところで、このブログとはあまり関係ありませんが、明日2012-9-2 12時15分からのNHKのど自慢大会が 北見市で開催されます。私の娘が応募してなんと250名中20名に選ばれ、津軽海峡冬景色 を歌うことになりました。お暇のある方はのぞいてみて下さい。
彼女はこの歌を歌うのは初めてで2週前からカラオケ屋さんにいったりして特訓していたみたいです。



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