オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

早春のオショロコマ

2014-02-13 19:14:25 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


20XX-5-21(金) 晴れ

早春のオショロコマ  その壱

朝9時、早春のオショロコマを見るために北見市の自宅を出発。F 氏と三人で十勝川水系のHB川へ向かう。

こころもちとばして北見から約1時間15分で現地に到着し川沿いの林道へ入る。

この時期、雪解け水で増水した渓流はごうごうと流れて魚が釣れそうな場所はほとんど無く、渓相を見ながらどんどん上流へと向かった。




上流域に、かって恐らく木製の簡易落差工(らくさこう)のようなものがあったが半分こわれてしまったような痕跡がある。


そこがちょっとしたたまりになっているので川に降りて釣ってみたがまったく魚信なし。

実は今日はここでの釣りを目的にやってきたのだが、もくろみがはずれてしまいがっかりだ。

しかたなくそこからさらに上流へむかい、よさそうなところをこまめにさぐって釣ったが、魚はまだ食い気がたっておらずなかなか釣れない。



この時期、オショロコマはほんのちょっとした流れのよどみに一匹、2匹くらいでひそみ、決して群れをなしたり流れに出たりはしない。

喰いは甘く、エサをそっとくわえる感じで当たりは極めてかすかでわかりにくい。

夏場のオショロコマ釣りの感覚で向かえばまず釣れないだろう。



かなりがんばって、まずは3人で20匹くらいの15-20cmのオショロコマを釣り、撮影した。















































今日は笹濁りの急流で撮影に良い場所がなかなかなくてきれいな映像を得るために本当に苦労した。




            この項 続く。




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初夏の道東T川下流域本流釣り、明るい色調のオショロコマ

2014-02-12 19:47:08 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

20XX-7-5  ( 日 )  晴れ

初夏の道東T川下流域本流釣り、明るい色調のオショロコマ。

この日は道東の名流T川の支流をまわって山岳渓流のオショロコマの撮影を行った。

最後に T川の下流域で長竿を出してオショロコマの本流釣りをこころみた。



T川水系では、こんな下流域でオショロコマを狙ったのは初めてである。


この付近は川幅も水深もあり、もしや大型の銀ピカ遡上型オショロコマがいないだろうかという思いがあった。

この時期にこの水域に入る釣り人は一般的には遡上サクラマス狙い(本州では問題ないが北海道では何故か密漁になり罰金は高額。)のルアー引きか、大型ヤマベ狙いしかいない。

恐らくここでオショロコマを狙う物好きな釣り人は、皆無、すなわち初めてではないかとおもわれた。

案の定、釧路ナンバーのランクルが止まっていて、せっせとサクラマスを狙ってルアーの投げちゃ引きをやっている人がいた。

今日はサクラマスはさっぱりだという。オショロコマの大きいのがかからないか聞いてみたがこのあたりではオショロコマは釣ったことがないとのこと。他に北見ナンバーの乗用車が一台。この車の3人組が下流から戻ってきた。

お目当ての大型ヤマベはあまり釣れなかったといい、やはりオショロコマは釣れていなかった。


釣り初めてすぐに、何かがかかった。ぐーん、とやたら猛烈な引き、水中で良型の魚体がギラリと光る。もしや。 しかし。


強い引きが10秒ほど続き、急にふっと弱くなった。<ウグイのひとのし>だ。この引き方でかかった獲物はウグイとわかってしまう。



良型ウグイが次々とかかる。





やはり、こんな下流域にはオショロコマはいないのかと思い始めた頃、やっとオショロコマが釣れてきた。

源流域や上流域の個体群とは異なり、とても明るく白っぽい色調のオショロコマ3♀♀が釣れた。













少ないながら、T川では、こんな下流域にもオショロコマが棲んでいることがわかった。

当然ながら大型遡上型オショロコマは釣れなかった。大型の銀ピカ遡上型オショロコマはそう滅多に釣れるものではない。

この場所でも撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。







にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原始渓流アメマスの川で無数のスナヤツメ求愛行動

2014-02-11 18:50:47 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

20XX-5-29
原始渓流アメマスの川で無数のスナヤツメ求愛行動

晴れているが寒い。朝11時起床。 

午前11時30分に北見市の自宅を出発、昨年、美しいアメマスが多かった常呂川水系の上流 SKB川源流域へ向かった。

途中、味自慢のソバ屋でで海老山菜ソバで昼食。そのあとかなり走って、この川の源流域に至る林道へ入った。

新緑が美しく春のいぶき一杯だ。源流域にいたり、いつもの橋から谷底の渓流に降りて、釣り登る。




この渓流では以前に尾叉長51cmの陸封型巨大アメマス(いわゆるエゾイワナ)を釣ってリリースしたことがある。


この渓流は、良型美麗アメマスが入れ食いの時がある反面、いないとなったらまったく魚がいない気まぐれ渓流である。


この日は、水量もよし、渓流の美しさも、いつもと同じく素晴らしい。


しかし、美しい川の流れは変わらないのに、意外にも期待していたアメマスはまったくいない。あんなに沢山いたアメマスがまったくいないのは時期的なものであろうか。

かなり奥まで遡行したが今日はオショロコマ2♀♀のみ。この時期はよろしくない渓流のようだ。






ふと足下の流れをみるとビックリ、おびただしい数のスナヤツメ( Lethenteron reissneri )がお互いクネクネと絡み合いながら求愛行動の真っ最中であった。

オショロコマと同じく環境省の絶滅危惧2類とされており最近あまり見かけないと思っていたが、こんなに沢山いるとは。

近縁のシベリアヤツメ( Lethenteron kessleri )とは肉眼的に鑑別困難とされます。




ちなみにこれは魚類ではありません。円口類です。

こんな生き物が残っているとは、まだまだこの渓流も捨てたものではないと実感した。ちなみに、この渓流ではいまだニジマスの侵入がなく原始の姿そのままをとどめている。

北海道においても、ほんの100年ほどの間に人間は原始の生態系を限りなく破壊し、さらに一部の釣り人のはかない欲望を満たすために、ところかまわずニジマス放流が続けられてきたが、そろそろ我にかえって現実を直視すべき時期がきていると思う。

これからの遊漁はひたすら人間中心といったこれまでの考えは改めて、極限まで危うい状況に陥ってしまった在来魚中心の方向へとシフトすべきである。これは先進諸国では一般市民や釣り人の間では常識であり、日本における生態系への感覚はいまだ幼稚園児レベルといえよう。

このような意見に違和感を感じる方が万一まだいらっしゃるなら、恐れ入りますがオショロコマがニジマスに壊滅させられた例のあたりからの一連の記事を覗いていただければ幸いです。

いまだ在来魚が棲息する水域にニジマスが侵入する危惧がある場合、決してニジマス放流を行ってはいけない。

具体的には、今後はニジマス放流をライセンス制、報告性とすべきで、ニジマス放流可能水域を行政が指定する方向に向かうべきである。
それが 不可能な場合は ニジマス放流全面禁止もやむを得ないと思う。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オショロコマ発見と、めんこい、めんこいキタキツネの子供たち

2014-02-10 20:40:23 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村




2009-6-5  雨ー曇-雨ー曇ー雨

オショロコマの発見と、めんこい、めんこいキタキツネの子供たち。

この日は 知床の渓流4本でオショロコマの撮影を行い内2本の渓流では、ついに初めてオショロコマ生息を確認できた。











F氏が川で大転倒するなどあったが大事には至らず、まさに意気揚々と引き上げてきたのであった。





峰浜のあたりから左折して斜里への道へ入ろうと農道を進むと、畑の近くに何となく生き物がいるような気配を感じて車を停めた。

なんとまあ、めんこいめんこいキタキツネの子供であった。近づくとすごい勢いで巣穴に逃げ込んだ。



もっと見ていたかったのに残念と車にもどろうとすると、巣穴の奥からこちらをじっと見ているかわいい目が見えた。 


F氏がアメをほうると、おずおずと出てきたがすばやくくわえてまた巣穴にもどる。


そのうち慣れてきたのか、巣穴の出口あたりで、こちらをじっと見つめる目がめんこいこと。


激写させてもらいましたが、その一部を提示します。









キタキツネ成獣はオホーツクではごく普通の生き物で特に珍しくもないのですが、野外で子供を見たのは後にも先にもこれだけです。



PS: 最近、観光地付近のキタキツネの減少が著しいとのこと。

原因は観光客がキツネに与えるスナック菓子やアメらしい。 自然界では甘みのある食物はほとんどない。

スナック菓子などの糖分はキタキツネにとって強力下剤になるという。

観光キツネになってしまうと連日のように、下剤をとる形になって慢性の下痢で体力の衰えたキタキツネには疥癬虫がつき、そのため最終的に死に至るという。

今回、何も知らずにアメを与えてしまい深く反省している次第です。

またキタキツネの糞便や体毛には恐ろしい人獣共通寄生虫エキノコックスの虫卵が付着していることがあり、特にコギツネは腸管にエキノコックス条虫が寄生していることが多く危険である。

決してキツネに触れたりしてはいけない。



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

62cm、2.2Kg の大型ウミアメマス

2014-02-09 09:19:40 | 大型ウミアメマス
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

20XX-5-27  曇 ときどき雨 寒い

62cm、2.2Kg の大型アメマス。

夜、陶芸師匠の常呂での陶芸展示会にいってきた妻が常呂の鶴雅リゾート横の海鮮市場でアメマスを一匹買ってきた。


この立派なアメマスは尾叉長62cm 重さ2.2Kg もあった。この時期サロマ湖界隈のサケマス定置網にかかるアメマス(外道)でこの日は店に4匹並んでいて、この♀が一番大きく太っていてお値段は250円。

横に並んでいる同サイズのサクラマスは美味で知られ数千円もするので値段からみると完全に雑魚扱いされていることは明白だ。


目と鼻先までの距離が近くて、いわゆるメジカのウミアメマスです。産卵行動が近づくと、ホルモンのせいでこの距離がのびてきます。





撮影して、三枚におろして、とりあえず試しに一切れ焼いて食べてみた。





意外にも脂がすごくのっていて、ニジマスよりおいしい感じ。妻は撮影後、このアメマスを家庭菜園の畑に埋めて肥料にするつもりであったようだが、今回けっこうおいしいことがわかりすべての切り身を冷凍した。


腹を裂くと幼弱な卵巣があり、策餌回遊中の♀で鼻先と目の距離が短く、いわゆるサケで言うメジカであった。


まだ卵へ栄養がゆく前の策餌回遊中の♀なので身に脂が乗っていて切り身を焼くとじゅーじゅー、すごい量の脂がしたたりおちた。



渓流のやせアメマスや産卵行動中のアメマス、産卵後海に降りて体力回復中のアメマスとはまったく異なり、身に良く脂がのっていて、これがおいしい理由であった。

またアメマス特有の香りがあるが私たちにとっては特にイヤな臭いではない。

これまでの経験上、アメマスは超まずい魚ときめつけてきたが、今回おいしいアメマスもいることがわかった次第である。

ただ、この時期のアメマスはオキアミを主食にしているようでいわゆる島牧海岸の海アメのようにルアーに来ることはない。釣れたアメマスはすべて食べてまずい理由が、今回の経験で分かった。

私たちにとっては大発見であったが、メジカがおいしいことは全てのトラウトに共通した事実であることを改めて知った。 

妻は師匠の陶芸展示会なのでかわいい一輪挿しを一つスミレ付きで買ってきた。






九州でも放流ニジマスが繁殖しているという渓流 http://blogs.yahoo.co.jp/jun_3514jim/10884259.html があることを知り興味深くおもいました。

何故、その渓流だけで自然繁殖が行われるのでしょうか。成魚の画像をみると 赤ヒレタイプの種苗のニジマスのようです。

ところで、自然繁殖による稚魚、幼魚は確認されているのでしょうか。

また、そこはもはや在来の自然が消えた渓流なのでしょうか。それとも、

在来種がニジマスによって被害をうけているのでしょうか。

持続的な放流は行われているのでしょうか。

                      興味しんしん。

                                        


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメマス無尽蔵、クロヤマベと産卵行動後のサクラマス

2014-02-07 18:42:56 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

20XX-9-24 晴れ

アメマス無尽蔵、クロヤマベと産卵行動後のサクラマス

とある釧路川水系の渓流にオショロコマ探しにでかけたときのこと。国道の近くのこの川の下流域で、いかにも魚が釣れそうな立派なたまりがあって、釣ってみた。



アメマスの幼魚から20-25cmほどの良型が入れ喰いであったが20匹も釣ると魚がいなくなった。

そこへ近隣の農家のおじいさんとその孫がごついリール竿とバケツを持ってやってきたがすでに私たちが釣った後であることと、仕掛けがゴツ過ぎて彼らには何も釣れない。

さらに旭川から車でやって来たという二人組のヤングも現れて小さなルアーをせっせと投げちゃ引きを繰り返しはじめたが全く釣れない。

すいません、今日たまっていた魚は全部私たちが釣っちゃったと言うわけにもゆかない。

ここはこのあたりでは人気のある有名釣り場のようで、たちまち釣り人過剰状態になり私たちはオショロコマを求めて、この渓流の源流域に向かった。

試行錯誤しながら車で農道を進み最後は鹿ゲートのあるところから林道に入るとしばらく走って程なく水源地へ到着した。

ここから釣り下ったが川岸にはいまだ笹が侵入しておらず林床が豊かな鬱蒼とした森だ。

森の中を流れる川ではアメマスの小さいのが無尽蔵にいた。オショロコマの森ならず、アメマスの森といった感じ。
































ヤマベも散見された。しばしば真っ黒いヤマベ(クロヤマベ)がいて産卵行動に参加したものと思われた。



産卵行動に参加する黒いヤマベはしばしば見られるがさほど多いものではなく、もちろん生殖時期に伴う変化ではあるが、ヤマベだけに見られる真っ黒い色調の意味合いも不明である。


岸辺には産卵行動の後、力つきてぐったりしているサクラマス♂がいた。



そっと撮影させてもらったが、すぐに暴れだして流れに消えていった。


この日はいくら釣ってもアメマスばかりで目的のオショロコマはみつからないので、ここの源流域での釣りは切り上げることにした。

この日も釣り上げた渓流魚たちは水中で手早く撮影し、全て丁寧にもとの場所にリリースした。

PS しかし、後にちょっとしたことから、ここにオショロコマを発見することになる。


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ローズヒップの時期、オショロコマの撮影は低体温症にご注意

2014-02-06 19:15:21 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

20XX-11-7 (土) 快晴 

ローズヒップの時期、オショロコマの撮影は低体温症にご注意。

北海道北見市近郊のこの時期は雪が降ったり、解けたり、ものすごく冷え込んだり、ちょっと暖気がきたり、氷雨になったり、冷たい強風が吹いたり、要するにやたらと不安定な天候が続くが概して寒い。特に山間部では陽があたらなくなると急激に冷え込み、我慢できなくなるほどだ。渓流の水温もひどく低下して、調子にのって肘まで手を水に浸けてオショロコマの撮影を続けると気がついたときには低体温症に陥っていて、死にそうになったこともある。低体温症による死亡は、大雪山系トムラウシ山で登山客が大量遭難死してちょっと有名になったみたいだ。

十勝川水系支流NTM川源流域。源流域の伐採でNT川を撤退し、この川に入ったのはもう午後3時をまわっていた。釣り場へ着いたのは午後3時30分。寒い。

ここは少ないながら良型オショロコマがいた。産卵行動後の腹ぺちゃオショロコマも多く、ここではごく最近に産卵が行われたことがわかった。
























10数匹ほどを釣ったが、午後4時にはもうあたりが暗くなってきた。










まわりが暗いのでデジカメのピントが合わなくなり撮影はほどなく中止。陽の当たらない山中では急速に気温が下がる。冷たい水に手を入れて撮影しているうちにブルブル全身が震えだしガチガチ歯の根が合わなくなってきた。危ない、あぶない。今日はこれまで。武装解除して、まっくらの林道を引き返した。今日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。

この渓流はいまだニジマスが侵入してはいない。しかし、さきほどのニジマス侵入水域とは、本流を介して繋がっているので、やがてニジマスが侵入してくることは時間の問題と考えている。

山間部を抜け、どんどん山を下って平野部にいたると、夕陽はまだ沈みきっておらず、またあたりが明るくなってきた。

道に沿って繁殖した野バラには真っ赤なローズヒップ ( 野バラの実 )がびっしりとついている。とてもきれいであった。このあたりでは好き者さんがローズヒップのハーブティなど楽しんでいるようだ。




私たちも、とある怪しい喫茶店でこれを飲んだことがあるが、おいしくはなかった。

かって花や実がきれいなので、つい自宅の庭に移植したことがあります。猛烈に大繁殖し、駆除にひどく苦労したので庭に植えるのはおすすめできません。




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニジマス侵入、さらに伐採、源流域のオショロコマ受難

2014-02-05 20:00:38 | ニジマスによる被害
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

20XX-11-7 (土) 快晴  寒い

ニジマス侵入、さらに伐採、源流域のオショロコマ受難

十勝川支流T川水系はニジマスのポイントが多いが、最近の大雨のあと、すっかり川の状況が変わってしまった。F氏は大雨の影響がさめやらないT川水系のとあるポイントにニジマスがごっそり溜まっているのを偶然発見。何度もそこへ出かけ山のように良型ニジマスを釣った。先日は50cm級をばらしたという。今日は気温も高く良い天気なのでそこへ案内してもらった。しかし。T川の F氏自慢のニジマスポイントは、まったく魚信なし。川の水位がひどく下がっているとのこと。もう一カ所秘密のポイントにいったがそこも魚信なし。F氏がすでに完全に釣りきってしまったか、魚が散ってしまったかであろう。

そこでちょっと時間が遅くなったが近くの十勝川水系の NT川源流域に向かった。時節がら鹿撃ちのランクルなどかなり入っている。鹿と間違えられて撃たれないよう気をつけなければ。



ここは本来オショロコマの棲息水域だが、放流され野生化したニジマスが侵入しつつある。私たちのニジマス駆除の効果もあってか、ここでのオショロコマとニジマスとの力関係はどちらが優勢か微妙なところである。しかし、かってはオショロコマしかいない水域である。在来のオショロコマにとって迷惑千万このうえない状況であることは言うまでもない。放っておけば、一気にニジマスに圧倒され、オショロコマは消えてゆくだろう。



林道を走りに走って源流に向かうにつれて、なにかいつもと雰囲気が違う気がした。川の水の色が笹濁りみたい。かと思ったら、やがてきれいな水にもどる。理由はすぐわかった。川が急に褐色、泥水の川になったのだ。

しばらく林道をつめてゆくと、恐ろしい光景が現れた。







源流域で大規模な伐採が行われていたのだ。川岸での作業が始まったり川の中を重機や車が走ると泥水の川に変身。作業がとまると川の水が澄んでくる。


幸い、従来行われてきた悪名高い皆伐ではなく、切り倒す木を選んで切ってはいるようだ。

しかし、よりによってこんな素晴らしい川の源流域を伐採しなくてもよいだろう。いまだに人知れず行われる源流域の伐採はその水系の自然に大きなネガティブな影響を与えるだけでなく、源流域の保水力を一気に低下させ、暴れ川をつくる。

暴れ川は下流域に水害をもたらし、砂防ダムや川の護岸工事の大義名分を作り上げ、そこから際限のない環境破壊の悪循環が幕を開ける。そんなことはいまや常識だろう。

源流域での伐採は危険木、風倒木、老木処理など必要最低限にすべきだ。また、節操もなく川に重機やトラックを乗り入れるのは厳に控えてほしい。かって大雪山でオショロコマの棲む川を道路みたいに利用してダンプが走りまわっているのを見たことがある。 

この日は思いがけない源流域の伐採・集材作業のせいで川がひどく濁って結局釣りにならなかった。



オショロコマ2 ニジマス若魚数匹のみ。他にかなりの良型ニジマスやオショロコマを釣り落とした。









ピンクのテープが巻かれた樹木はこれから切り倒される運命にある。



オショロコマ撮影中に工事が始まったようで、みるみる川の水が濁ってきた。


工事が一時おさまると、川の水がきれいになる。





魚をずいぶん釣り落としたのは、川がひどく濁って喰いがあまいせいだと思う。

午後遅くなって山間部に陽が入らなくなった。急速に身震いするほど気温が下がってきているのに気がついた。
  

次項に続く。 




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皮肉にもニジマス侵入を防ぐ斜里川水系源流のダム群

2014-02-03 20:33:33 | ニジマスによる被害
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

20XX-7-10   小雨 低温注意報 ~12℃ 寒い
皮肉にもオショロコマ生息水域にニジマス侵入を防ぐ斜里川水系源流のダム群。斜里川水系源流域HKS川のオショロコマ。

この日は斜里川水系源流域の支流をあちこち回りオショロコマの撮影を行ったが、終日小雨が降り続き寒くて撮影しにくい日であった。





オショロコマは昔と違ってどこにでもいるわけではないが、釣り人の気配がなくなるあたりには良いポイントがあった。



斜里川水系に入る釣り人のお目当てはおいしいヤマベで、オショロコマは外道扱いになる。

ダム建設がこれでもかと続いた結果さすがの斜里川もヤマベ資源は見る影もなく激減した。

上流域にみられるヤマベの多くは天然物ではなくて発眼卵埋没放流に由来する河川残留型個体と目されている。昨今ヤマベは本当に少ない。

ヤマベが釣れない釣り人は獲物がなにも無いよりはましとばかりに釣れたオショロコマをリリースせずビクに放り込んでしまう人が多い。そんなわけでヤマベ釣り師の入る渓流のオショロコマはどこも資源枯渇がめだつ。




釣り人が入って行きやすい場所にはオショロコマがいない。そこで、ちょっとヒグマが怖いが、この日の最後は意を決して一般の人が入って行かない HRK川上流域に踏み込んでみた。

ヒグマの痕跡は多いが果たしてそこにはかなりのオショロコマがいた。実際には渓流の流れの音にかき消されてしまうのだがクマよけのホィッスルをぴーぴー必死に吹き鳴らしながらの釣りになった。




































手早く30匹ほどを釣って撮影し、今日はこれで斜里川源流調査終了。






斜里川水系平野部支流 H川には、ニジマス養殖場があるためか、その下流域にニジマスがみられるが今のところオショロコマとはつばぜり合いの状況が続いている。

しかし、ニジマス養魚場が多かった平野部支流のひとつ 秋の川 では豊富にみられたオショロコマは現在、ほぼ壊滅している。

今回撮影を行った斜里川水系源流域ではピンポイント的にオショロコマの多い水域がみられる。

しかし、多数のダムで生息域分断による異常型( 錦鯉オショロコマ、扁平頭オショロコマ)や、魚道付きダム周辺にみられる水カビ病など深刻な問題点が起こっていることを、このブログで紹介してきた。

その一方で、多数のダム群が、皮肉にも斜里川平野部支流に繁殖するニジマスが源流域のオショロコマ生息域に侵入するのを厳重に防いでいる。

古来からの生態系保護の先進国米国では源流域に棲む在来トラウトのカットスロートをまもるため、ニジマスなど放流外来魚の侵入を防ぐためのダムを巨額の費用をかけて建造していることを考えると興味深い状況といえる。

撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。初夏の季節なのに、降り続く小雨で体が冷え切ってしまい車の暖房を最強にいれても体が震えている。


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニジマス汚染なし、湧別川水系M川源流、鬱蒼とした森の、腹部が黄色い小型オショロコマ

2014-02-02 14:04:09 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村

20XX-7-2 晴れ

ニジマス汚染なし。湧別川水系M川源流、鬱蒼とした森の、腹部が黄色い小型オショロコマ

昨夜は酔っぱらって早めに寝てしまった。今日は、朝3時に目が覚めてしまい、だれもいないマウレ山荘の野天風呂に入った。皮膚がぬるぬるになるアルカリ温泉だ。そして朝6時まで、また寝た。

朝食はバイキング。昼の弁当を頼んだがこのホテルでは作れないとのことで昼飯なしで出発。

快晴の良い天気だ。今日は湧別川水系の支流M川源流域のいくつかの細い支流をさぐってみることになった。




どこまでも続くアスファルト一本道をオショロコマの森めざして走る。




道路にオオイチモンジやヤマキマダラヒカゲが止まって何かを吸汁している。

オオイチモンジは逃げられたがヤマキマダラヒカゲを撮影した。




今日は蝶の多い日で、林道にはわが国では北海道にしか見られないエゾシロチョウが大発生して、いたるところに吸水集団を作っていた。近づくと紙吹雪みたいに舞い上がり、なかなか良い構図での撮影ができなかった。







川沿いの森は昼なお暗い感じで鬱蒼としていた。


これ以上はないほど自然度抜群、原始の森だ。小気味よいほどうっそうとしたオショロコマの森だ。

なにか不思議な形の怪しいキノコがいたるところに出ていた。



この渓流にしては全体的にいつもより水量が少なく、オショロコマは概して小型のものばかりで、個体数も少な目であった。

しかも人間的な審美感から言えばあまり美しくない個体も多い。

全体的に湧別川水系のオショロコマ個体群の特徴を有するが、ここのは同じ湧別川水系でも何故か腹部の黄色着色が特に強い印象を受ける。

































































この水域は、幸いにもいまだニジマス汚染がない渓流だ。太古からの原始の生態系がしっかり残っている貴重な環境である。
この美しい生態系を、そっくりそのまま私たちの子孫にまで残してゆきたい。

この日は約40匹ほどを撮影。水中で手早く撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白い妖精と大型ブラウントラウト釣り  その弐

2014-02-01 19:30:50 | ブラウントラウト
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

2013-8-4  晴れ
白い妖精と大型ブラウントラウト釣り  その弐

そこから車を走らせ、十勝の大平原の畑作地帯を流れる用水路・排水路へむかった。

在来の自然などは開発行為や農薬等で完全に消滅した広大な畑作地帯の中を走る閉鎖水域に、ブラウントラウトが繁殖し、それなりのしっかりした生態系を作っている。

地元の人々はもちろん遠方からもブラウン釣りの釣り人が訪れている。地元の若者たちが、ブラウンがいなければ、これらの川は死の川だといった言葉が強く印象に残っている。もちろん、ブラウンのみならず、ニジマスが繁殖している水域もある。

私は、このような状況には強く肯定的である。 いまだ在来種オショロコマなどが棲息する貴重な水域と異なり、これらの水域はニジマスやブラウンがいなければ魚類がいない、正に死の川にすぎない。


ブラウントラウトが棲息する川に着くと、今回はいつもよりかなり水量が少なく驚いた。雨不足の渇水で川の水位が下がり、ブラウンが集結するたまりがほとんど無くなっていた。




浅いよどみに10cm前後のブラウン幼魚がとても多く、人影に驚き右往左往して走る。



ブラウンは農耕地を作るための大規模自然破壊でハナカジカ以外の魚類が消滅し、ほぼ魚無し川となったこの人工の渓流に放流された。

旺盛な繁殖力で、いまやこの水系でしっかり生態系を確立しており、駆除などまったく不可能であろうし、その意義も無い。

200mほど遡行して、やっとちょっとしたたまりを発見。 そこでブラウン若魚3、 さらに54cmの大型ブラウン1♂を釣った。

渇水の浅瀬を急に道糸がすごい早さで走った。釣り糸の先に大きな魚が見えた。浅いせいで独特の当たりが感じられなかったのだ。

結構な引きである。大型ブラウンはランデングネットが手元になく引きづりあげる浅瀬もなく、細い3.0m渓流竿では、この大型魚を水から上げることは不可能であった。

ひたすら水中を泳がせて体力を消耗させ、最後はゆっくりと手元に寄せ、水からあげることは不可能なので水中で撮影し、もとの場所にリリースした。やや、やせた個体であったがエサ不足なのか産卵行動後なのか不明。F氏は下流の落差構で20-25cm ブラウン2匹。

























ブラウン釣りの後は、ひたすら北見へ向かって走り 午後4:30 途中のソバ屋でおいしい天ざるを食べてから北見へ帰宅した。

今日も暑かった。水不足の庭にたっぷり水を撒いてトマト収穫とサヤインゲンを収穫。



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする