望遠月瞰図(鳥瞰図)法

昨日の続きになるが、我々は物を見る時、色々な道具や手法を用い、理解し、表現する。望遠鏡や顕微鏡、三角測量もその一つである。
 太陽が回っているのではなく地球が回っていることを知ったのもそれによる。昨今グローバリゼーションの言葉で地球規模の動きや変化を強調するが、ここがグローバルでありグローバルとして生成変化してきたことは、太古の昔から変わらない。
 しかし我々はどうしても「自分の思い」や「意識した生活空間」を基に自分を中心にして見て理解しがちになる、実際がどうかは別である。
 我々が周りの出来事を見るとき、上記の「望遠月瞰図法」でやって見るのはどうかなと考えた。月から地球の様子や出来事を望遠鏡で見て思い描く方法だが、既に40年前に宇宙飛行士は肉眼で月から地球を見、写真撮影もした。我々にも想像することはできる。偉そうにに書いたが、これは私のオリジナルなんかではなく、「不都合な真実」の元アメリカ副大統領ゴア氏の視線や、15年前、カナダのセヴァン・スズキが環境サミットで語った、「この星をこれ以上壊さないで」と訴えた12歳の少女の視点を私なりに言い換えただけである。
 自分中心に見がちな我々もこの方法だと丸い地球の星の中でのことだと否が応でも認識する。それも人類によって壊されている地球を背景に見ざるを得ない。我々はとかくいやなことから目をそらす。しかしそれが現実で我が子の生きる場所であれば、逃げてばかりもいられない。昨日は、政府がこれから進めようとしている教育政策や,東京都知事選の政策の対立点の「オリンッピク招致」について書いた。これからも時々周りの出来事をこの方法で見て考えて見たい。
 今日の1面トップは「関西テレビ社長辞任」(あるある大辞典捏造問題)とある。これを自称(望遠月瞰図法)で見たらどうだろう。まずあの美しく光る地球でなんで美しくないことがあるの?と思う。望遠鏡をずらして地球を見回すとなんとウソの多いことか。ウソだらけだ。せせこましい変なことをするとつい思ったがあのデマで地球が壊れるわけでもないからまーいいかと考えた。ああして地球をぶっ壊す人間もプライドがあからだろう、自分と他人を誤魔化さないと生きていけない。大変だなーと思う。
 月から見ていると解決の結末もおおよそ見当がつく。結末のつけ方は相手の弱みに付け込み渡りに船の欺きを正当化する。今回の推移も同じようだ。大体、これだけの信用失墜をし、社会を騒がせたのに社長は辞任とはいえ、取締役には残留する。この処分は,減俸と同様、内部処理である。騙した外部への責任は全く取っていない。普通のサラリーマンや教員は信用失墜は当然だが、酒気帯で事故を起こしただけで即首になる。総務省の「やらせ」かと言いたくなるような処理の仕方である。検察も無関係の立場にはいないだろうに

 

 

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