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50年代に入ってからパリを中心に欧州ツアーが盛んになり、アメリカのミュージシャンはこぞって出かけた。本国では停滞するジャズもヨーロッパでは人気があり、そのうえ待遇もギャラも悪くない。そのツアー中にライオネル・ハンプトン楽団の一員だったクリフォード・ブラウンが有名な例だが、契約の網の目をくぐるように若手のプレイヤーがレコーディングを重ねた。今となっては貴重なセッションを録音したのはフランスの名門レーベル、ヴォーグである。
同レーベルのジャズ部門の監修にあたったフランスのジャズ評論家シャルル・ドロネイと、プロデューサーとして辣腕を振るったアンリ・ルノーのジャズに向ける熱い視線が、血気盛んな若者に火をつけた形だ。その中にアーノルド・ロスのアルバムがある。リナ・ホーンの伴奏者としてパリを訪れたときにツアーのメンバーであるベースのジョー・ベンジャミンとドラムのビル・クラークを誘って録音したものだ。ツアー中にリーダーの了解なしに録音するのは御法度だったが、本国ではなかなか録音する機会に恵まれなかったため、発覚すれば解雇を覚悟しながら厳重な監視をすり抜けてヴォーグのスタジオに集まったという。
ロスというとシナノン療養所に入所していたメンバーで録音されたジョー・パスの「サウンド・オブ・シナノン」で有名だが、ハリー・エディソンをはじめバーニー・ケッセル、バディ・チルダーズ等、地味ながら燻し銀の味わいのあるアルバムに参加していた。テディ・ウィルソンのスウィング・スタイルをややモダンにしたピアノで、小気味良いのは勿論だが、歌伴で培った歌心が歌物の生命線である歌詞の深い意味合いをも引き出している。おそらくリナ・ホーンのレパートリーと思われる「ジーパーズ・クリーパーズ」がトップだが、今日の主役は俺だ、という自信にあふれた縦横無尽なピアノが楽しい。
1921年に生まれたロスは、2000年に79歳で亡くなっている。若い頃から活躍していた割にはレコーディングが少ないが、それは人生の何分の一かを麻薬常用者のリハビリ施設で過ごしたからだ。更に快癒後はその施設で患者の更生にあたっている。退院の許可が下りると街に出て、同じ道を辿る常用者の悪癖を知っているロスが選んだ道は懸命だった。その後、健康を取り戻したロスにとってシナモンで過ごした時間はロスではなかったろう。
同レーベルのジャズ部門の監修にあたったフランスのジャズ評論家シャルル・ドロネイと、プロデューサーとして辣腕を振るったアンリ・ルノーのジャズに向ける熱い視線が、血気盛んな若者に火をつけた形だ。その中にアーノルド・ロスのアルバムがある。リナ・ホーンの伴奏者としてパリを訪れたときにツアーのメンバーであるベースのジョー・ベンジャミンとドラムのビル・クラークを誘って録音したものだ。ツアー中にリーダーの了解なしに録音するのは御法度だったが、本国ではなかなか録音する機会に恵まれなかったため、発覚すれば解雇を覚悟しながら厳重な監視をすり抜けてヴォーグのスタジオに集まったという。
ロスというとシナノン療養所に入所していたメンバーで録音されたジョー・パスの「サウンド・オブ・シナノン」で有名だが、ハリー・エディソンをはじめバーニー・ケッセル、バディ・チルダーズ等、地味ながら燻し銀の味わいのあるアルバムに参加していた。テディ・ウィルソンのスウィング・スタイルをややモダンにしたピアノで、小気味良いのは勿論だが、歌伴で培った歌心が歌物の生命線である歌詞の深い意味合いをも引き出している。おそらくリナ・ホーンのレパートリーと思われる「ジーパーズ・クリーパーズ」がトップだが、今日の主役は俺だ、という自信にあふれた縦横無尽なピアノが楽しい。
1921年に生まれたロスは、2000年に79歳で亡くなっている。若い頃から活躍していた割にはレコーディングが少ないが、それは人生の何分の一かを麻薬常用者のリハビリ施設で過ごしたからだ。更に快癒後はその施設で患者の更生にあたっている。退院の許可が下りると街に出て、同じ道を辿る常用者の悪癖を知っているロスが選んだ道は懸命だった。その後、健康を取り戻したロスにとってシナモンで過ごした時間はロスではなかったろう。
ハリー・ウォーレンが書いたジーパーズ・クリーパーズはルイ・アームストロングの録音がヒットして以来、スタンダード・ナンバーとして親しまれております。今週はインストでお気に入りをお寄せください。ヴォーカルは機を改めて話題にします。
管理人 Jeepers Creepers Best 3
Vic Dickenson / Showcase (Vanguard)
Stan Getz / In Stockholm (Verve)
Dave Brubeck / Brubeck Time (Columbia)
他にもレスター・ヤングをはじめケニー・ドリュー、ユタ・ヒップ、バーニー・ケッセル等、多くの名演があります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Jeepers Creepers 1958 Louis Armstrong and Jack Teagarden
http://www.youtube.com/watch?v=2jbZrocd6vs&feature=related
意外に手持ちが少ない。
挙がっているもの以外では、
「Tjader Plays Tjazz / Cal Tjader」と
レイ・アンソニーの'49~'55年録音のコンピCD
ぐらいしか、今のところ見当たりません。
ジェイダーのは、ブリュー・ムーアの無骨なテナーが
意外によかったです。
この曲は語呂がいいタイトルですね。そして語呂合わせのタイトルの「Tjader Plays Tjazz」がありましたか。ソニー・クラークが参加しておりますが、共演しているのは10曲中6曲ですね。良く聴いてからコメントしないと。(笑)
このアルバムは選曲もいいですし、レスター・スタイルのブリュー・ムーアも奮闘しております。いつか取り上げたいアルバムですが、もし俎上に載ることがあれば、それはファンタジーの赤盤を入手したのだ、と思ってください。一生無理かも。(笑)
北海道はもう初冠雪と伺いましたが、お元気ですか?
アドリブ帖ならではの楽しい話題、いつもオチが付いていて素敵です~
丁度、ベニー・ゴルソンのインタビュー本を読んだところで、ライオネル・ハンプトン楽団の若手がヨーロッパで録音したときの話題が出ていました。そのツアーはゴルソンがギャラのトラブルで楽団を辞めた直後に行われたもので、「俺も一緒に録音したかった」と残念がっていたのですが、その録音に際しハンプトンが激怒したことが書かれており、その理由が「ボスに無断で」ではなく「ボスを誘ってくれなかった」からだったとうのが、ゴルソンのオチになっていました。
"jeepers creepers"というのは、"Gee"と一緒で「おやまあ!」って言う意味らしいですね。
私はフラナガン・トリビュートが近いので、マリアン・マクパートランドとのデュオに一票です♪
Just Friends / Marian McPartland (duo with Tommy Flanagan)
ではまたお邪魔させていただきます
場所によっては平地でも雪が降った北海道ですので、今日はかなり寒いですね。
ベニー・ゴルソンのインタビューのご紹介ありがとうございます。ハンプトンも参加したかったとは面白いエピソードですね。ブラウニーは旧態依然としたハンプトン楽団に飽き足らず勝手に録音したそうですが、仮に親分が加わったら進歩のないセッションに終わっていたでしょう。
マリアン・マクパートランドの「Just Friends」は残念ながら持っておりませんが、何人かのピアニストと共演したアルバムですね。面白そうな内容ですし、タイトルは抜群です。探してみましょう。
今年は25-25 さん主催のライブもなく海を越える予定はありませんが、また訪れる日を楽しみにしております。フラナガン・トリビュートのご成功をお祈りしております。
愉快そうなメロディで、ハミングしたくなるような、ほんわかとした気分にしてくれそうな曲です。実は、Vic Dickensonを持っていないのでなんともいえませんが、最近、拙ブログにアップしたスタン・ゲッツのアルバムをdukeさんが2番目に挙げていたので、そのあたりを。
①Stan Getz / In Stockholm (Verve)
②Barney Kessel / Kessel Plays Standards (Contemporary)
③Dave Brubeck / Brubeck Time (Columbia)
②は、やや短い演奏ながら、この曲にあった軽快さがよろしいかと。③と迷ったのが、同じブルーベックのat The Blackhawkで、かなりの熱演。あと気にかかったのが、ソニー・スティット(Stitt's Bits)ですが、こういう歌ものは、ストレートなバップ演奏でなくてもいいのかと次点といったところです。
Stan Getz / In Stockholm (Verve)
とここまでは直ぐに出るのだが・・・あと一枚か・・でもクソ忙しい現在、探している暇は無い!
とにかく、読売巨人とかいうチームを完膚無きまでに叩きのめして欲しいのだ!
勿論4連勝!全て完封!
巨人軍を全員にハムにしてしまいましょう。
頑張れハム!私はロースハムがいい、シンケンハムでが特に好きだ!
DUKEさん勝利祝いには、ハムの詰め合わせで良いですよ!宜しく。
巨人の方が盛り上がることは間違いありませんね!
ドラゴンズファンには申し訳ないけれど、すいません。
僕もゲッツなのですが、所有盤は、ARS盤です。
たぶん、ヴァーブ盤と同じと思います。
Stan Getz /Intimate Portrait(ARS)
僕はこの曲のイメージはシナトラなんですが、ゲッツのはそれに近いように思います。
Barney Kessel / Kessel Plays Standards (Contemporary)
これはかなりスピード感がありまして、ゲッツのイメージと全然違います、これはこれで良いですね。
Vic Dickenson / Showcase は絶対に持っているのですが、と言うか 、ディッケンソンはこれしか持ってないのですが、押入れの奥にあるのであきらめました!
ドラフトも気になりますなー!
トップにゲッツ、そしてバーニー・ケッセルがきましたか。多くのギタリストが取り上げておりますが、ケッセルは群を抜いておりますね。スタンダードをギターで弾くなら、こうあるべしというお手本です。
ソニー・スティットもありましたね。バップ演奏ですが、立て板に水のフレーズはスティットらしさが出ております。
ディッケンソンのショウケースはお薦めのアルバムです。この曲も素晴らしい内容ですが、特にルシアン・ララバイのソロー・リレーは聴きものですよ。
対戦相手が読売巨人に決まりましたので、ここ札幌ではヴォルテージがかなり上がっております。何勝でこちらに帰ってくるのか楽しみですが、札幌ドームで優勝を決めてほしいですね。
ロースハムが好物でしたか。ハムを上手に料理する店がありますので、こちらにお越しのときはご案内します。
トップにディッケンソン、次いでゲッツ、3枚目はSHIN さんのソロにしておきます。(笑)