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毎週日曜日の朝、記事をアップするころラジオから美輪明宏さんの声が聞こえる。リスナーから寄せられた人生の悩みに最良と思えるアドバイスをしたり、歯に衣を着せない時評や昔話で構成された「薔薇色の日曜日」という美輪さんの冠番組だ。思い出話でよく登場するのは銀座にあったシャンソン喫茶の草分けである銀巴里で、美輪さんをはじめ多くのシャンソン歌手がここを登竜門として育っている。
60年代初頭、そのシャンソン喫茶で毎週金曜日の午後にフライデイ・ジャズコーナーと呼ばれたセッションが開かれていた。当時はレコードを主体とするジャズ喫茶は多数あったたものの、定期的に生演奏を聴かせる場所はなく、意欲的な演奏を発表する場がない。そんな現状と若いプレイヤーの熱意に打たれて場所を提供したのが本来ジャズとは関わりのない銀巴里で、そこに集まったのは新世紀音楽研究所という集団である。高柳昌行や金井英人をはじめ、菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下洋輔という今ではビッグネイムのプレイヤーが勉強を重ね、自身のスタイルを模索し、切磋琢磨した熱いグループだ。
当時の音を持ち込んだテープレコーダーで録音したのはドクター・ジャズこと内田修氏である。モカンボ・セッションと並んで日本のジャズの変遷が記録された大変貴重なものだ。このアルバムは63年に行われたライヴの模様を収録したもので、新世紀音楽研究所というおどろおどろしい名前からはフリージャズを思わせるが、「グリーンスリーブス」をはじめ「ナルディス」や「イフ・アイ・ワー・ア・ベル」というスタンダードを中心に演奏しているのが驚きだ。「グリーンスリーブス」は高柳のギターをフューチャーしたものだが、美しいメロディを損なわないテーマ処理ながら弦は鋭く、徐々にその音が増幅するあたりは日本のジャズの広がりを見るようでもある。
銀巴里といえば、先月29日に札幌ススキノの銀巴里が閉店した。銀座の銀巴里から唯一のれん分けされた由緒あるシャンソンの店である。経営者の浅川浩二さんは銀座「銀巴里」の総支配人だったおじのもとで修業された人で、ご子息はジャズピアニストの浅川太平さんだ。ススキノでシャンソンを聴ける店はなくなったが、ジャンルを越えて音楽文化がつながってゆくのは心強い。今夜もススキノの賑わいは変わらないが、心なしかネオンがかすんで見える。
一部敬称略
60年代初頭、そのシャンソン喫茶で毎週金曜日の午後にフライデイ・ジャズコーナーと呼ばれたセッションが開かれていた。当時はレコードを主体とするジャズ喫茶は多数あったたものの、定期的に生演奏を聴かせる場所はなく、意欲的な演奏を発表する場がない。そんな現状と若いプレイヤーの熱意に打たれて場所を提供したのが本来ジャズとは関わりのない銀巴里で、そこに集まったのは新世紀音楽研究所という集団である。高柳昌行や金井英人をはじめ、菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下洋輔という今ではビッグネイムのプレイヤーが勉強を重ね、自身のスタイルを模索し、切磋琢磨した熱いグループだ。
当時の音を持ち込んだテープレコーダーで録音したのはドクター・ジャズこと内田修氏である。モカンボ・セッションと並んで日本のジャズの変遷が記録された大変貴重なものだ。このアルバムは63年に行われたライヴの模様を収録したもので、新世紀音楽研究所というおどろおどろしい名前からはフリージャズを思わせるが、「グリーンスリーブス」をはじめ「ナルディス」や「イフ・アイ・ワー・ア・ベル」というスタンダードを中心に演奏しているのが驚きだ。「グリーンスリーブス」は高柳のギターをフューチャーしたものだが、美しいメロディを損なわないテーマ処理ながら弦は鋭く、徐々にその音が増幅するあたりは日本のジャズの広がりを見るようでもある。
銀巴里といえば、先月29日に札幌ススキノの銀巴里が閉店した。銀座の銀巴里から唯一のれん分けされた由緒あるシャンソンの店である。経営者の浅川浩二さんは銀座「銀巴里」の総支配人だったおじのもとで修業された人で、ご子息はジャズピアニストの浅川太平さんだ。ススキノでシャンソンを聴ける店はなくなったが、ジャンルを越えて音楽文化がつながってゆくのは心強い。今夜もススキノの賑わいは変わらないが、心なしかネオンがかすんで見える。
一部敬称略
グリーンスリーブスはイギリスのトラディショナルですが、コルトレーンが取り上げたことでジャズナンバーとしても広く演奏されるようになりました。クリスマング・ソングとして親しまれている「ホワット・チャイルド・イズ・ジス」は異名同曲です。今週は季節外れですが「グリーンスリーブス」及び「ホワット・チャイルド・イズ・ジス」のお気に入りをインストでお寄せください。
管理人 Greensleeves Best 3
John Coltrane / Africa/Brass (Impulse)
Ray Bryant / Alone At Montreux (Atlantic)
Coleman Hawkins / Soul (Prestige)
他にもウェス・モンゴメリーをはじめケニー・バレル、ロイ・ヘインズ、日野皓正、山下洋輔等々多くの名演があります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
John Coltrane - Greensleeves
http://www.youtube.com/watch?v=nK265pszTvA
マッコイのソロは素晴らしいですね
Greensleeves のイメージはコルトレーンですね、しかし、甲乙つけ難い!
1.GUITAR RORMS/Kenny Burrell
これは好きです! アコギのイントロからギル・エバンスのアレンジが雄大で!
2.The Other Village Vanguard Tapes/Coltrane
コルトレーンはアフリカブラスも好きですし、こちらを最初に聴きましたが、バンガードのカルテットのライヴを選びました。
なかなか、甲乙つけ難い!
次が出てきませんが・・・
明日勝たないと、札幌行けません、さー明日はどっちだー? オーネット?(笑)
「異議アリ!」の西海岸ジャズ3枚です。(^^;
・ポール・デスモンド「ファースト・プレイス・アゲイン」
クルスマス・コンサートの「with MJQ」でも演ってますが、コチラに決定!
・ビル・スミス「フォーク・ジャズ」
ジム・ホール以下のギター・トリオをバックにクラリネットを奏でる。
・ヴィンス・ガラルディ・・・
にあるんですが、タイトル失念。クリスマス・ツリーにスヌーピーたちが戯れるのジャケ。
ともにAクラスだけあり、もつれますね。どちらが来ても迎え撃つだけです。オーネットが言ってました。「The Shape Of Opponent To Come」(笑)
トップにバレルがきましたか。これは私も迷った1枚です。ギル・エバンスは72年に聴いておりますが、アレンジの大きさに驚きました。
そしてコルトレーンはバンガードが出ましたね。こちらもライブならではの面白さがありますが、アフリカブラスの音の厚みもなかなかのものです。どちらにしても迷うコルトレーンの名演です。
西海岸から3枚挙がりましたか。今回、こちらの3枚は失念しておりました。デスモンドはジム・ホールが参加しておりますが、アルトとギターの音色が良い具合に同調しておりますね。
いやはや、ビル・スミスが挙がるとは。持っておりません。(笑)スミスが嫌いなわけではありませんが、この「フォーク・ジャズ」というタイトルで一歩引きます。
ヴィンス・ガラルディは、「Charlie Brown Christmas」に収録されております。とは言っても所有は「A Boy Named Charlie Brown」ですのでこちらも聴いておりません。ガラルディはメロディアスなピアノですのでこの曲も歌っていることと思います。聴いてみたいですね。
札幌で待っててね!!
ウエスのロードソングのグリーンスリーブスを聴いて祝杯です(笑)
苦手としている相手ですが、短期決戦ですのであまり関係ないでしょう。これを制してこそ本当の勝者、楽しみです。
アル・ディメオラのグリーンスリーブスを聴くとしますか。アルバムは「Winter Nights」、Winとは幸先いいや。(笑)
当時お付きで同行した福田赳夫首相は警官に入場を阻止された、「アッ、一般の人は入らないで!」と。
それほど一国のトップには見えなかった・・ただのオッサン!に見えたらしい。
John Coltrane / Africa/Brass (Impulse)
Ray Bryant / Alone At Montreux (Atlantic)
そして・・・Kenny Burrell も最高だ!
アレ、馬さんは無かったっけ・・・
・・・・新世紀音楽研究所という集団である。高柳昌行や金井英人をはじめ、菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下洋輔という今ではビッグネイムのプレイヤーが勉強を重ね、自身のスタイルを模索し、切磋琢磨した熱いグループだ。・・・・
当時銀巴里へ行きましたよ、高校二年生でね・・同時に草月会館でこの集まりをやっていましたね。同じ様な顔ぶれで、一柳さんとか黛敏郎さんもいました、白木秀雄さんも・・
高校生なんて端っこ縮こまっていました。
銀巴里の直後ですか、銀座ジャズギャラリー8ができました。ここへは学校帰りに制服姿で出入りしてました。
金井さんや高柳さんが難しいことを言ってました。
私は分かりやすい大野さんのピアノが好きでした、まだ慶応の学生でした。アイツ熱海大野屋の息子だぜ、なんて言いながら聞いてました。
プウーさんも良かった。竹田和命さんも良かった・・。
先日、高柳さんのプライベートCDを入手しました。
ご遺族が出されたものですが、プライベート録音なのですが、結構良い音で全てライブ音源で、メンバーは不明ですが聞けば誰だか直ぐに分かりました。
高柳さんの音は太くて良い音色をしてます。
ジョジョさんの音です。
CD1枚半のセットです。半というのはシングル盤で家で練習中の音も入っているからです。
限定の貴重盤です。
では・・・フレーフレーニチハム!
福田首相の話は聞き覚えがあります。今でも外国から見る日本の首相像が変わらないのは残念なことです。
ワンツーと並んでスリーにバレル、これで決まりかもしれませんね。馬さんはグリーン・リーヴス・オブ・サマーです。
やはりライブの達人は銀巴里に行かれたようですね。私は銀巴里にもギャラリー8にも行ったことがありませんので、羨ましい限りです。その後「実験」はピットインのニュージャズホールに移行しますが、日本のジャズが試行錯誤していた時代なのでしょう。
高柳さんのプライベートCDとは貴重なものを入手されましたね。高柳さんの音源はレコードで100枚だけプレスされたという「flower girl」や、限定盤のタローのライブ等、マニア向けのものが多いことあり入手する機会はほとんどありません。この辺りの音源も気になりますが、一度聴きたいのはジョージ・オールドが来日した時に高柳さんが参加したアルバムです。誰かお持ちではありませんか。ジョージ・オールドの若いころの録音です。(笑)
ウィキペディアによれば(銀巴里が1990年まであり、今では跡地に石碑がある)そうです。札幌の銀巴里のいきさつを書き込めば喜ばれるでしょう。