開幕を迎えたというのに球界が大きく揺れている。巨人に端を発した野球賭博問題だ。他にも試合前の円陣で声出しを担当した選手に祝儀として他の選手が現金を出したり、守備練習でミスをした選手から罰金を集めていたという。これらは野球協約に違反する行為ではないとはいえ、夢や希望を与えるプロ野球選手がすることではない。悪い慣習を捨て、高い倫理観を持たなければファンの信頼を取り戻せないだろう。
我が贔屓のチームは埃が出なかったので、29日の札幌ドーム開幕に弾みがついた。この時期恒例の野球ジャケットからグレイト・ジャズ・トリオの「At The Village Vanguard Again」を選んだ。1975年結成時のハンク・ジョーンズ、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスというまさにグレイトなメンバーで、ピアノトリオに求められる三位一体の安定感はもとよりスピード、スリル、グルーヴ、そのどれもが満点だ。昨今、癒し系の優しいピアノが人気のようだが、強烈にスウィングするトリオは脳を活性化するし、デトックス効果もある。こちらのほうが癒されるのではないか。
GJTの魅力は誰でもが知っているスタンダード中心という選曲にある。このアルバムのトップに収録されているのは、「ドームの天上にぶつかりそうな高いフライですね」という実況アナウンサーの声が聞えてくる「Hi-Fly」だ。数あるランディ・ウエストンのオリジナルのなかでも特に人気のあるナンバーで、ぎくしゃくしたメロディーが妙に心地良い。ハンクのユーモアのあるソロにアクセントを付けるトニーのハイハットが素晴らしい。クローズとオープンを使い分けたカシャともグシャとも聴こえるシンバル音が絶妙なタイミングで入る。
一連のGJTのジャケットは野球のワンシーンを使っているが、今年これを選んだのには理由がある。今季から導入されるコリジョンルールだ。本塁でブロックをしているのだが、これが禁止された。これまでも選手生命をも左右する危険なクロスプレーについては度々問題となっていたが、これで走者も捕手も怪我は減るだろう。当然、得点率が高くなるので点差がある9回裏も面白くなる。最高の勝ち方はサヨナラだ。
我が贔屓のチームは埃が出なかったので、29日の札幌ドーム開幕に弾みがついた。この時期恒例の野球ジャケットからグレイト・ジャズ・トリオの「At The Village Vanguard Again」を選んだ。1975年結成時のハンク・ジョーンズ、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスというまさにグレイトなメンバーで、ピアノトリオに求められる三位一体の安定感はもとよりスピード、スリル、グルーヴ、そのどれもが満点だ。昨今、癒し系の優しいピアノが人気のようだが、強烈にスウィングするトリオは脳を活性化するし、デトックス効果もある。こちらのほうが癒されるのではないか。
GJTの魅力は誰でもが知っているスタンダード中心という選曲にある。このアルバムのトップに収録されているのは、「ドームの天上にぶつかりそうな高いフライですね」という実況アナウンサーの声が聞えてくる「Hi-Fly」だ。数あるランディ・ウエストンのオリジナルのなかでも特に人気のあるナンバーで、ぎくしゃくしたメロディーが妙に心地良い。ハンクのユーモアのあるソロにアクセントを付けるトニーのハイハットが素晴らしい。クローズとオープンを使い分けたカシャともグシャとも聴こえるシンバル音が絶妙なタイミングで入る。
一連のGJTのジャケットは野球のワンシーンを使っているが、今年これを選んだのには理由がある。今季から導入されるコリジョンルールだ。本塁でブロックをしているのだが、これが禁止された。これまでも選手生命をも左右する危険なクロスプレーについては度々問題となっていたが、これで走者も捕手も怪我は減るだろう。当然、得点率が高くなるので点差がある9回裏も面白くなる。最高の勝ち方はサヨナラだ。
「ハイ・フライ」は、1958年にランディ・ウエストンがニューポート・ジャズフェスに出演したときに披露して話題になった曲です。ジョン・ヘンドリックスによって詞も付けられておりますが、今週はこの曲のお気に入りをインストでお寄せください。ヴォーカルは機を改めて話題にします。
管理人 Hi-Fly Best 3
Randy Weston / Live at the Five Spot (United Artists)
Eric Dolphy / In Europe Vol. 1 (Prestige)
Art Blakey / At the Jazz Corner of the World (Blue Note)
他にもキャノンボール・アダレイをはじめジャズテット、スライド・ハンプトン、ジャッキー・バイアード、マックス・ローチ、小宅珠実等々、多くの名演があります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
"Hi Fly" Bobby Enriquez at Village Vanguard NYC
https://www.youtube.com/watch?v=tV7UQDyjTIM
フィリピンの板橋文夫?
いよいよ開幕しましたね! お互いにスタートは躓きましたが、今からでしょう!
本命のランディー・ウエストン盤を持っていません・・ですが2枚だけ挙げさせていただきます。
ライブに適した曲なのでしょうか? ライブが多いですねぇ!
僕にはモンクの曲のように聞えてしまいますがぁ?
いかがでしょうか?
Eric Dolphy - Berlin Concerts (enja)
この曲はドルフィーで初めて聴いたと思います、
In Europe でした、迷いましたが、ベースがジョイナーの方を選びました、それと、こちらはドラムスも入っているので若干の迫力があるので・・
Cannonball Adderley Quintet In San Francisco (Riverside )
キャノンボールはあまり聴かないのですが、まあ聴くのがこれ、といってもA面ばかりでしたが、これも良いですね、ティモンズとルイス・ヘイズが印象的です。
北海道新幹線が開業しましたが、札幌まで繋がるのが15年後! 果たして?
関東は昨日今日ふんわり暖かくい日となってます。団地の桜も一気に5分咲き!1週間ほど楽しめます。
お題曲の『Hi Fly』、手持ちで良さげ盤は
・Snap Your Fingers / Al Grey(Argo)
*A・グレイのリ-ダー盤ですが、この曲にはリ-ダーのボントロが聞こえず! B・ミッチェル、B・ハッチャーソンがトッテモ良い感じ。
・The Warm Sound /Johnny Coles(Epic)
*お題曲の尖がった雰囲気を、暖かく丸く吹いてます・・・良い感じ。
他にPfトリオ盤[J・ルングレン][J・バイヤード][J・バンチ][F・コレット]が皆、中々の好演!
スタートは大谷で負けましたが、昨夜はその大谷がホームランを打って快勝でした。ホーム開幕に華を添えてくれました。これからです。
この曲はご指摘のようにライブ向きですし、モンクのような印象も受けます。モンク・スタイルのランディーなので発想が同じなのかも知れませんね。
ドルフィーのベルリンが挙がりましたか。こちらはテンポが速く、攻撃性があるように思います。どちらもドルフィーのフルートを満喫できます。
そして、キャノンボール。私は高速のボヘミアが好きでB面をよくかけますので、このハイフライは馴染み深い演奏です。ティモンズはどんな場面でも目立ちますね。
そちらは桜も咲き暖かそうですね。こちらは桜はまだ先ですが、北海道新幹線開業で気分は満開です。札幌までつながるまで元気でいたいものです。
アル・グレイがありましたか。忘れておりました。探してみましょう。
そして、ジョニー・コールズ。これもいいですね。その昔、40年ほど前にレイ・チャールズのバンドで来たときに聴きました。リトル・ジョニー・Cと呼ばれている通り小柄でしたが、音はデカかったです。このニックネイムを付けたのはジョニー・グリフィンだと言っておりました。
挙げられたピアノ物ではバイアードがアルバムタイトルにしているだけありいい内容です。
参りました。「HI-FLY」は、ヴァージョンこそ多く持っているのですが、テーマに全く馴染めません。ランディ・ウェストンのアルバムも何枚か持っていましたが、売却しました。そんなわけなので参考です。
Eric Dolphy / In Europe Vol. 1 (Prestige)
Cannonball Adderley Quintet In San Francisco (Riverside )
ドルフィー(fl)のものは、ソロが長くていいです。アダレイのものは、テーマの編曲がよく、ドラムスが被るなど、「HI-FLY」ぽくなくてよいです。
苦手なお題にコメントをお寄せいただきありがとうございます。多くのプレイヤーが取り上げておりますので、意外なアルバムに収録されているケースがあります。ヴァージョンを多くお持ちなのはそのせいでしょう。
モンク同様、ランディやダラー・ブランドは好みが分かれるところです。スタイルはともかくとして、この曲はジャムセッションでも取り上げられますので馴染み深いです。
ドルフィーにキャノンボール、演奏スタイルによって曲のイメージが大きく変わる良い例です。
Hi-Fly Best 3
Eric Dolphy / In Europe Vol. 1 (Prestige)
Cannonball Adderley / In San Francisco (Riverside )
Al Grey / Snap Your Fingers (Argo)
個性的な曲ですので割れましたが、エリック・ドルフィーのヨーロッパ盤とキャノンボール・アダレイのサンフランシスコ・ライブが広く聴かれているようです。他にも本家のランディ・ウエストンをはじめアート・ブレイキー、ジョニー・コールズ、ドルフィーのベルリン盤が挙がりました。個性的な曲を個性的に演奏しております。今宵はお気に入りのハイ・フライをお楽しみください。