「St. Thomas」、「Oleo」、「Doxy」、「Airegin」、「Alfie's Theme」・・・言わずと知れたロリンズが作った曲だ。どの曲もタイトルを聞くだけでテーマが頭を駆け抜けるほどメロディ・ラインがくっきりしている。鉛筆の硬さで言うなら2Bで楽譜を書いたほどはっきりしていて読みやすい。読みやすいというのは音楽で言うなら覚えやすいということになる。覚えやすいから親しみが湧いてくる。
そして、「Sonnymoon For Two」もその1曲だ。初演は1957年11月3日のヴィレッジ・ヴァンガードのライブで、ウィルバー・ウェアとエルビン・ジョーンズに鼓舞されたロリンズが延々と吹きまくっている。ライブならではの熱演だ。更に翌日はプロデューサーにレナード・フェザーを迎えてジャズアルバムの制作に乗り出したクラシック専門のレーベル「ピリオド」に録音している。こちらはトロンボーンのジミー・クリーブランドやピアノのギル・コギンズを入れたスタジオ録音だが、豪快なロリンズ節は変わらない。ライブとスタジオの違いはあるものの、続けて演奏するほどロリンズ自身気に入っていたのだろう。
1988年にこの曲を取り上げたのはフランク・モーガンだ。50年代は西海岸のパーカーと呼ばれながらも麻薬に侵されたことから長い獄中生活を送り、80年代に奇跡的にカムバックしたアルトサックス奏者である。この「Reflections」は、「All-Stars」の編成通りジョー・ヘンダーソンをはじめ、ボビー・ハッチャーソン、惜しくも昨年亡くなったマルグリュー・ミラー、ロン・カーター、そしてアル・フォースターというまさにオールスターが勢揃いして主役のモーガンを盛り立てている。更にプロデューサーはオリン・キープニュース。聴く前からホットな音が出てくるではないか。
「Oleo」、「Doxy」、「Airegin」の3曲は、1954年のマイルスの「バグス・グルーヴ」が初演で、この録音のために用意した新曲である。のちにジャズ・スタンダードとして多くのプレイヤーが取り上げる曲を書いたこのときロリンズは25歳だ。世紀の大名盤「サキソフォン・コロッサス」が生まれたのは、マイルスと共演したことで大きな自信を得たセッションから2年後のことである。
そして、「Sonnymoon For Two」もその1曲だ。初演は1957年11月3日のヴィレッジ・ヴァンガードのライブで、ウィルバー・ウェアとエルビン・ジョーンズに鼓舞されたロリンズが延々と吹きまくっている。ライブならではの熱演だ。更に翌日はプロデューサーにレナード・フェザーを迎えてジャズアルバムの制作に乗り出したクラシック専門のレーベル「ピリオド」に録音している。こちらはトロンボーンのジミー・クリーブランドやピアノのギル・コギンズを入れたスタジオ録音だが、豪快なロリンズ節は変わらない。ライブとスタジオの違いはあるものの、続けて演奏するほどロリンズ自身気に入っていたのだろう。
1988年にこの曲を取り上げたのはフランク・モーガンだ。50年代は西海岸のパーカーと呼ばれながらも麻薬に侵されたことから長い獄中生活を送り、80年代に奇跡的にカムバックしたアルトサックス奏者である。この「Reflections」は、「All-Stars」の編成通りジョー・ヘンダーソンをはじめ、ボビー・ハッチャーソン、惜しくも昨年亡くなったマルグリュー・ミラー、ロン・カーター、そしてアル・フォースターというまさにオールスターが勢揃いして主役のモーガンを盛り立てている。更にプロデューサーはオリン・キープニュース。聴く前からホットな音が出てくるではないか。
「Oleo」、「Doxy」、「Airegin」の3曲は、1954年のマイルスの「バグス・グルーヴ」が初演で、この録音のために用意した新曲である。のちにジャズ・スタンダードとして多くのプレイヤーが取り上げる曲を書いたこのときロリンズは25歳だ。世紀の大名盤「サキソフォン・コロッサス」が生まれたのは、マイルスと共演したことで大きな自信を得たセッションから2年後のことである。
「ソニームーン・フォー・トゥー」は豪快なロリンズらしい曲です。テーマを聴くと自然と頭が揺れ、足が動いております。今週は「ソニームーン・フォー・トゥー」のお気に入りをお寄せください。
管理人 Sonnymoon For Two Best 3
Sonny Rollins / Night At The Village Vanguard (Blue Note)
Dexter Gordon / The Montmartre Collection Vol.1 (Black Lion)
Milt Jackson / Statements (Impulse)
ロリンズは何度も録音しております。他にもソニー・クリスをはじめ、ジェームズ・ムーディ、ハンク・クロフォード、ジミー・スミス、グラント・グリーン等々、多くの名演があります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Sonnymoon for Two ソニームーン・フォー・トゥー
http://www.youtube.com/watch?v=2acKSnuJJIY
12歳のジャズオルガニスト山田ネオ君、将来が楽しみです
フランク・モーガンの経歴等は2011年7月31日の拙稿 「生きていたとは知らぬ仏のフランク・モーガン」をご覧ください。
ロリンズの自作自演が素晴らしいので、テナー奏者はやりにくと思いますが、デクスター・ゴードンは見事に演じています。で、①、②はdukeさんと同じです。
①Sonny Rollins / Night At The Village Vanguard (Blue Note)
②Dexter Gordon / The Montmartre Collection Vol.1 (Black Lion)
③Jimmy Smith / Crazy! Baby (Blue Note)
③は、ミルト・ジャクソンもよいのですが、ソウルフルなジミー・スミスもよいので、こちらで。
本家ロリンズとデクスター・ゴードンはライブならではの熱演ですね。ともに制約がなければ延々と吹き続けるでしょう。豪快なテナーに相応しいダイナミックな曲です。
そしてジミー・スミスがきましたか。ジャケットといい、選曲といい、「売れるレコード」ですが、レギュラー・トリオの演奏は安心して聴けます。ライオンのお気に入りのスミスはブルーノートに多くのレコードを残しておりますが、このアルバムは馴染みやすい作品です。
YouTubeの御紹介ありがとうございます。山田ネオくんスゴイ!興奮しました。なんなんだこのブルージーさは・・と。こういうのを観ますと嬉しくなりますね。本人も気持ちよさそう。それは気持ちいいでしょうねえ、これだけ弾けたら。子守唄にジミー・スミスばかり聴かされていたのだったりして・・笑。沼沢修一氏というオルガニストの弟子だとか。こういう子を“ギフテッド”というらしいですが、早くも天に与えられた才能で皆を楽しませてくれるなんて尊いことです。10歳11歳の頃の演奏もイケてます。ヤバイです、も~ノリノリです。とにかくメロディアスで心地よいんですね。YouTubeにありました他の演奏です。
10歳のジャズオルガニスト、ネオ君のブルースセッション
http://www.youtube.com/watch?v=I_YPUYzGQPY
ネオ君と佐藤邦子さんのブルースセッション
http://www.youtube.com/watch?v=W7JID5LgXw4
山田ネオー河合代介 Organ Duo 朝日の如くさわやかに
http://www.youtube.com/watch?v=SqN7j8-xG_M
さて、お題ですが・・
1.Sonny Rollins 『Night At The Village Vanguard』本家はよいな♪
2.Grant Green『First Session』(BlueNote-1960) ギターがよいな♪
3.James Moody『Comin' On Strong"』(Argo-1963)Kバロンがよいな(爆)
http://www.youtube.com/watch?v=217rEXPZXn0
サテンドール Satin Doll
http://www.youtube.com/watch?v=VKZa9SpqipM
スイングしなけりゃ意味がないね It Don't Mean A Thing
http://www.youtube.com/watch?v=Oos8Th5_Oy0&index=35&list=PLom03hWOoYeSN0ezGuWtm6Y8Y8pgBNyJi
キャラバン Caravan Midori Ono& Neo Yamada Organ Battle
http://www.youtube.com/watch?v=Gh1FmKEIAPw
山田ネオ8月24日のOrgan Jazz 倶楽部のエンディング曲
http://www.youtube.com/watch?v=uAnB4_wH5vg
Neo Yamada Mr,PC
http://www.youtube.com/watch?v=YJBd_kJOVMg
Tony Monaco & Neo Yamada トニーモナコと山田ネオ
http://www.youtube.com/watch?v=2E0zGvnzUNw
11歳のジャズオルガニスト山田ネオのMisty
http://www.youtube.com/watch?v=fggb-3u6WTo
Autumn Leaves Neo Yamada Organ Trio
http://www.youtube.com/watch?v=x13ZcWBfz54
チェニジアの夜 A Night in Tunisia
http://www.youtube.com/watch?v=IAubrjk2NGE
Oleoーオレオ 11-year-old jazzorganist Neo Yamada
http://www.youtube.com/watch?v=YBfqgXxSG_E
All Blues オールブルース 山田ネオ
http://www.youtube.com/watch?v=nNcJfqiQfCY
山田ネオ&トミーキャンベル Back At The Chicken Shack
http://www.youtube.com/watch?v=9mdfqqmprdE
山田ネオ君は関西に出張したジャズバーのお客さんから聞きました。とにかく凄いものを見たと。(笑)これからスタイルが整ってきますので将来が楽しみです。ジャズオルガンはマイナーな分野ですが、山田ネオ君のような若手が活躍することで注目されるかもしれません。
また、お題のベストも挙げていただきありがとうございます。
本家に次いでグラント・グリーン、そしてジェームズ・ムーディがきましたか。流れるようなテーマはワルツを思わせますが、メリハリが利いていていいですね。バロンも冴えておりますが、ジョージ・エスクリッジのギターもなかなかのもです。詳しくは知りませんが、ロレツ・アレキサンドリアのアーゴ盤「Deep Roots」にも参加しておりますので、アーゴのハウス・ギタリストかもしれません。
Sonnymoon For Two Best 3
Sonny Rollins / Night At The Village Vanguard (Blue Note)
Dexter Gordon / The Montmartre Collection Vol.1 (Black Lion)
Grant Green / First Session (Blue Note)
本家とデックスの2枚は外せませんね。ライブで盛り上がる曲です。
他にもミルト・ジャクソン、ジミー・スミス、ジェームズ・ムーディが挙がりましたが、それぞれ個性際立つ演奏ばかりです。
今宵は月を見ながらお気に入りの「ソニームーン・フォー・トゥー」をお楽しみください。私が今宵見るのはススキノのネオンです。(笑)