5月に入っても高地や峠で雪が降るのは珍しくない北海道だが、東部では平地でも8年ぶりに積雪が観測されたという。ここ札幌では雪こそ降らないものの、連休中は天気が悪いうえ寒い。ここ数年この時期には咲いていた桜もその気配さえ感じられないほどだ。そんな寒い5月を題材にしたジェローム・カーンとオスカー・ハマースタインのコンビによるミュージカルがあり、そのなかの1曲が「オール・ザ・シングス・ユー・アー」である。
うん?そのミュージカルは寒い5月ではなく、暖かい5月の「Very Warm for May」では?5月に一度話題にしようと思っていた曲なので、この際気温のことはご勘弁願おう。このミュージカルは失敗で、これが原因でカーンはブロードウェイを去ることになるが、曲は今でも歌われ演奏されるほどの大スタンダードだ。カーンは1939年当時のポピュラー音楽にそぐわないほど複雑な技法を用いて作曲したことにより自己満足したそうだが、転調を繰り返すこの難曲はプレイヤーからみると魅力があるとみえて一度は演奏している。一方、ヴォーカルとなると決定的な名唱がないといわれているし、実際これだ、というのを聴いたことがない。
さて、その難曲をラップに包まれた美女が歌っている。タイトルは「Especially for you」で、「あなたのために特別よ」と言われると、躊躇なく中味度外視のジャケ買いだ。このリー・スコットというシンガー、声はジャケ同様甘いものの、温かみがあり、まるで柔らかい空気で包まれたようなぬくもりがある。ギターとフルートをバックにした歌い出しは滑らかで、どこか品があり清楚な感じさえ受けるし、ややフェイクをかけるもののメロディに忠実なあたり曲の持ち味を熟知しているのだろう。「ユー・ビー・ソー・ナイス」や「瞳は君ゆえに」、「ソング・イズ・ユー」といった奇を衒わない選曲はジャケットを飾っておくだけでは勿体ない。
♪ You are the promised kiss of spring time・・・「あなたは春の訪れを約束する口づけ」という歌詞のように、寒い寒いと言いながらも北海道にも春がやってきた。桜の開花予想日は例年より1週間ほど遅いが、札幌は今日12日である。♪ Time and again I've longed for adventure・・・ヴァースは「いつもいつも冒険に憧れてきた」と歌われる。さぁ、春の街を冒険しようか。リー・スコットのような美女と巡り会えるかもしれない。
うん?そのミュージカルは寒い5月ではなく、暖かい5月の「Very Warm for May」では?5月に一度話題にしようと思っていた曲なので、この際気温のことはご勘弁願おう。このミュージカルは失敗で、これが原因でカーンはブロードウェイを去ることになるが、曲は今でも歌われ演奏されるほどの大スタンダードだ。カーンは1939年当時のポピュラー音楽にそぐわないほど複雑な技法を用いて作曲したことにより自己満足したそうだが、転調を繰り返すこの難曲はプレイヤーからみると魅力があるとみえて一度は演奏している。一方、ヴォーカルとなると決定的な名唱がないといわれているし、実際これだ、というのを聴いたことがない。
さて、その難曲をラップに包まれた美女が歌っている。タイトルは「Especially for you」で、「あなたのために特別よ」と言われると、躊躇なく中味度外視のジャケ買いだ。このリー・スコットというシンガー、声はジャケ同様甘いものの、温かみがあり、まるで柔らかい空気で包まれたようなぬくもりがある。ギターとフルートをバックにした歌い出しは滑らかで、どこか品があり清楚な感じさえ受けるし、ややフェイクをかけるもののメロディに忠実なあたり曲の持ち味を熟知しているのだろう。「ユー・ビー・ソー・ナイス」や「瞳は君ゆえに」、「ソング・イズ・ユー」といった奇を衒わない選曲はジャケットを飾っておくだけでは勿体ない。
♪ You are the promised kiss of spring time・・・「あなたは春の訪れを約束する口づけ」という歌詞のように、寒い寒いと言いながらも北海道にも春がやってきた。桜の開花予想日は例年より1週間ほど遅いが、札幌は今日12日である。♪ Time and again I've longed for adventure・・・ヴァースは「いつもいつも冒険に憧れてきた」と歌われる。さぁ、春の街を冒険しようか。リー・スコットのような美女と巡り会えるかもしれない。
ようやく当地も春らしくなってきました。「オール・ザ・シングス・ユー・アー」はインストの名演は数多くありますが、ヴォーカルとなると有名歌手はほとんど歌っている割に決定的な名唱はないようです。今週は「オール・ザ・シングス・ユー・アー」のお気に入りをヴォーカルでお寄せください。インストは暖かい5月に話題にします。
管理人 All The Things You Are Vocal Best 3
Carmen McRae / Carmen for Cool Ones (Decca)
Carly Simon / Moonlight Serenade (Columbia)
Chris Connor / Double Exposure (Atlantic)
意図したわけではありませんが、ファーストネイムが「C」で始まる選出になりました。古くはヘレン・フォーレストをはじめ、エラ、サラ、シナトラ、メル・トーメの大御所、さらにバーブラ・ストライサンド等々、名唱が並んでおります。
10. Carly Simon - All the Things You Are
http://www.youtube.com/watch?v=hYqdOwge_gk
noble で、いいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=U_yzmsiQqFA
ところで、たいていの有名メロディ・メーカーは
R. Rodgers にLorentz Hart、
A. Schwartz にH.Dietz、
J. McHugh にD.Fields、
J.Styne にS.Cahn、
J.V.Heusen にJ.Burke
そして勿論Gershwin 兄弟のように、
相方となる作詞家がいますけど、
ジェローム・カーンは、割と万遍なく
いろいろな作詞家と組んでいませんか?
作曲家と作詞家のコンビを分析されましたか。「煙」や「イエスタデイズ」のように同じミュージカルの曲は同じ作詞家ですが、おっしゃるようにいろいろな作詞家と組んでおりますね。理由はわかりませんが、常に新鮮な感覚で曲を作りたかったのでしょう。生粋のアメリカ生まれであることも関係しているのかもしれませんね。
父親がドイツ系ユダヤ人のようです。
土曜は寒かったです。
>リー・スコットのような美女と巡り会えるかもしれない。
「すすきの」には行かなかったけど、リー・スコットのような、おねいさんは見かけなかったぞ。
Carmen McRae / Carmen for Cool Ones (Decca)
Chris Connor / Double Exposure (Atlantic)
この二人はご賛同申し上げます。
三人目は・・・ベティー・カーター(Betcar)を挙げましょう。
ベティー・カーターは1963年7月にキャノンボール6と一緒に来日した時に生で聴いてその風貌、特にあの低音マイクの様なクチビルはどうも頂けないと高校生ながらに感じていましたが、歌で聞けば最高のブルースフィーリングです。
あと、エラのカーン・ソングブックも良いですね。
私の友人にスイス人でKERNという人がいますが、米国的にカーンと呼んでいますが、ドイツ語なまりにすればケルン君ですね。
ではサイナラ!
ユダヤの血が流れておりましたか。思い立ってピーターソンのカーン集を取り出しましたが、馴染みやすいメロディながらアドリブの発展性が面白い曲ばかりですね。
よんどころない事情であればお時間もなかったのでしょうが、お会いできなくて残念です。もし、私の連絡先を忘れても、デイ・バイ・デイのナオミさんがつないでくれますので、急遽来札された時にお時間があればお会いしましょう。デュークで通じます。
土曜の夜は薄野に出ておりましたが、リー・スコットのようなオネーさんがたくさんいましたよ。雨が降って寒かったのでジャケのような薄着でなかったのが残念。
「JAZZ LIFE」を入手されたようですね。今、重さを量ったら約5キロありました。重量を超える素晴らしい写真が並んでおりますね。若い頃は写真集といえばヌードでしたが、最近はジャズマンの写真を眺めては喜んでおります。