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えっ!ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞。これには驚いた。先週話題にしたビートルズほど聴いていないので詩を味わうまではいかないが、ディランの作詞は高く評価されているのは知っている。改めて羽振りのよかったミス・ロンリーが転落する「ライク・ア・ローリング・ストーン」を「読む」と、確かに「転がる石のように」に生きることを肯定すべきか否か聴き手の解釈に委ねられる。文学といえば文学だ。
ディランは自作曲しか歌わないのかと思っていたが、何と2015年にシナトラのカヴァー集「Shadows In The Night」を出している。それも「My Way」や「Stranger In The Night」、「Fly Me To The Moon」といったオジサンのカラオケ定番ではなく、トップの「I'm a Fool to Want You」をはじめ「The Night We Called It a Day」に「Full Moon and Empty Arms」、「Where Are You?」と渋い曲が並ぶ。余程のシナトラ・ファンでなければ直ぐに収録アルバムを思い出せないだろう。どの曲もシナトラのイメージが強いのでジャズシンガーのカヴァーはそう多くはない。そんな曲を選ぶところがディランらしい。
そのなかに1曲だけ大スタンダードが収められている。この時期にピッタリの「Les Feuilles mortes」だ。えっ?知らない。おっと失礼、原題で紹介してしまった。ジョニー・マーサーが英語の歌詞を付けた「Autumn Leaves」だ。幻想的なイントロから独特のしゃがれ声で詩を朗読するように歌っている。♪The falling leaves drift by my window・・・侘びや寂びを勝手にイメージするせいだろうか聴きなれた歌詞が違って聴こえた。そして絵が浮かんだ。「風に吹かれて」が収録されている2作目のアルバム「The Freewheelin'」のジャケットである。ディランの声は秋の冷たい風だからこそ感じ取れる肌の温もりに似ている。
受賞には当然ながら賛否の声が挙がった。映画化もされた「私の中のあなた」で知られる作家のジョディ・ピコーは、「私もグラミー賞をとれるってことなの」と皮肉っている。確かに詩は文学賞に該当するが、それにメロディーを伴うと歌になる。ディランはかつて「シンガーであることも大事だし、曲も大事だが、常に一番最初に来るのは、ミュージシャンであることだった」と言っていた。受賞発表後、本人からのコメントがないのはそこにあるかも知れない。
ディランは自作曲しか歌わないのかと思っていたが、何と2015年にシナトラのカヴァー集「Shadows In The Night」を出している。それも「My Way」や「Stranger In The Night」、「Fly Me To The Moon」といったオジサンのカラオケ定番ではなく、トップの「I'm a Fool to Want You」をはじめ「The Night We Called It a Day」に「Full Moon and Empty Arms」、「Where Are You?」と渋い曲が並ぶ。余程のシナトラ・ファンでなければ直ぐに収録アルバムを思い出せないだろう。どの曲もシナトラのイメージが強いのでジャズシンガーのカヴァーはそう多くはない。そんな曲を選ぶところがディランらしい。
そのなかに1曲だけ大スタンダードが収められている。この時期にピッタリの「Les Feuilles mortes」だ。えっ?知らない。おっと失礼、原題で紹介してしまった。ジョニー・マーサーが英語の歌詞を付けた「Autumn Leaves」だ。幻想的なイントロから独特のしゃがれ声で詩を朗読するように歌っている。♪The falling leaves drift by my window・・・侘びや寂びを勝手にイメージするせいだろうか聴きなれた歌詞が違って聴こえた。そして絵が浮かんだ。「風に吹かれて」が収録されている2作目のアルバム「The Freewheelin'」のジャケットである。ディランの声は秋の冷たい風だからこそ感じ取れる肌の温もりに似ている。
受賞には当然ながら賛否の声が挙がった。映画化もされた「私の中のあなた」で知られる作家のジョディ・ピコーは、「私もグラミー賞をとれるってことなの」と皮肉っている。確かに詩は文学賞に該当するが、それにメロディーを伴うと歌になる。ディランはかつて「シンガーであることも大事だし、曲も大事だが、常に一番最初に来るのは、ミュージシャンであることだった」と言っていた。受賞発表後、本人からのコメントがないのはそこにあるかも知れない。
枯葉が絵になる季節ですね。今週はヴォーカルでお気に入りをお寄せください。尚、ピアノ・ベストは2014年11月2日の拙稿「枯葉がケリーのピアノのように軽やかに舞う」をご覧ください。ホーン・ベストは機を改めて話題にします。
管理人 Autumn Leaves Vocal Best 3
Frank Sinatra / Where Are You? (Capitol)
Jacintha / Autumn Leaves (Groove Note)
Sarah Vaughan / Crazy And Mixed Up (Pablo)
多くのシンガーが録音しておりますので、ベストはシンガーの好みだけかも知れません。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Bob Dylan . Autumn Leaves @Lucca Summer Festival 01/07/2015
https://www.youtube.com/watch?v=88je24nQtoQ
彼と似ていると巷で言われている村上春樹本は
どうも好きになれなくて内心彼には獲って欲しく
なかったのでディラン受賞は別意味でホッと。(笑)
カラオケではもっぱら滑舌訓練のため「転がる石」
(やたら歌詞多くめちゃくちゃ詰まってる)など
たまに歌いますが、才能はあるんでしょうけど
余り良さが昔からわかりませぬ。
ご紹介の「I`m a fool 〜」いま聴きました。
バイオリンも入ってカントリー歌謡みたい、って
言ったら怒られますかね〜
ノーベル賞選考委員さんが彼の無反応を
「無礼かつ傲慢だ」と評しているそうな。
「そんなこと知ったこっちゃないよ」って
言いそうなディラン、でも、一応、おめでとう!^^
ここ数年村上春樹の名前が挙がっておりましたので、ディラン受賞には驚きました。驚きというのはノーベル賞でありそれも文学賞だからです。アカデミー賞でもグラミー賞でもエミー賞でもトニー賞でもその分野で活躍しているからこそ価値があるのであって、音楽家が文学賞受賞というのは作家を馬鹿にしたようなものです。おそらくディランは授賞式に現れないでしょうし、辞退するかも知れません。今は風に吹かれながら世間の騒ぎを嗤っているでしょう。
シアターキノで昨日から上映されている「ソング・オブ・ラホール」は面白そうですよ。パキスタンの伝統楽器でテイク・ファイヴを演奏する話です。今夜はキノ近くの「after dark」で DAY BY BAY ハウスバンドのライブがあるのですが時間帯が合いません。明日は都合が悪いし、明後日からはドームで日本シリーズですので終わるかも。
ノーベル文学賞受賞でボブ・ディランと聞いたときに、反射的に浮かんだのは「学生街の喫茶店」です。ディランが歌詞に登場するこの歌は、1974年のヒット曲なので、僕の学生時代と被り、懐かしくもあり、寂しさ、感傷を感じます。回り道をしましたが、本題で、
Joni James / Little Girl Blue (MGM)
Doris Day / Day By Day (Columbia)
Yves Montand(参考)
ジャズヴァージンというよりもポピュラーですね。ジョニ・ジェイムスは、ニュアンスが細やかで、一番手はこれです。次はドリス・デイで、こういったテンポのものは彼女の歌がよいです。
3つ目は、ジョー・スタッフォードとかいろいろと浮かんだのですが無しで、参考にイヴ・モンタンをあげました。イブ・モンタンはフランス語歌詞で、ヴァ―スも歌っているのですが、渋くてぐっときます。シャンソンの方でも、ピアフやコラ・ヴォケールのものなどありました。
この数年、ノーベル文学賞発表を気にしておりました。
一時までは春樹さん本の熱心な読者で、春樹さん本はかなりの数、本棚を飾ってます。そして「Portrait In Jazz」「ジャズ アクネドーツ」「さよなら バードランド」はオヤジの教科書です。
ボブ・ディランの受賞も悪くは有りませんが、やはり春樹さんの受賞を期待します。
と云う所で肝心要、お題曲「Autumn Leaves 」ですが・・・
手元サンプリング数が極めて少なく。歌詞無しスキャットのみで唄う「S・ボーン盤」又「J・スタッフォード盤」何ぞを聴きましたがお勧め盤無し残念也!
azuminoさんお勧めの「ピアフ」「コラ・ヴォケール」でシットリと聴きたいお題曲です・・・
「学生街の喫茶店」はフォーク音痴の私でも曲名は知っておりますよ。フォーク・ファンはディランが歌詞に登場して大喜びだったでしょう。森田童子の「ぼくたちの失敗」でパーカーが出てきてジャズ・ファンがニヤリとするようなものですね。
ジョニ・ジェイムスにドリス・デイとポピュラーな2枚が挙がりましたか。この曲はフェイクをかけず譜面通りに素直に歌う方が映えますね。
本家のイヴ・モンタンは秋の情景が浮かぶ素晴らしい歌唱ですし、別世界を見るようでワクワクします。ジャズ・ミュージシャンがパリに憧れ、シャンソンを演奏するのがわかるような気がします。
春樹さんファンでしたか。私は熱心な読者ではありませんが、初期のものやジャズ翻訳本は読んでおります。ジャズを知り尽くしている方ですので翻訳はビル・クロウの声そのものです。
インストでは名演が数多くありますが、ジャズヴォーカルとなると意外に少ないですね。私はジャズセンスのあるシナトラをトップに挙げましたが、どの秋に聴いてもしっくりきます。サラは賛否ありますが、歌い尽くされている曲ですので意表を突いたのでしょう。サラだからこそ決まるアイデアです。
ピアフにコラ・ヴォケール、秋の夜長にいいですね。
それにしても強いですね! 追い込まれてからの集中力、凄いの一言です!!
トランペッターの村田浩さんには何時も期待しています、そう、必ず歌ってくれるから!
お決まりと言いながら、親父さんのヴォーカルを聴かないとライブは終わらないのです・・やっぱり期待されているのですね!
二刀流のお題はだいぶ前でしたね・・
トラッペッターは唄が好き・・ドーハムだって
Kenny Dorham /This Is the Moment(Riverside)
いの一番に枯葉を唄っています、あんまり期待すると・・いけませんが、聴けば聴くほど味が出てきます、これはトランペットと同じでしょうか?
この感覚は癖になる??
今夜は一息付いております。この3日間はハラハラドキドキでした。この時点で優位に立っておりますので余裕ですが、共に優勝チームですので最後のアウトまで何があるか分かりません。
村田浩さんは道東で一度観ておりますが、歌は聴いておりません。クラブではなく大きめのホールだったので歌わなかったのでしょう。
ドーハムもありましたね。ブルーノートでは出来ない企画をやってしまうキープニュースはさすがです。トランペットをダラーんと下げて歌うドーハムは絵になりそうです。
明日はDAY BY DAY で祝勝会の予定です。
Autumn Leaves Vocal Best 3
Frank Sinatra / Where Are You? (Capitol)
Joni James / Little Girl Blue (MGM)
Kenny Dorham / This Is the Moment! (Riverside)
決定的名演はあっても決定的名唱はないと言われている枯葉だけに割れました。決定的名唱がないのはどの録音も全て高水準によるものでしょう。
今宵はお気に入りの枯葉をお楽しみください。