エレクトリックギターのレスポール・モデルに名を残すレス・ポールは、発明家としても知られている。エレキギターの原型とも言えるソリッドボディを作成し、レコードのカッティングマシーンを自作し、ビング・クロスビーにプレゼントされた当時では珍しいドイツ製のテープレコーダーを改造して多重録音も成功させた。多くのロック・ギタリストに尊敬されるポールだが、発明家としてもノーベル賞ものである。
数多くヒット曲を出していて、なかでも夫人のメリー・フォードとのデュオ「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」は、51年に全米1位を獲得する大ヒットになった。モーガン・ルイスが40年に書いた曲で、ヘレン・フォレストがベニー・グッドマン楽団の専属時代に歌ってヒットしたものの、その後は誰が歌っても当たらないことからプロデューサーは録音に難色を示したという。パーカーが「オーニソロジー」を、そしてコールマン・ホーキンスが「ビーン・アット・ザ・メット」をこのコード進行を基に作曲しているが、その当たらない曲の独特なコード進行を巧みにエレキギターで蘇らせたレス・ポールの功績は大きい。
このヒット以来、ジャズ・ヴォーカリストも挙って歌うようになるが、決定的名唱といえばグラミー賞を獲得したエラ・フィッツジェラルドのイン・ベルリンだろう。ポール・スミスの歯切れのいいイントロから歌いだし、圧巻は一音一句ミスのない高速のスキャットで、さらに「ソルト・ピーナッツ」や「煙が目にしみる」のフレーズもちりばめ聴衆を沸かす。鳴り止まぬ拍手をかき消すようにポールのピアノが一段と響き渡り、熱いライブの興奮は止まない。ビッグバンドをバックに歌うのが歌手にとって最高の場であろうが、そのビッグバンドに匹敵するほどの歌伴ができるのがポール・スミスである。さぞステージをあとにするエラも気持ちがよかったに違いない。
レス・ポールはギターの音を増幅するため試行錯誤を繰り返すが、最初に思いついたのは電話の受話器をギターに取り付けてアンプとして試すことだった。電話ついでに、メリー・フォードの本名は Iris Colleen Summers で、これではレス・ポールという名前と相性が良くないと考えたポールは、その芸名を電話帳から探したという。発明も発見も身近なものにヒントがあるようだ。
数多くヒット曲を出していて、なかでも夫人のメリー・フォードとのデュオ「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」は、51年に全米1位を獲得する大ヒットになった。モーガン・ルイスが40年に書いた曲で、ヘレン・フォレストがベニー・グッドマン楽団の専属時代に歌ってヒットしたものの、その後は誰が歌っても当たらないことからプロデューサーは録音に難色を示したという。パーカーが「オーニソロジー」を、そしてコールマン・ホーキンスが「ビーン・アット・ザ・メット」をこのコード進行を基に作曲しているが、その当たらない曲の独特なコード進行を巧みにエレキギターで蘇らせたレス・ポールの功績は大きい。
このヒット以来、ジャズ・ヴォーカリストも挙って歌うようになるが、決定的名唱といえばグラミー賞を獲得したエラ・フィッツジェラルドのイン・ベルリンだろう。ポール・スミスの歯切れのいいイントロから歌いだし、圧巻は一音一句ミスのない高速のスキャットで、さらに「ソルト・ピーナッツ」や「煙が目にしみる」のフレーズもちりばめ聴衆を沸かす。鳴り止まぬ拍手をかき消すようにポールのピアノが一段と響き渡り、熱いライブの興奮は止まない。ビッグバンドをバックに歌うのが歌手にとって最高の場であろうが、そのビッグバンドに匹敵するほどの歌伴ができるのがポール・スミスである。さぞステージをあとにするエラも気持ちがよかったに違いない。
レス・ポールはギターの音を増幅するため試行錯誤を繰り返すが、最初に思いついたのは電話の受話器をギターに取り付けてアンプとして試すことだった。電話ついでに、メリー・フォードの本名は Iris Colleen Summers で、これではレス・ポールという名前と相性が良くないと考えたポールは、その芸名を電話帳から探したという。発明も発見も身近なものにヒントがあるようだ。
月が美しい季節に聴きたくなる「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」です。今週はヴォーカルでお好みをお寄せください。
管理人How High The Moon Best 3
Ella Fitzgerald / Ella In Berlin (Verve)
Sarah Vaughan / At Mister Kelly's (Mercury)
Lady Kim/ Everything Must Change (Village Records)
今週はトップ決定のベストですが、多くの歌手が取り上げている曲ですので何が挙がるのか楽しみです。
先週は太陽、今週は月、来週は星か・・・ネタも身近なものにヒントがあるようです。(笑)
「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」ならば、1位はエラ、2位はサラで決まりでしょう。
duke様の挙げられた1位と2位・・・大賛成です。
今週はベルリンライブベスト3かと思い、予習のつもりで、エラのベルリンを聴いておりました。マック・ザ・ナイフとハウ・ハイ・ザ・ムーンの凄さと素晴らしさに痺れてしまいました。
問題は3位・・・・少ないヴォーカルの在庫を探してみます。
トップは決定ですが、サラはどうでしょうね。私は迷わず挙げましたが、近年のシンガーでは少ないながら悩むほど名唱があります。
ベルリンライブベスト3に期待されていたようですね。いつか予習が役に立ちますよ。(笑)
LES PAUL TRIBUTE Les Paul & Mary Ford
http://www.youtube.com/watch?v=Cf9Aop1rBDg
Ella Fitzgerald
http://www.youtube.com/watch?v=T8Ji4uG4cac
Ella Fitzgerald & The Manhattan Transfer 楽しいね
http://www.youtube.com/watch?v=fNNzarG15tU
Nat King Cole(p), June Christy, Mel Torme(ds)
http://www.youtube.com/watch?v=gvfNsZaDk-A
Betty Carter 1994 やるもんだ!
http://www.youtube.com/watch?v=L8S_ZW9iAbk
これからのJAZZヴォーカル界を牽引すると思われていた時代のDianne Reeves
http://www.youtube.com/watch?v=fyb3RCPioUw
Lola Albright (From 「Peter Gunn」) 綺麗だねぇ
http://www.youtube.com/watch?v=S4jFd0XYYb0
Ann Hampton Callaway
http://www.youtube.com/watch?v=xg392mW_XZc
キャプテン&テニールのToni Tennille メリー・フォード系
http://www.youtube.com/watch?v=4mDMVyKjMbw
Patti Austin やっぱりエラのカバー?
http://www.youtube.com/watch?v=chrk3oZm9fg
Pat Suzuki
http://www.youtube.com/watch?v=bSry7wZHLDw
Aretha Franklin with big band
http://www.youtube.com/watch?v=ejGk4pu_t3c
子の曲は超有名曲のわりにはヴォーカルは手持ちが少なく、
誰にでも歌える曲じゃないのか、と思っていたら、
TAKASHI さんの動画では意外な人が歌ってたり・・・。
奥が深い曲ですね。
①「Ella In Berlin」
まあ、これは仕方ない、渋々一番に持ってきました。
確かに、凄いテクだ。
オーニソロジーが出てきたかと思えば、最後は
「煙が目に沁みる」が飛び出したり・・・。
そこまでやるかって感じですね。
②「June Christy Recalls Those Kenton Days」
絶頂期のジューンのこの一枚は、外せませんね。
やや後ノリ気味の、ハスキー・ヴォイスが堪らない。
ジャケのイラストも素敵。
③「Mooonlight Serenade/ Cheryl Bentyne」
シェリルを中心とした混声コーラスと、
ギター入りコンボのコラボレーションが絶妙。
次点に、
「Dear Ella/ Dee Dee Bridgewater」
課題曲のみ、ミルト御大参加。
最晩年の歌伴だけに、貴重な音源です。
Ella Fitzgerald / Ella In Berlin (Verve)
Sarah Vaughan / At Mister Kelly's (Mercury)
色々とあるが、私はヘレン・フォレストの「On the sunnyside street」を挙げたい・・・どうもこの歌手はいつも私の頭の片隅にこびりついて離れないのだ。
ということで、沢山あるだろうけど・・・彼女を思いついた次第。
でも、ヘレンといえば、オレの出番だという方も居られるので・・詳細はお任せします。(笑)
しかし、ポール・スミスのピアノはいいですね、歌伴奏だけではなく、トリオで聴いてもね、私は好きですよ。
ちょっと迷ったんですよ、実は。
ちょっと短すぎて物足りないのと、
バックのカーメン・ドラゴン楽団がいまひとつなんで、
選外としてしまいました。
Ella Fitzgerald & The Manhattan Transfer 、気に入りました。
コーラスが入るのもいいですね。
何と言ってもこれは、エラが一番です。
色々なヴァージョンがあるようですが、In Berlin が最高です。
ノリが良いし、引用などもあって楽しい。
アニタ・オデイが若いころ歌っていましたね。Early Anita(RCA)でしたでしょうか。
サラも外せないし・・・。
なんて書くと、さも色々あって迷っているようですが、実はこの3人くらいしか思いつかない。
Ella Fitzgerald / Ella In Berlin (Verve)
Anita O'Day / Early Anita (RCA)
Sarah Vaughan / At Mister Kelly's (Mercury)
レス・ポールのギターは音色のせいでしょうか、青春を思い出します。レス・ポールのこの曲はたまたまユーチューブで見つけたSPで再生したのを聴きましたが、ギターの音と78回転のスピードが妙にマッチしておりました。
エラはハード・デイズ・ナイトが出てきましたので、イギリスのライブでしょうか。スキャットに一音のくるいもないのはさすがです。
クリスティは面白いメンバーですね。ヘアースタイルをよく見るとポニーテールでした。ミス・ポニーテールのパット・スズキが映画のタイトルバックとは嬉しいですね。
ローラ・アルブライトはモデル出身だけあり綺麗ですし、ショーティ・ロジャースもいい雰囲気です。今週のトップ・ムーンかなぁ。
今週はたっぷり動く月を楽しみます。
トップは渋々でも否が応でもエラは譲れませんね。次いでジューンは私も迷った1枚です。キャピトルのイラスト・ジャケに外れなしです。
キャラヴァンのシェリル・ベンティーンが挙がりましたか。コーラスも一服の清涼剤のおもむきでいいものです。
ディディは残念ながら聴いていません。ジャケを見ると顔つきが穏やかになっておりますね。オバマ大統領就任式で歌ったそうですが、オバマ氏の好みなのでしょうか。