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バップ期の名曲「ドナ・リー」はパーカーの作と言われてきたが、マイルスの自叙伝に「ドナ・リーという曲を書いたが・・・」という件がある。マイルス発言の信憑性や曲を解析しないことには真相を解明できないが、この検証は別稿にまわすとしてマイルスがらみで「ナーディス」という曲も謎だ。マイルスがバンドメンバーだったキャノンボール・アダレイのために作ったとされているが、どうにも怪しい。
誰かに贈った曲であっても自作曲なら一度は演奏したくなるものだが、マイルスは一度も録音していないし、曲調は生涯10回以上も吹き込んだビル・エヴァンスの感性にフィットする。当時マイルスもエヴァンスもモード手法による演奏を模索していたころだから曲作りにしても同じようなアイデアと作風が表れても不思議ではないが、マイルス作とするには釈然としない。エヴァンスの演奏に慣れた耳がそう思わせているだけだ、と言われるとコード進行の分析を出来ない小生は返す言葉がないが、ワルツ・フォー・デビーやヴェリー・アーリーといったエヴァンスの曲と並べても違和感がないばかりか、「エヴァンスらしさ」という共通の美が見えてはこないだろうか。
このエヴァンスの愛奏曲にデビューアルバムで果敢に挑んだのはリッチー・バイラークで、デイヴ・リーヴマンのルックアウト・ファームのフランク・トゥサとジェフ・ ウィリアムズをバックにリリカルなプレイを聴かせてくれる。74年に発売された当時から高い評判だったが、質の高いプレイは頭で理解できても、ECMのその澄み切った音は長年染み付いてきたゴリゴリしたジャズの音に反応する身体には馴染めなかった。あれから30年以上も経つと不思議なもので、自然に聴こえるばかりか、寧ろ古臭くさえ感じる。それだけより以上に録音技術が進歩し、耳も身体もその音に慣れたのだろう。
Go Jazz というレーベルを主宰しているミュージシャンでありプロデューサーでもあるベン・シドランが、あるときマイルスにナーディスというタイトルの由来を聞いたという。マイルスは覚えていないと、答えたそうだが、もしエヴァンスに同じ質問と、ついでに作者は誰かと聞いたなら何と答えるだろう。当時、Ben Sidran そう君の音楽が好きで、君の名前を反対から綴ったものさ、作者はマイルスに聞いたらいい、そう答えたかもしれない。
誰かに贈った曲であっても自作曲なら一度は演奏したくなるものだが、マイルスは一度も録音していないし、曲調は生涯10回以上も吹き込んだビル・エヴァンスの感性にフィットする。当時マイルスもエヴァンスもモード手法による演奏を模索していたころだから曲作りにしても同じようなアイデアと作風が表れても不思議ではないが、マイルス作とするには釈然としない。エヴァンスの演奏に慣れた耳がそう思わせているだけだ、と言われるとコード進行の分析を出来ない小生は返す言葉がないが、ワルツ・フォー・デビーやヴェリー・アーリーといったエヴァンスの曲と並べても違和感がないばかりか、「エヴァンスらしさ」という共通の美が見えてはこないだろうか。
このエヴァンスの愛奏曲にデビューアルバムで果敢に挑んだのはリッチー・バイラークで、デイヴ・リーヴマンのルックアウト・ファームのフランク・トゥサとジェフ・ ウィリアムズをバックにリリカルなプレイを聴かせてくれる。74年に発売された当時から高い評判だったが、質の高いプレイは頭で理解できても、ECMのその澄み切った音は長年染み付いてきたゴリゴリしたジャズの音に反応する身体には馴染めなかった。あれから30年以上も経つと不思議なもので、自然に聴こえるばかりか、寧ろ古臭くさえ感じる。それだけより以上に録音技術が進歩し、耳も身体もその音に慣れたのだろう。
Go Jazz というレーベルを主宰しているミュージシャンでありプロデューサーでもあるベン・シドランが、あるときマイルスにナーディスというタイトルの由来を聞いたという。マイルスは覚えていないと、答えたそうだが、もしエヴァンスに同じ質問と、ついでに作者は誰かと聞いたなら何と答えるだろう。当時、Ben Sidran そう君の音楽が好きで、君の名前を反対から綴ったものさ、作者はマイルスに聞いたらいい、そう答えたかもしれない。
エヴァンスに憧れたピアニストなら一度は演奏してみたいエヴァンスの愛奏曲「ナーディス」を今週はインスト全般でお寄せください。エヴァンスを抜いたピアノ・ベスト、エヴァンスだけのナーディス・ベスト、リッチー・バイラーク・ベストは機を改めて話題にします。
管理人 Nardis Best 3
Bill Evans / Explorations (Riverside)
Cannonball Adderley / Portrait Of Cannonball (Riverside)
Michel Petrucciani / Live at the Village Vanguard (Blue Note) オリジナルはコンコードです
作者はマイルスとされておりますが真相は?皆様のご意見をお待ちしております。週末の管理人コメントのタイトルは、「今夜決定!ナーディス作者」です。(笑)
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
僕の一番は昔から決まってます。
「Ezz- Thetics / George Russel」
あと、この曲は九分九厘、エバンス作曲だと思う。
真実は言わぬが花、という風潮が当時あったのでは?
ローランド・ハナがサドメル在籍時代にバンドの為に
書き下ろした、A Child Is Born が、いつの間にか
サドの作曲というクレジットがついてしまい、ハナも
それを黙認したように。
dukeさん、みなさんこんばんは
1度聞いたら忘れられないエキゾチックなテーマのメロですね…まぁエヴァンスなんですかねぇ
どうもこの曲は恥ずかしくなるというか(笑)ジャズ研連中やライブハウスでグラスの氷を投げれば必ずあたるエヴァンス大好きピアニスト(悪口です)が必ず演ってしまうのがどうも苦手で…
同じくリッチーもどうしようもなく、聞いていてなんだかなぁと…(本人はとても気さくで親切な方でしたが…)
Solo Concert/Ralph Towner(ECM1173)
ECMはECMとして大好物でして…ベストです!(ジャズとは考えておりません)
Susanita/Ray Drummond(Nilva3409)
よく聞くヴァージョンとして…この曲はジョンとアルヴィンのトリオで演ってましてアルヴィンのフォーバースに痺れます!(あまりにジャズです)
Let's Play/Larry Willis(Steeple Chase1283)
いつまでたっても日陰者のラリーさん、確かに聞いていて、いやそうじゃなくて…はぁ、みたくなる度合いが多いのですがなぜだかほっておけないのです、この後にHigh NoteにGomezを迎えて管入りでまた録音してましたが…
一体誰(どっち)が…といえば私も昔から謎がありまして
Paul Chambers Quintet/Paul Chambers(BN1564)のThe Hand of Love-comp/P.Chambers
Hand to Hand/George Adams-Dannie Richmond(Soul Note1007)のFor Dee J-comp/D.Richmond
私には同じ曲にしか聞こえないのです
ま、ほぼPCが作曲したとは思ってますが(笑)ほんの少し違えば作曲は作曲ですから…?あのオシャレスカーフ同様に怪しいよダニーさん…私にとって謎というよりなぞなぞみたいなもんです…
お題から外れ失礼しました
エバンスを外してくるのは予想しておりましたが、トップはジョージ・ラッセルに決まっておりましたか。
ミッドナイトのインパクトがあまりにも大きいため、この曲の印象はやや薄いのですが、気魄のこもった名演ですね。ドン・エリスにドルフィー、それにしても凄いメンツです。
やはり 25-25 さんもエバンス説でしたか。今更クレジットを変えるわけにはいきませんが、できるならエバンスの名誉のため変更してほしいものです。
A Child Is Born も同じようないきさつでしたね。横浜でご一緒した先生は、このタイトルを毎日言っているのでしょうか。(笑)お会いすることがあればよろしくお伝えください。
この曲とデビーはエヴァンス大好きピアニストにとってバイブルですので、演奏するのが義務みたいなものでしょう。まぁ、ヘボの演奏は聴かない権利がこちらにはあります。(笑)
ラルフ・タウナーのギターソロがトップにきましたか。ジャズというよりECMミュージックといったほうがこのアルバムは面白く聴けるかもしれませんね。
そしてレイ・ドラモンド、「Susanita」は持っておりませんが、あまりにジャズでしたら聴きたいですね。ジョン・ヒックスは一度聴きましたが、端正ないいピアノでした。ライブはハンニバルがぶち壊しました。アルヴィン・クイーンはジュニア・マンスが来札したときのドラマーだったかな。聴けなかったのが残念。
ラリー・ウィリスもありましたか。先週話題にしたBS&Tにもいたこともありキャリアは華々しいのですが、話題にならない人ですね。
Hand of Love と For Dee J が同じ曲でしたか。よく聴かれておりますね。似たような曲はよくあることでして、「ファイヴ・スポット・アフター・ダーク」は、メイナード・ファーガソンのアルバムでは「ナイト・ライフ」という曲名に変わっておりました。異名同曲も話題にしたいですね。
>エバンスを外してくるのは予想しておりましたが、
エバンス、外しませんよ!
ただ、Nardis に関しては、僕はExplorations よりも、
お城のエバンスのほうを推します。
若きデジョネットの炸裂するドラミング、
ゴメスのベースの、弦と爪が激しく擦れる音、
どれを取っても刺激的です。
全く頭が働かない。
Nardisは、エバンス、菊地雅章、ジャッキー・テラソン・・・などが名演を残しているはずだが、どうにも頭が働かない。
仕方がない、今回は一枚挙げておこう。
Explorations /Bill Evans
どうやら真面目に働きすぎたようだ。(笑)
お城のエバンスは必ずや挙がると予想しておりました。ナーディスは演奏するたびにハードになるエバンスですので、静と動、ラファロとゴメスの好みが顕著に表れるのかもしれません。デジョネットの動とジャケの静寂の対比は妙にくすぐります。
余談ながらゴメスは1メートル前で聴きました。体は大きくありませんが、音、というより弦のうなりは大きかったですよ。
数あるエバンスから Explorations は嬉しいですね。ピアノトリオのインタープレイとはこれぞ、と叫びたくなります。真面目なスウィッチがオンでもオフでもまずはこれでしょうね。私は KAMI さんと違いいつもオンですよ。(笑)
何にしましょうか・・・。
エバンスから2枚じゃ芸がないし、
Arnold Klos は、エバンス風で悪くないけど、
ちょっと面白みに欠けるし、
と思案していたら、こんなのが手持ちに。
「My Reverie / 川崎燎」
アコースティック・ギターとストリングスとの
コラボレーション。
ギター・マニアからの評価は賛否両論の川崎燎、
僕も必ずしもファンというわけでもないのですが、
このアルバムは割と好きです。