「劇を演じてもらいます」と言ったとき、それを聞いた人には、ふた通りの反応があるように思います。「劇を演じるなんて嫌だ!」というのと、「演じるぞ!」というのと。
そのどちらにも、「うまく演じなくてはいけない」とか「うまく演じてやるぞ」といった意識があるように思います。だから、前者はなんとなく自信無げにへらへらしたり「ごめんね」とまわりに誤ったりします。後者は、「笑いをとる」と張り切ったりします。
でも、「学びの即興劇」http://www.drama-ee.net/の劇は、その時にイメージされている「劇」や「演劇」と違うと思えるのです。一般に劇というと、やはりシアターのほうを思い浮かべてしまうのでしょう。
「学びの即興劇」のワークショップをすると、参加者から「劇と言わないほうがいいのじゃないの?」と言われることがあります。「劇というのでオッカナビックリ来てみたのだけど、気がつけば抵抗なく演じていた」というのです。むしろ、「劇」を意識してしまった人のほうが、演じるときに楽しめなかったりします。
ドラマ教育ということばも、日本ではまだまだ普及しているとは言えない中で、「学びの即興劇」をイメージしてもらうのは難しい!体験者を増やしていくしか無いと思うのですが、それも一度に大勢に体験してもらうことができない。
あせってもしかない。ことしは「凶」の年でもあるし、ぼちぼちこつこつやっていくことにしましょう。