演劇教育とドラマ教育は同じなのか、違うのか。
広辞苑第五版では、ドラマは「①演劇。劇。芝居。②戯曲。脚本。③劇的な出来事。」となっています。どうも、これでは私の実感とは合わない。
そこで仮にドラマを「身体や言語を使った劇的表現」としましょう。演劇教育とドラマ教育は区別します。つまり、観客に見てもらうために上演するシアター(としての劇)と、自分自身や他者への気づきのために演じるドラマ(としての劇)を含めて、演劇と捉えるのです。演劇教育には、ドラマ教育とシアター教育が含まれるのです。
これまで、演劇教育というと、日本ではシアター教育であったように思います。
私の実践「学びの即興劇」http://www.drama-ee.net/はドラマ教育です。
コミュニケーションの手段として、話し合うがごとく、即興劇を演じてみる。
「私はこう思うよ」「いや、こうじゃない?」「じゃあそれ、どう違うのかちょっと身体を動かして、やってみようよ」
「今日は○○さんの誕生日」「じゃあ、即興の劇を演じてプレゼントしよう」
「同窓会。ひさしぶり~!」「『最近の私』をポーズで表現してみようか」
そんなノリで日常的にドラマが使えたら。
「即興劇」は一種の遊び。遊びでありなら遊びを越えたもの。私はドラマを、そんな「即興劇」を含めた劇的表現と捉えていてます。
だから、演劇や心理の専門家の領域ではなく、誰もが使えるものとして、学校教育に取り入れて欲しいのです。