ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

学生リーダーの研修

2008-03-04 10:29:47 | ワークショップの報告

某短期大学のリーダー研修に行くようになって、これが4回目でしょうか。学生たちの反応がとても良いので、最近は行くのが楽しみになっています。

2008年2月12日(火)9:30-12:30

目的:・ リーダーとしての自分をみつめる・ リーダーとしてできることをともに考える・ リーダーグループのチームワーク

プログラム
①今日の取り組みに当たって・目的など
② 椅子取りゲーム(ゲームを通して知り合う。動ける身体)
③ 自己紹介・ 名前と好きなもの
④ ワーク「だれ?」(ためらわずに訊く)
⑤ リング「名前順」
⑥ 三人一組で自己紹介「猫が好きか・犬が好きか」
⑦ ワーク「背中でおしゃべり」(ゆだねる・ゆだねられる)
⑧ シェアリング
休憩
⑨ リング「誕生日」
⑩ 球技(伝えるということ)
⑪ 即興劇「山登り」(リーダーの判断)
「とても寒い日。朝7時に集合して車で2時間。山道を2時間半歩いた。途中は瀧の横の滑りやすい急な上り坂もあった。眺めの良い目的地まであと少し。急に曇ってきて雨になりそう。みんなは目的地を楽しみにしているが、疲れの見える人もいる。」という設定で、目的地まであと30分のところで休憩しているシーンから。
⑫ シェアリング
⑬ ふりかえり

前半はお互いが知り合うこと、後半は即興劇を通してリーダーについて考えるという組み立てです。

④の「だれ?」というのは、全員が円になりました。まず自分の名前を言って、次に誰かを指しながらその人の名前を言います。名前を言われた人はまた自分の名前を言って誰かの名前をと続けていくのですが、そのとき名前を知らない人なら「だれ?」と言います。考えないで次々名前を言うことで、知らない人の名前を覚えていきます。

お互いの名前を覚えることと、知らないことをすぐに聞く(これがなかなかできない)という練習でもあるのですが、いっそうのこと自分の名前の次はみな「だれ?」ということにしても良かったかも。

⑪の即興劇は、「目的地まであと少しのところで疲労した人を抱えてリーダーはどう判断するか」というのが課題です。私にしては珍しく、劇に介入しました。「雨が降ってきました。雷もなっています」とか、「帰り道、瀧で足を滑らせて、一人が怪我をしました」とか。ハプニングにリーダーがどう対応するかを見てみたかったからです。5グループで演じました。

行くか帰るかを多数決で決めたグループがあったのですが、シェアリングで「多数決はリーダーとして無責任だった」とそのリーダー役をした人から出ました。「でも、一人で判断するのは不安だよね。こういうとき、どうしたらいいのかな」という私の問いかけに、「リーダーとしての責任があるのだから、相談しないで自分で判断する」という意見や「発想を変えて、雨がふりそうなのに決行すること自体が問題だった。ボーリングに行くとか、別のことに切り替えても良かった」「無理はしないで下山する。それも良い思い出になる」などが出されました。

例のごとく、「一人でリーダーをするのではなく、チームでリーダーを引き受けているだから、それぞれの持ち味を出し合ってリーダーの役割を果して言ってください」と締めくくりました。

昨年のリーダー研修に出ている学生も来るので、昨年とは全く違うことをプログラムしたのですが、二部の学生の中には3回目という学生もいました。「毎回違って、毎回楽しい」と感想を書いてくれていました。半分近くが昨年経験しているということも、やりやすい一因かも。

参加31名+途中で他のオリエンテーションのため抜けた学生4名。いつものことながら、途中で出たり入ったりがあるのですが、仕方ないなあ。今回はアシスタントをお願いできなかったので、丁寧な記録がありません。

あああ、ワークショップの報告をブログにすべて載せるのは難しくなってきました。「書こうかな」と思っているうちに、どんどん日がたってしまっているこの頃。

コメント
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