なんとも不思議な小説だった。
最初は翻訳本だと思った。
アメリカのハイスクールから始まる主人公たちのライフヒストリーや振る舞いのリアルさ。
アメリカのリアルなぞとんと縁がないのに、リアルというのも変だが。
その文体もなんとなく翻訳のもので、
にしては作者の名前は日本人そのもので、「あれっ!」と思ったのは事実。
ジュリアン・バトラーといい、アンソニー・アンダーソンといい、実在の人物としか思えない。
というのも、実在の人物がそこかしこに存在するために、誰が創作で誰が実在なのか、
エピソードのどれが実際でどれが創作なのか。
まったく分からず、実際にあったこととして無理なく読んでしまう。
読み終えて、好きな本ではないし、もう一度読みたい本でもない。
けれど、すごい本だとは思った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます