ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

お惣菜をつくっています その4 教えることと教わること

2019-10-21 14:57:25 | お仕事

明石焼きを自宅で焼く


また新しい研修。

実際の勤務が朝7時半からなのに、研修は8時から。
でも7時半からすでに行われている仕事を理解する機会がないので、
最近7時半までに出勤しています。
サービス残業ならぬ、サービス始業前作業。
これも残業というのでしょうか。残業手当はつきません。かってに申し出てやっているので。

でも『隠された奴隷制』(植村邦彦)を読んで反省しているところです。
自ら「隠された奴隷制」を強化することはない、と。

慣れる前に次々新しいことを学ぶというのはどうなのだろう。
飽きないという点ではよいけれど、習熟という点では?
おそらく習熟はあまり求められていないのでしょう。
いろんな部署を回って全体を把握するのはよいことだけれど…。
これが仕事の休みやすさ(休んでも他の人に替わってもらえる)につながるとよいのですが…。

集団の中では自然とヒエラルキーができあがるようです。
新しい世界に飛び込んだ新人の高齢者は、その集団の一番下位に位置づけられる。
同じ新人でも、理解も覚えも動作も早い若い人のようにはいかない。

最初は、自分で何も決められず、全体のイメージも持てず、
言われたことをしようとして失敗するので
気分が落ち込むこともあったけれど
今はそれなりに楽しんでいます。

何かというと他の人からイジられる年配の男性。
イジられてもあまり気にしないような優しい人。
その人のもとで仕事を覚えることになったのですが、
これまで弟子がなかったのか
とても喜んで教えてくれます。

私の仕事の範囲でないことまで、思いついたときに
「ちょっと見ておいたら?」と声をかけてくれます。
私は自分のことで手いっぱいで内心困ったなと思うこともあるのですが、
でも嬉しそうに教えてくれるので、こちらも楽しい気分になります。

働きながら学ぶ定時制高校の生徒もいて
彼はもう3年以上この仕事をしているベテラン。
最年少でみんなから可愛がられています。

彼は私の真向かいで仕事をしていて、私が間違うと合図をして教えてくれます。
最初は私に全く無関心に思えましたが少し話す機会があり、
それから私の行動を見てくれるようになったみたい。
ことばで教えてくれることはほとんどありませんが。
彼の名前がまだ覚えられないので、次に行ったときには覚えたい。

人は誰しも誰かに教えることが楽しいのではないでしょうか。
私が「教わる」ということで、人に喜びを与えている気がします。

これまでに、何人もの人が師匠として関わってくれました。
教え上手かどうかという点でいえば人それぞれですが、
どの人も失敗を責めることがありません。
私は大雑把な性格なので、細かいことは苦手。指摘してもらえるのはありがたいことです。
この年ではなかなかできない経験かも。

優しい師匠たちに恵まれて幸せでした。
あと2回で2か月の研修が終わり、師匠たちの元を離れ一人前として仕事をすることになります。
できるのか!自信はない!やるしかない!
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