日曜日は普段乗らない人が多いとはいえ、その日はこれまでに経験がないほどの両替をされた。運賃箱(兼両替機)の中には、数千円の両替金がプールされているという話だが、仕事を始めて2時間ほどで両替機の赤ランプが点灯して…【100円玉不足】である。しかし、運賃箱に100円玉が投入されれば、それが両替金としてプールされるので、赤ランプは消える(再び両替可能となる)。
しかし、さらに2時間ほど経った頃、完全にアウトとなってしまった。たまたま定期券やバスカードの乗客が多く、両替金がプールされないまま両替希望者が続出して赤ランプが点灯…。しかし私の“危機管理能力?”は素晴らしく、常に自分の小銭入れに数千円分の100円玉&500円玉を用意してあるので少しも慌てることはなかった。千円札の両替希望者には笑顔で500円玉と100円玉5枚を…。ところが、それが私の想像を超える人数となってしまい… 素晴らしかったはずの“危機管理能力”にも疑問符が…!!! そして私の小銭入れは500円玉のみ(それと50円玉&10円玉が少々…)になってしまいました。
そこで以前にもやったように… 次の発車まで2~3分しかなかったけれど、千円札を使って駅の自動販売機で缶飲料を買って、見事(500円玉を含まない)100円玉を8枚ゲットした。これに50円玉&10円玉を総動員すれば、とりあえず二人まで対応できるなぁ…。と思いながらバスに戻ると、両替機の前に一人の男が立っていて、私の顔を見るなり「おい、千円札が入んねぇぞ。コラ!」と言った。その時の私には少し“勢い”があったので、ムッとしながら「コラはねぇだろ!」と言い返した。「俺はこんな野郎の為に飲みたくもない缶飲料を買っていたのか…」と思いつつ、両替してやった。するとすぐに別の男性がやってきて… アッと言う間に両替金はジ・エンド。そこで私は、マイクを通してお客様全員に「両替の必要な方、他にいらっしゃいませんか?」と尋ねた。少し発車が遅れてもいいから“両替優先”と判断したのである(発車してから途中の自動販売機で… なんて出来ませんからね)。しかし、誰も何も言わないので発車した。するとすぐに前述の“コラ!男”が携帯電話で通話を始めたので、私は間髪を入れず「バスの中での携帯電話の使用はご遠慮ください!!」とかなり力強く指導した!! 終点直前で彼が降りるとき、私はいつも通り“済んだことは気にせず”普通に「ありがとうございました」と言ったところ、彼も「どうも」とか何とか言って降りて行った。なぁ~んだ、普通の男じゃん… 良かった、良かった。