バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

PBその9「ある雷雨の朝に…」

2008年05月23日 22時53分29秒 | バス運転士

その日は早朝から激しい雷雨に見舞われた。出勤後、いつものようにバスを点検した。まずはエンジンオイル、照明類、タイヤ等々… 次に、昨夜の忘れ物はないか、窓が開けっ放しになっていないか等々… 上司に「異常なし」と報告して、「今日も安全運転で行ってきます」と車庫を出た。激しい雷雨の中を回送して、始発地点近くの広い道路で待機する。その時「やけに雷鳴や雨音が激しく聞こえるなぁ…」と思ったら、左最前部の窓が少し開いているではありませんか! 自分の馬鹿さ加減に瞬間氷結した…。バス点検時は、私の苦手な雷雨が特に激しかったため、平常心を失っていたのかもしれない。すぐに最前部の座席に座ってみると、ジワジワと湿気が伝わってきた。ズボンが濡れるとまではいかないが、何となく気持ちが悪い。一刻も早く乾かさなければと思い、発車時刻直前まで“手のひらで擦っては座って”を繰り返した。しかし… 結局、始発は諦めて「最前部の座席は使用できません」と案内しながらの運転となってしまった。はぁ… もっと早く気づけよ、マヌケな私…