今日は昼から“バスレーンくねくね路線”だった。あるバス停で一人のお爺さんが降車口(前扉)から降りて、私が扉を閉めようとしたその時! 一人の外国人男性がダッシュ!! まさかの乗り逃げ!?
驚いた私は「あっ! ちょっ…」と止めようとしたのだが、その外人さんはお爺さんに向かって「ワスレモノォ~!」と叫んでいた… そして、その手には黒い傘が… 私もすぐに車外スピーカーへ切り替えて呼び掛けたのだが、お爺さんは振り向きもしなかった…
外人さんと私はほぼ同時に諦めて、私が「営業所へ持って帰ります」と言って、外人さんから傘を受け取った。ところが、そんなことをしているうちに目の前の信号が赤に変わってしまったので、私は「ちょうど良かった」と思って、バスを少しだけ前へ移動させて… 今度は前扉を開けてお爺さんに呼び掛けた。
すると、さすがにお爺さんも気付いてくれたのだが… 「はぁ? 私のじゃないねぇ~」と言われてしまった。私が「あ、そうですか。すいません」と言って前扉を閉めると、外人さんが私に向かってなぜか「ゴメンナサイ」と謝った… 私は何と言っていいか分からなかったので「いえいえ、ありがとうございました」と答えた。
それから約15分後、外人さんがあるバス停で「アリガトウゴザイマシタ」と言いながら笑顔で降りて行った… 私もオッサンなりに精一杯の笑顔で「ありがとうございました」と答えた。営業所へ帰って傘をよく見たら、それは“女性物の日傘”のようだったが… 肝心の持ち主はどこへ…???