バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

残暑厳しい折…

2010年08月27日 22時57分04秒 | バス運転士

始発地の乗り場にバスを着けるのは、基本的には約3分前である。もちろん、待っている乗客の人数が多いとか、車椅子の人がいるとか… 場合によっては少し早目に着けることもある。

まだまだ暑い午後、某駅の降車停にバスを止めて発車時刻が近付くのを待っていた。すると、誰もいなかったバス乗り場に車椅子の人と付き添いの人がやって来た。

私は「あまり早く着けても、バスの中は暑いだけだし…」と思ってしばらく待った。そして、発車時刻まで5分を切ったところでバスを乗り場へ… すると、どこから現れたのか、一人のおばさんが前扉(乗車口)の外に立ったのである。

しかし、先に車椅子の人を乗せることになっているので、私は中扉(降車口)を開けて出て行き「このバスに乗られますよねぇ?」と声を掛けた。

ところが、車椅子の人は「いいえ」と言いながら、顔の前で右手を左右に振った。私は「あ、そうなんですかぁ~」と言って運転席に戻り、前扉を開けて… おばさん一人だけが乗った。

そして、車椅子の人たちはその場から去り… それから発車時刻までの3分が長いこと長いこと… おばさんはずっと「暑い、暑い」と言っていた。その間、私は「なぜ、車椅子の人たちはバス停に?」と考えていた。きっと、そのバス停が屋根付きなので、たまたま日陰に入っただけに違いない… まだまだ暑いからねぇ…