バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

横断歩道の赤い靴

2013年03月14日 22時22分10秒 | バス運転士

ある路線の片側一車線の道路を走行中… 前方の信号が赤に変わり、私は停止線の手前で止まった。そして、目の前の横断歩道を左から右へ、ベビーカーを押している若いお母さんと、赤い靴を履いた小さな子供さんが渡り始めた。

すると、ちょうどバスの正面で、子供さんの“赤い靴の片方”が脱げてしまったのだ。んが! お母さんはそれに気付かず… なぜか、靴が脱げた本人も気付かずに歩き続けていたのである。

「教えてあげなきゃ!」と思った私は、クラクション… という考えは0.2秒で却下、すぐにマイクのスイッチを車外に切り替え… え… え… 良い言葉がパッと浮かばなかったので、「くつくつくつくつ…」としか言えなかった。

それでも、お母さんには伝わったようで、すぐに振り向いてピョコッと頭を下げて… 子供さんに「靴を拾って!」と声を掛けた(憶測)けれど、子供さんはピンと来なかった様子で… 結局、お母さんが靴を拾って、慌ただしく横断歩道を渡って行った…

あぁ、このボケ… なぜ普通に「お子さんの靴が脱げましたよ」と言えなかったのか…??? いくら何でも「くつくつくつくつ…」って… 季節外れのセミじゃないんだからなぁ~ ハハハ…