ある日の午後… 営業所前ターミナル行きで、某駅ターミナルを発車… 1つ目のバス停で乗車扱いをして、2つ目のバス停でも乗車扱いをして、3つ目のバス停へ向かって交差点を左折… と思ったのだが、ちょうど某自動車学校のトラックが左折しているところだった。
私は、歩行者信号が点滅を始めたのを見て、その青信号での左折を早々に諦め、次の青信号まで待つことにした。予想通り、教習中のトラックは左折途中で止まってしまい、信号は赤に変わった… 停止線の手前で止まった私は良かったけれど、右折しようとしていた対向車は困ってしまった。
そのまま交差点内で止まっているわけにはいかないので、次々とトラックの後ろへ回り込み… その時、トラックが切り返そうと思ったのか、ギアをバックに入れた(ランプが点灯した)のだが、すでに下がるに下がれない状況になっていて… すぐにバックは諦めたようだった。
すると一転… トラックは前進を開始して、後輪が「ガタンガタン!」と縁石を乗り越えて行った… まぁ、何かを壊したわけじゃないし… そのまま動かないのは迷惑だし… その時の教習単位がどうなるかだけの問題で… 行くしかなかっただろう。
それを見て思い出したのは… 入社した頃に走っていた路線で、センターラインも引けないような狭い道路へ左折しなければならないところがあり… 時々、そこから右折で出ようとしたマイカーが、対向車が途切れなくて“動くに動けず”という状況になることがあった。
そういう場合、そのマイカーが動くまで待つしかなかったのだが… ある先輩運転士は「そういう時は、バスの左半分を歩道に乗り上げて左折して行くんだよ。あそこにはガードレールも何もないだろ? それに、20mくらい行ったところに脇道があって、そこで歩道から下りられるしな!」と言っていた。ま、ま、昔は何事もそんな感じで… とても今では考えられないことで… あぁ~、一度やってみれば良かったなぁ~! なんちゃって…