点検の盲点！？

早朝…　運賃箱関連の荷物やら何やらを持って、自分が乗るバスへ向かう。メインスイッチなるものをＯＮにすると、様々な機械の電源が入ると同時に前扉も開く。

バスに乗り込んでアレコレ（座席やミラーなど）調整して、アチコチ（ライト類やエンジンオイルなど）点検して…　問題がなければ、点検表（十数項目）にチェック印を入れて判子を押す。

一旦、メインスイッチをＯＦＦにして前扉を閉め、事務所へ点検表の提出に行く。ついでにトイレも行く。回送で出発するならば、少し早めに動き出す。営業所前からの発車ならば、発車時刻に合わせて動き出す。

ある日…　その時の私は回送での出発だったので、少し早めにバスに乗り込んだ。そして前扉を閉めて…　ん？　閉め…　えっ！？　なぜか閉まらなかったのである。

ちょうどそこを通りかかった先輩運転士に聞いたけれど、「運転士が直せるような簡単なことではない」ということになり…　大急ぎで他のバスを準備しての出発となった。まさか、メインスイッチで開閉できた扉が、手元のレバーでできないなんて思わなかったから…

あ、そうそう！　運転士にも“健康チェックシート”というものがあり、必ず“良い”に○して提出しなければならない。もちろん、体調が良いか悪いかということで、頭の健康チェックではない。もしもそうだったら…　提出できません。ハハハ…