バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

“一応、新路線”の教習にて

2013年03月26日 21時47分01秒 | バス運転士

4月1日、あちらこちらでダイヤ改正や路線変更があるようで… ウチの営業所が担当している路線にも、2つの新路線… というか、既存の路線をちょっとだけ捻った路線が加わることになった。そこで、先週から運転士全員を対象とする路線教習が行われている。道順はもちろん、いくつかの注意点なども含めて…

幸い、その“追加部分”は私が入社してから数年間“完全弊社”のバスで走っていた道路なので、「今、何処を走っているのか分からない」ということはなかった。道中のバス停と風景を見ながら「3~4年ぶりか… 懐かしいなぁ~」と思ったり、「あれがなくなって… これが出来たのかぁ~」と驚いたりしていた。

そんな時… 完全弊社のバスで走っていた頃の思い出が頭をよぎり… ま、こういう場合に“ボケ脳の引き出し”から出てくるのは、あれこれ失敗した苦い思い出ばかりである。(だいたい失敗しかしてないんだから当然だろうがぁ~!)

朝、営業所を回送で出て、某住宅地から某駅まで通勤通学客を乗せながら走ったのだが、ずっと回送のまま(車内表示=運賃精算は路線通り)だったとか… 道を間違えてしまい、月極駐車場でスイッチバックして戻ったとか… その他いろいろ… ほとんどココに書いてきた通りである。

また、当時は「そっかそっか… 次から気を付けてな!」という上司の一言で済んだんだよなぁ~ というか、その上司自身は“もっととんでもないこと”をやってきていたようだがら… そうそう、各営業所の今の上司たちも… おっと「言えねぇ言えねぇ、もう言えねぇ~!」なんちゃって…(古いなぁ~)


若いからって… 女だからって…

2013年03月25日 21時09分53秒 | バス運転士

夜、ある路線を走っていた。最初に乗っていた十名ほどの乗客は、途中のバス停でみんな降りてしまい、残っていたのは… 途中のバス停から乗った若い女性一人だけだった。そして、大抵の人が降りる“終点の一つ手前の某駅停”が近付いてきた…

降車ボタンは押されておらず、彼女にも動きはなかったけれど、とりあえず某駅停で止まって扉を開けたところ… 彼女はスッと立ち上がって無言で降りて行った… んにゃろぉ~! それでも人間かぁ~! えっ!? 彼女に足はあったのかって? そんなぁ… 怖いこと言わんといてちょ~!

約1時間後、同じ路線を走っていた。出発して3つ目のバス停に接近… 降車ボタンが押されていなかったので、私は通過するつもりで「△△停…」と喋り始めたのだが、ちょうどバス停に向かって歩いている男性がいたので、私はバスを減速させて男性の様子をうかがっていた。

その時、「ガサッ!」と荷物を持って「カツカツカツ…」とヒールの音を響かせながら、中扉(降車口)の内側まで歩いてきた若い女性がいた。すぐに私は「あ、降りられますか?」と尋ねたのだが… シ~ン…(完全無視…) 私がバスを止めて扉を開けると、彼女は無言でサッサと降りて行った…

フン! なによ! ちょっと若いからって… ちょっと脚が細いからって… ちょっと顔が小さいからって… ちょっと本物の女だからって… 調子こいてんじゃないわよ! あらやだ… こんな言い方してたらマツイ・デラックスなんて言われちゃうじゃない!(あんたの場合… デラックスよりもデトックスの方がいいんじゃないのか? ハハハ…)


昔は縁石どころか…

2013年03月24日 22時54分22秒 | バス運転士

ある日の午後… 営業所前ターミナル行きで、某駅ターミナルを発車… 1つ目のバス停で乗車扱いをして、2つ目のバス停でも乗車扱いをして、3つ目のバス停へ向かって交差点を左折… と思ったのだが、ちょうど某自動車学校のトラックが左折しているところだった。

私は、歩行者信号が点滅を始めたのを見て、その青信号での左折を早々に諦め、次の青信号まで待つことにした。予想通り、教習中のトラックは左折途中で止まってしまい、信号は赤に変わった… 停止線の手前で止まった私は良かったけれど、右折しようとしていた対向車は困ってしまった。

そのまま交差点内で止まっているわけにはいかないので、次々とトラックの後ろへ回り込み… その時、トラックが切り返そうと思ったのか、ギアをバックに入れた(ランプが点灯した)のだが、すでに下がるに下がれない状況になっていて… すぐにバックは諦めたようだった。

すると一転… トラックは前進を開始して、後輪が「ガタンガタン!」と縁石を乗り越えて行った… まぁ、何かを壊したわけじゃないし… そのまま動かないのは迷惑だし… その時の教習単位がどうなるかだけの問題で… 行くしかなかっただろう。

それを見て思い出したのは… 入社した頃に走っていた路線で、センターラインも引けないような狭い道路へ左折しなければならないところがあり… 時々、そこから右折で出ようとしたマイカーが、対向車が途切れなくて“動くに動けず”という状況になることがあった。

そういう場合、そのマイカーが動くまで待つしかなかったのだが… ある先輩運転士は「そういう時は、バスの左半分を歩道に乗り上げて左折して行くんだよ。あそこにはガードレールも何もないだろ? それに、20mくらい行ったところに脇道があって、そこで歩道から下りられるしな!」と言っていた。ま、ま、昔は何事もそんな感じで… とても今では考えられないことで… あぁ~、一度やってみれば良かったなぁ~! なんちゃって…


こんなことも続くんだ

2013年03月23日 21時19分09秒 | いろいろ

先週、“赤い靴が脱げてしまった女の子”の話を書いた2~3日後… 私はホームセンターへ買い物に行ったけれど、イメージにピッタリの商品がなかったので、「今日は帰ろう」と思って出口に向かっていた。

すると、だだをこねて泣き叫んでいる男の子を、お父さんが抱きかかえて足早に店を出て行った… んが! 2人が立ち去った後には“男の子の黒い靴”が片方だけ落ちていたのである。私は「トイレの方へ行ったような…」と思いながら靴を拾い上げた。

その時、私と同じく父子の様子を見ていたと思われるおばさんが「あ、それ… 今の… 私、持って行きますよ」と言いながら手を出したので、私は「あ、そうですか。お願いします」と靴を手渡して… 「目の前で子供の靴が脱げてしまうなんてことも続くんだなぁ~」と思った。

以前「ある日、滅多にないことがあると… それと同じようなことが続く場合が多い」と書いた記憶がある。例えば、乗客のおばさんから食べ物をもらったとか、バス乗り場で子供から何か質問されたとか、若い女性から「メルアド交換して下さい」と言われたとか…(ウソつけ! それは… ネットビジネスか怪しいサイトへの勧誘だろうがぁ~!)


春あららぁ~!?

2013年03月22日 22時48分51秒 | バス運転士

某駅から営業所へ、回送で帰る途中… ある交差点を左折して片側二車線の道路へ出て、二列で信号待ちしているマイカーの左の列に並んだ。信号が青に変わり、先頭の車から順番に動き出したのだが… 私の右斜め前のマイカーが、徐々に左へ寄って来たので、私は「ウインカーも出さずに車線変更か… いつかテレビでやっていた“名古屋走り”の一つだな!」と思いながらアクセルを緩めた。

ところが、その車は白いラインを跨いだまま走り続け、しばらくすると右車線に戻っていった… 私が「なんだぁ~? 目的地への道を知らずに走っているのか?」と思った時、その車の“左ドアミラーが出ていない”ことに気が付いた。

そして「たまにあるんだよなぁ~ こういうの… それで左へ寄ってくるんだから信じられないよなぁ~ しかも、まだミラーの出し忘れに気が付かないとは…」と思った時、そうではなく… “ちょっと違うこと”に気が付いた。

その車の左ドアミラーは、出し忘れではなく… 折り畳まれる時とは逆方向に曲がっていたのだ。そう、鏡の面が外を向いている状態である。さらに… その先の赤信号で、その車の横に止まったのだが… ボディーの左側面にはザザザ~ッと“擦り傷”が付いていたたたた…

私は「あれまぁ… 何処かでバックしている時に、左側面を壁か何かに擦り付けちゃったのかなぁ? それでお爺さんは動揺しているのかも… 近寄らないのが得策だな」と思ったけれど、その車の速度が遅かったので、私は隙を見て加速… お爺さんの車を追い抜いた。

その後、営業所前ターミナルへ向かって右折待ちしている時に左ミラーを見たら、後方からお爺さんの車がラインを踏んだまま接近してきて… 後続車にクラクションを鳴らされていた。その時、私は「頼むから追突しないでくれよぉ~」と祈り… お爺さんの車はダラダラと車線変更して直進して行った…

それにしても、動揺しているにしては時間が長すぎるような… まさか、飲酒運転だったのか!? それとも… 春が来て、暖かくなって… お爺さんが恋患い!? だから「気持ちココにあらず!」の状態だったのかも??? あぁ~ある意味、羨ましい… こんな私に春は来るのか?(永久凍土の男が何を言っとるか! ハハハ…)