バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

みんな年を取るんだねぇ…

2018年08月07日 21時56分16秒 | バス運転士
あるバス停で乗降客扱いを終えて、扉を閉めようとした時、バス停に立っている男性がいることに気が付いた。私は「ん? あぁ、他系統バスを待っているんだな」と思ったのだが… その時! 男性が動き出したので「えっ!? まさか… 乗るの?」と驚いた。

そして、男性(お爺さん)が前扉の外へやって来て「乗っていいですか?」と言ったので、意外な問い掛けに戸惑った私は「はぁ…」と力なく答えた。すると、お爺さんが今度は「乗せてもらえますか?」と言ったので、私は「はい、いいですよ」とハッキリ答え、お爺さんはバスに乗ったのだった… 

営業所前ターミナルの乗り場で発車時刻待ちをしていたら、一人のお婆さんがやって来て、「このバス… ほら… あそこで曲がる?」と言いながら、見当違いの方角を指差したので、私は「えっ… 何て答えればいいのだろうか?」と固まってしまった。

「まず、ターミナルを出る時が右折か左折だし… そこで右折したら、すぐに突き当たり(T字路)になるので、そこでも右折か左折だし… “曲がる”ってどこのことだろう?」と悩むこと2~3秒… 私は「◎◎停の方へ行きますけど…」と答え、お婆さんはバスに乗ったのだった…

「あれ」とか「あそこ」という発言を聞くと… 昔、某報道番組のメインキャスターが降板を表明した時に「(何か気の利いた言葉を返そうと思っているのに)すぐに言葉が出てこなくなった」というようなことを言っていたのを思い出す。当時は「そんなことで!?」と思ったのだが… 最近、その気持ちが少し分かるようになった気がする。トホホ…