誕生日 また近づいて 別れの台詞 イヌサフランと 考えている
■
イヌサフランとはユリ科(APG 植物分類体系ではユリ
目イヌサフラン科)の植物である。学名Colchicum autu-
mnale。ヨーロッパ中南部~北アフリカ原産。種名の通
り、秋に花が咲く。なお、名前に「サフラン」と付き
見た目も良く似ているが、アヤメ科のサフランとは全
く別の植物である。イヌサフランのりん茎(球根)や
種子にはコルヒチン(colchicine)という物質が含まれて
いる。この物質は過去には痛風薬として使われること
があったといわれる。また植物の細胞分裂に影響を与
えて倍数体にする作用があり、品種改良などに使われ
る。医学・薬学方面ではイヌサフランをコルヒクム、
種子をコルヒクム子、球根をコルヒクム根ということ
がある。
一期一会倶楽部を運営している手前ではなく、今日を
この機会を大切にしたいという思いが強いが、今度こ
そ最後になるとぞと思いつつ惰性が過ぎる。誕生日が
近づくにつれ、身辺整理していなければと反省する自
分をのぞき込む自分がいるとイヌサフランの秀麗さに
気づく歌を詠む。淡紫色の花が咲く「イヌサフラン」。
花言葉は「努力」。
■
Let it be
吾が恋は/9月に去りぬ/レッイッビー
daniellebergsma
■
【環境工学分科論】
【環境推進型純水製造装置】
日本ミリポアが「95% のCO2削減、電気代節約を実現する
純水製造装置 」が注目を浴びている。世の中の商品の
優位差を語る上で、“エコ”が訴求ポイントになって
いる。95%という驚異的な数字のCO2削減につながる純
水製造装置「Elix®(エリックス)」だ。分析・研究室向け装
置だが、以前は蒸留器が主流(蒸留器は水を湧かして
できた蒸気を集めて冷やし、できた水滴を使う方法を
とるが、熱するのと冷やすので、二重にエネルギーを
使う)だったが、熱を使わない膜処理技術と連続イオ
ン交換方式を使うことで消費量の20分の1にまで抑える
ことができるという。
■
【効果】一般的に 1 時間1.8リットル取るタイプの蒸留
器を「Elix®」に交換した場合、電気代は年間12万円の削
減に(1日20リットル、22日/月使用の場合)。1つの大学
で100台あれば、1200万円のコスト削減になるという計
算。CO2削減分は1台2トン削減できる、200トンの削減
になる。イニシャルコストを考えても 4~5年で採算は
取れるという。
濃縮区画室がアノード区画室とカソード
区画室の概略図
※ P1998-43554「液体を精製するための電気脱イオン方法」
■
【再生エネルギ:太陽電池の選択】
太陽電池の選択基準とは?その前に、最初に登場した
のが、単結晶シリコン系。現在の主流は多結晶シリコ
ン系。性能は単結晶よりやや落ちるが、コストが安く、
変換効率(光から電気に変える効率)はアップしてい
る。近年、大面積で量産ができるようになったのが薄
膜シリコン系。アモルファス薄膜シリコン系単体だと
効率は上がらない。また、たとえば最初10%くらいだ
った変換効率がやがて9~8%くらいに落ちる、初期劣
化も起こる。一度効率が落ちてから安定する性質をも
つことから、一般に『安定化効率』という表現で性能
表示される。単体だと効率が低いアモルファス系の欠
点を補い、初期劣化のない微結晶シリコン薄膜などと
組み合わせる「薄膜多接合」型。
■
シリコン系以外の太陽電池で、化合物系は、アメリカ
とヨーロッパでは流通しているが、日本では皆無。有
機系は、高効率化、耐久性と寿命など課題が多い。将
来低コストになるので実用化できれば普及する。
■
【省エネ:送電線を太くする】
電線のサイズを2倍にアップし、電気抵抗が小さくなり、
ビルや工場内の通電ロスは7%から3.5%へと半減する。
今後20年かけて、ビルや工場内の電線のサイズアップ
が完了した場合、年間700億kWhのロスが350億kWhに半
減し、その分、発電所も余分な電力を作らなくてすみ、
日本の総CO2排出量の約1%が削減できる。日本電線工
業会では経済性と環境性に配慮した最適な電線サイズ
を検討する「導体サイズ適正化小委員会」を設置した
という。
イニシャルコストを『電線の価格と敷設工事費』と『
電線製造時のCO2排出量』を、ランニングコストとして
『30年間の通電ロス料金』と『30年間の通電ロスによ
るCO2排出量』を設定し、双方を足し合わせた時に一番
コストが小さくなる環境配慮電流値を算出しました。
従来のライフサイクルコスト(LCC)のほかに、LCA
(CO2排出量)の視点も取り入れた。その結果、好都合
にも太い電線はサイズアップ幅が小さく、細い電線ほど
アップ幅が大きい。これにより、敷設スペースに余裕
がない場合でも、需要家にとっては平均約7年ほどで導
入時にかかった費用が回収できるという。
■
biomimicry
【トップランナー企業10の条件】
2005年には世界全体での大気中GHG(温室効果ガス)
濃度は379ppmと過去数10万年でみても突出した高濃度
を記録し、平均気温も確実に上昇している。しかも、
今後、GHG排出量を抑え 2000年の大気中の濃度に保っ
たとしても、CO2の影響が時間差をおいてあらわれる
ため、地球温暖化は避けられないといわれている。温
室効果ガス排出抑制と平行して、変化する気候への適
応策が急がれているが、だんだん手遅れ感があらわれ
てきているのが現状だ。下記に「環境ビジネス」09/
06号の記事を掲載して克服のためのサクセスストーリ
を掲載する。
『サステナブル・シナリオー
環境ビジネス成長による地球回復年表』
1992 環境と開発に関する国連会議開催
気候変動枠組条約、リオ宣言等採択
1997 京都議定書採択
2002 日本、京都議定書批准
2005 チーム・マイナス6%開始
2008 低炭素社会づくり行動計画
2014 世界から白熱灯が消える
2016 東京湾中央防波堤内側埋立地「海の森」、カーボ
ン・ゼロのマスダール・シティ完成
2020 EU、温暖化ガス排出削減 20%を達成/大阪、熱
帯夜の増加に歯止めがかかる、トヨタ、次世代2
次電池事業開始
2023 変換効率20%超の大面積薄膜太陽電池
2025 環境ビジネス、103兆円の市場規模に、ロンドン
CO2排出量60%削減、東芝、150万本の植樹を達
成
2030 太陽電池技術、発電効率40%超、発電コスト7円/
kWhを確立、滋賀県、CO2排出量を半減、琵琶湖
昭和40年代の水質を回復
2050 日本、CO2を80%削減、クールアース政策による
革新技術で、世界のCO2削減量の6割に
■