極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

桐と頑張れ長妻

2009年10月22日 | 時事書評


眼をそらし 朝食のきみ こころ融く 魔法探しも  長き秋の桐




【頑張れ長妻大臣】

とにかく、透明性が増した国会、政府動向は大歓迎だが、
矢継ぎ早に重要な懸案事項が報じる中、俺は関係ないと
言い切る性分のない性格。コミトしたい衝動に駈られる
(山崎元「ミスター年金・長妻厚労相の苦悩をどう解決
すべきか
」)。なぜか、理由は明快だ。新政権の政策の
最優先課題集中している。ここをしくじると命取りにな
る。わたし(たち)は、最低1期4年の鳩山内閣を実現
したいと思い投票した。そうでないと「脱官僚」はリッ
プ・サービスに終わる。そのことは、米国の軍産複合体
とアイゼンハワーの戦いや王安石(新法党のリーダー)
(『車百合と楽市楽座
)でブログ掲載もした。その根
底にあるものは以下の4点だ。

山崎元の画像

(1)入口戦略を欠いた小泉-竹中改革路線
(2)産業構造と人口構成に配慮を欠いた成長路線
(3)旧態依然とした財政規律論
(4)機動性を欠いた政府官邸

第3次産業がGDPの7割を超える高度資本主義(消費)
社会では、消費者に直接的な助産政策(「コンクリート
から人間へ」→子ども手当)が間接的な富の再配分と内
需拡大に機動性をもつてリンクする入口戦略(第2項に
該当)。それを担保するビジョン(インセンティブ)を
示し、新自由主義政策でぼろぼろになった社会保障制度
の立て直し(第1項)。そして、財政規律を重視する余
り成長戦略をつぶす過剰な財政再建重視派。これを修正
転換する<上げ潮派><リフレ派>政策の積極的な援用(第
3項)と最後に山崎元が指摘するように
官邸力」発揮
(第4項)だ。


 net worth, net income

欧州諸国では調整インフレを採用している国が多い。プ
ライマリーバランスはそれ程重要な指標ではない。国の
債務は貸借対照表の一つの項目であって、財務の良し悪
しの判断指標としては適当でない。貸借対照表の良し悪
しは純資産合計で計るとする立場だ。これだと日本の財
務体質は世界一の内容を持っている。

Irvingfisher.jpg Irving Fisher

プライマリーバランスの黒字化は前途遼遠である。とて
も達成できそうにない目標である。これは最終目標では
なく、財政再建のスタート点に過ぎない。かりにバラン
スの黒字化が今年末に達成できたとしても千兆円近くの
借金は手付かずに残るのである。スタート点に立つこと
さえ限りなく難しいということはその目標が重要でない
ということを意味する。目標の達成が先送りされたと報
じられても株価や為替は全く変わらない。そこで指示さ
れるのは「国家事業の費用効果」であって、会計期間に
ともなう事業内容の見直しに意味があり積算合計量には
余り意味がないということだ。



Money and the price level

Fisher's theory of the price level was the following variant of the
quantity theory of money. Let M=stock of money, P=price level,
T=amount of transactions carried out using money, and V= the vel-
ocity of circulation of money. Fisher then proposed that these vari-
ables are interrelated by the
Equation of exchange:

MV=PT.

Later economists replaced the amorphous T with y or "Q", real
output, nearly always measured by real
GDP.

Fisher was also the first economist to distinguish clearly between
real and nominal interest rates:

r=frac{(1+i)}{(1+inflation)}-1

where r is the real interest rate, i is the nominal interest rate, and
inflation is a measure of the increase in the price level. When inflati-
on is sufficiently low, the real interest rate can be approximated as
the nominal interest rate minus the expected
inflation rate. The res-
ulting equation bears his name.

Money illution




【官邸力とは】

例えば、下水道事業1つとっても国交省、農林省、厚労
省の3つにまたがる。エコ対策を考えても環境省、国交
省、財務省、防衛省、農林省、厚労省に及ぶ。縦割り行
政の弊害放置は政府与党の責任だけれど、
2006年の日本
経団連の『規制改革要望』
によれば、小泉政権では「改
革なくして成長なし」「民間にできることは民間に」「
簡素で効率的な政府の実現」という理念の下、構造改革
の四本柱の1つとして規制改革・民間開放が進められ、
経済的規制を含めて5年間で1500項目を超える新規の規
制改革が実現したと評価している(『
白粉花こそ楽市楽
』)。


 ODAの等身大化を!

法令体系の整理整頓だけでも大変だが、効果が大きいこ
とを認めるなら前政権組織であろうなんであれ利用する
位の器量は必要。この「横串機能」こそ「官邸力」(=
霞ヶ関の肥大硬直測定の鑑定)ではないかと思える。今
回の予算算定では機能しなかったが、本来、「脱官僚」
を第一優先課題というのであれば、その組織化(=政策
の物質化)を国家戦略室が担わなければとブログ掲載提
案したが、各省庁から官僚を「改組」「研修」「任命」
し、官邸の直結の組織とすべきだろう。政治家もいっし
ょに勉強できる契機となるし、サスペンス政治ドラマを
演じているようで面白いではないか ^^;。


エコノミスト増刊 2009年11月号

珍しく、近くの本屋に立ち寄り何気なしのぞき込んだコ
ーナーに「半世紀にわたる自民党政治が幕を閉じ、鳩山
由紀夫政権が誕生した。金融危機が最悪期を脱し、グロ
ーバル経済が新たな秩序を模索するなか、米国に続く民
主党への政権交代である。世界のパラダイムシフト(大
転換)は、金融市場や投資ルールにも『チェンジ』を迫
る。くしくも株式相場は先行き不透明な正念場を迎えて
いる。「国策に売りなし」--。さあ、「民主革命」に
乗り遅れるな。◇キーワードは「環境」「内需拡大」金
融危機と政権交代で投資の常識も『「チェンジ』」との
見出しにつられ「エコノミストマネー」(11月号/900)
を衝動買い。



「1993年以来の金持ち・株主優遇から労働者や再分配の
重視など、株主以外のステークホルダー(利害関係者)
重視の政策への転換期を迎えている」とみる。北野一は
「この政策転換は一見、株式市場にとっては逆風にみえ
る。しかし、グローバル化が進み、外国人投資家が日本
市場に対し、海外市場並みの高い収益率を要求してきた
結果、資本コストの上昇という弊害
をもたらしてきたこ
とを考えれば、日本株にとって実はプラスに働くと予想
するJPモルガン証券の北野一チーフストラテジストの
見識はドンピシャだ。
                       





足柄の箱根の山に 粟蒔きて 実とはなれるを あはなくも怪し

                                東歌・相模国歌
  


桐(学名:Paulownia tomentosa)は、ゴマノハグサ科(あ
るいはノウゼンカズラ科、独立のキリ科 Paulowniaceae
とする意見もある)キリ属の落葉広葉樹。高さは10m ほ
どで、初夏の頃に円錐花序に淡い紫色の筒状の花をつけ
る。葉も特徴的であり、広卵形の大きな葉をつける。原
産地は中国とされ、日本では北海道南部以南において植
栽される。中でも福島県の会津桐、岩手県の南部桐が有
名である。



桐は古くから良質の木材として重宝されており、下駄や
箪笥、箏、神楽面の材料となる。翼のついた小さい種子
は風でよく撒布され、発芽率が高く成長が早いため、随
所に野生化した個体が見られる。伝統的に神聖な木とみ
なされ、家紋や紋章の意匠に取り入れられてきた。




馳掛けの稲藁の取り入れ作業はとの氏子総代から電話が
あり、世話役内で調整対応すると答えおくほどの上天気。
下の息子は上と性格が真逆。無口で諍いもの影響も長く
感じる。言葉を探せど避けている気配。そんなどこにぃ
~もある場面を書く。母親方の家紋でもある桐。家具材
で有名な「キリ」。花言葉は「高尚」「内気」。
                                   

 
コメント
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