時が過ぎ 深まる秋に コルチカム 愛しのシェルの 命を数えん
■
Unleash the Future - Wave
【波力発電】
Wave Power OPTT
スコットランドの再生可能エネルギ(=ソフトエネ
ルギ)発電量を2020 年までに 50%(EU目標値の倍)
とにすると政府方針を打ち出した。その中で次世代
発電方式として、波力、潮流、潮汐(ちょうせき)
及び海流発電に注目が集まっている。波力発電とは、
水面の表面波のエネルギを利用するもの。潮流発電
とは、潮汐現象による流れ、日本には流れの速い「
瀬戸」や「海峡」と呼ばれるところがたくさんあり
潮位差はあまり大きくなくても、海底地形が狭まっ
ているところのエネルギを利用する。潮汐発電とは、
潮の干満を利用した水力発電です。月や太陽などの
引力によって、ふつう1日にほぼ2回の干満を利用
する。
■
Oscillating Water Column
波力発電は、水面の表面波のエネルギーを利用する
発電であるが、面積あたりのエネルギーとして、太
陽光の20~30倍、風力の5倍という優位性を持つ。
没水部の一部が開放された空気室を水中に設置し、
ここから入射した波で空気室内の水面が上下し、上
部の空気口に設置した空気タービンが往復空気流で
回転する。空気タービンには、往復空気流中で同一
方向に回転するウェルズタービンが使用される。
■
Scotland seeks world lead in marine power
海流、潮流発電は、欧米を中心に、特に英国では積
極的開発が進み、Seaflowプロジェクトでは、実証プ
ラントを建設し、商用化の一歩手前段階まで来てい
る。英国のDevon沿岸にローター直径11m の実証機を
設置して実験を行い、流速U=2.7m/sで300KWの発電
を計画。
■
※ P2004-330832 波力発電発光浮子
しかし、やはり気に入らない。脱タービン方式の例
えば、波動→波動波変換→音圧発電(圧電素子)が
使えないかと思う(『アザレアなシャンソン人形』)。
これが使えれば、コンパクトでスマートなデザイン
が可能となり移動コストや高効率化が図れると期待
されるが、ブログでも取り上げた「メガフロート」
(『狐の孫とムーブメント』)のひとつの機能-発電部とし
て付加するのも手。これは本体が動、不動とは関わりな
く付与できる。関西空港を沈まぬメガフロート化し、環境
配慮、機動性促進としながら、百%自家発電でまかなえ
る構造にすることも可能だ。また、護岸堤にも応用できる。
P1994-280240
圧電素子振動型波力発電装置
■
宗廣 宗三
【インクのリサイクル】
『デジタル革命』の進展下で、印刷分野はインクジ
ェットプリンタ、電子プリンタをはじめとするトナ
ー及びインクのカートリッジ化が進んでいる。しか
し、家庭で使用するインクカートリッジは高すぎる
という実感は拭えない。これをエコと結合させリサ
イクル販売させるというニッチな環境産業が生まれ
た。全てはニッチからはじまる(ナフサ、宅配、ユ
ニクロ、携帯電話、テレビゲーム、通販、そうそう
株式もだ)。「エコリカ」はLED照明も手がける
という。エコなニッチが大化けするゴールドラッシ
ュが到来というわけだ。
■
鳩山イニシアティブ
【世帯負担36万円の真偽】
日本が2020年の温室効果ガス排出量を1990年比で25
%削減するには、1世帯当たり年36円の負担が必要
とした麻生前政権の説明について、政府が設置した
専門家会合のメンバーは23日、「計算方法が間違っ
ている」と指摘したという。同専門家会合では、経
済成長率を外し、所得減少分+光熱費上昇分=36万
円(麻生政権「8%削減」試算発表数値)だが、年率
1.4%の経済成長、25%削減で、2020年で、76万円増と
逆の試算となる(北海道新聞)。
■
温室効果ガス25%削減で家庭の負担が1世帯当たり
36万円と試算したのは麻生政権の「地球温暖化対策
の中期目標」の検討会。その際、経済影響は、AIMモデル、
KEOモデル、日経センター・CGEモデル、日経センター・
マクロモデルのモデルで試算された。しかし、可処分
所得のマイナス分22万円と光熱費負担の増加分14万
円を足し算した36万円という数字は誤って引用され
ているた可処分所得の減少分が家計への影響。光熱
費の増加分は家計の所得の範囲内の話であり、実際
の影響は22万円、しかも、これは現在わかっている
太陽光発電や次世代自動車などだけで、世界中が低
炭素に向かう中で新しく創られ、新たな低炭素産業
については考慮していない。
※「仮分析結果」(中期目標検討委員会結果抜粋)
■
日本は、いち早く低炭素技術を磨くことで、世界のシ
ェアを拡大でき、成長につながるチャンスが多くな
る。欧州や米国、韓国、中国などは対策を行うことに
よる経済・雇用へのプラス効果に焦点をあてた政策
が進められており、日本でも改めて適切な方法での
試算が必要なことは間違いない(温暖化対策をとら
ないことによる異常気象や農作物被害リスクも加味
する必要があり見直しは試算必要(藤野純一国立環
境研究所 地球環境研究センタ 温暖化対策評価研究
室)。
【Intermission 】
青年は荒野をめざす
■
コルチカムとは、ユリ科コルチカム属の総称。ヨー
ロッパ、西アジアに約60種分布する。交雑によって
多くの園芸品種がつくりだされている。よく知られ
ているのはイヌサフランC. autumnale L.で、ヨーロッ
パおよび北アメリカ原産の球根草。薬用または観賞
用に栽培される。球根は卵形、径3~5cm、褐色の外
皮に覆われる。9~10月、葉が出る前に高さ約15cm
の花茎を伸ばし、淡紫紅色の6弁花で、サフランに
似た花を開く。
球根には、アルカロイドの一種コルヒチンが含まれ、
元来は有毒であるが、少量を用いて痛風の薬とされ
てきた。コルヒチンはまた植物の染色体を倍加させ
る作用があり、種なしスイカなど園芸植物の育種上
で重要な物質となっている。12歳の愛犬のシェル
(平成9年9月生まれ)が、夕暮れになるとドッグ
ウェアを着せてもらい部屋の中でしばらく散歩。コ
ルチカム(イヌサフラン)の美しさが輝く程に、き
みといつまでいられるのかと性のないことを考える
ほど秋の気配が深まったと描く。ピンクの花咲かす
「コルチカム」。花言葉は「愛情の衰え」「危険な
美しさ」。
■