狐の孫の小さき花に きみは似て 強く綺麗に落日に映え
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【羽田より関空】
ハブ空港を巡って衝撃が走しり、森田健作は怒りで夜も
眠れず。前原誠司国土交通相は、羽田空港について「首
都圏空港を国内線と国際線を分離する原則を取り払い、
24時間(稼働する)国際空港化を徐々に目指していき
たい」と述べ、第4滑走路(D滑走路)が来年10月に
完成するのを契機に羽田を国際拠点空港(ハブ空港)と
する考えを示した。国際線が発着する成田空港は「航空
需要の増大を見据えて有効活用する」とした。大阪府泉
佐野市で開幕したアジア太平洋航空局長会議の開会宣言
後、報道陣に明らかにしたという。
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成田闘争がなんであったのか。旧政権のダメージを引き
受けざるを得ないにしても、この時点でハブ空港の位置
付けを、現実的な背景があるにしても、充分な論議なし
で宣言するとは説明責任を果たしていない。確かに、成
田と羽田にリニアモータカーを2本通せば、1時間に3
回以上往復でき渋滞もない。これなら成田との広域ハブ
空港建設は実現する。また、仁川空港との競合対策の選
択と集中で、東京都と政府との間で政治的な判断が働い
たのだろう。

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これで、橋元大阪府知事の関空-神戸空港の広域ハブ空
港構想は頓挫した。埋立方式(土木業界)よりメガフロ
ート方式(鉄鋼業界)を環境配慮性、拡張性と機動性か
ら有利と空港建設当初で期待を裏切られているから諦め
る?リニアモータが開通すれば1時間で到着できるから
諦める?一極集中の弊害回避の、地方分権推進の象徴と
しての建設を諦める? 諦めることはない。熟っくりとここは、
『東アジア共同体』の中核を担う空港<関空>を練り直す好機だ ^^;。

金融バブルの反動と反省は調整と学習が大切。「羮に懲
りて膾を吹く」式の「米英金融革命は終わった」とか「
ドルは崩壊」が目に付く。金融工学が悪ではなく、運用
の無政府性が問題で、基軸通貨としてのドルはダッチ・
ロールを繰り返しながら当面は維持される。「漂流する
ドル-世界が突きつけるドルの不信任決議」(ウォール・
ストリート・ジャーナル、09/10/09)をポール・クルー
グマンは「国内経済の回復より通貨の安定を優先すると
大失敗する」(「Modified goldbugism at the WSJ」)と批判
するのは正論だ。
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All that glitters went off gold
「The Gold Bug Variations/The gold standard--and the men who
love it.」で「In terms of the ability to buy almost anything
except gold, the purchasing power of the rich has soared; but
Wanniski insists that this is irrelevant, because gold, and only
gold, is the true standard of value. Wanniski, in other words,
has committed the sin of King Midas: He has forgotten that
gold is only a metal, and that its value comes only from the
truly useful goods for which it can be exchanged. I wonder
whether the gods read SLATE. If so, they know what to do.」
と、ギリシャ神話のミダス王に喩え、金本位制への回帰
をも批判している(尚、SLATE とは米国のコラム雑誌)。
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【廃食油リサイクル運動】
廃食油バイオ燃料化装置(特許例)
80年代は琵琶湖の武村正義県知事誕生から富栄養化防
止条例制定などがあり、消費者運動、地域の住民運動、
生活協同組合運動にわたし(たち)の仲間はエネルギッ
シュに活動していた時期だ。78年6月「琵琶湖を汚さ
ない消費者の会」発足。廃食油から石鹸を作る運動に関
わり各地域に回りトラックで廃食油を回収して汗を流し
た(「滋賀県環境生協組合」)。
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この廃食油は苛性曹達や曹達灰を加える代わりにエタノ
ールを加えことでバイオ燃料を作ることが出来る。実際
ドイツではバイオディーゼル燃料(BDF)が盛んに使用
されている。「地球環境益」だけでなく、ディーゼル排
気微粒子(DEP)がないために健康被害(花粉症の複
合汚染物質などの排出)を抑制できる。パティキュレー
ト→ディーゼルエンジンから排出される黒煙のない道路
が実現できる(これを旧政権は放置、新政権はバイオデ
ィーゼル燃料転換を検討すべきだだろう※1、※2)。
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それと同時に、流域下水道建設問題(琵琶湖東北部流域
下水道)にも関わっていたから、仕事、家庭とフル活動
なわけで、家族には申し訳ないと改めて思い起こすが、
大規模・一極集中・家庭・工場業流合併の持つ基本的矛
盾は根本的に解決されていない。さすが、昨今の財政事
情で事業の対費用効果(B/C)の計算や事業の見直し
(※1、2)がされている。運動の不充分さを認めつつ、
運動の最中で亡くなられた方々のご冥福を再度ここで祈
りたい。
合掌
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恋ひ恋ひて 逢へる時だに愛しき 言尽くしてよ長くと思はば
大伴坂上郎女
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キツネノマゴ(Justicia procumbens L.)は、双子葉植物キツ
ネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草である。道端に生え
る小柄な雑草。湿ったところを好む。夏に赤紫の小さな
花をつける。本州から九州に分布し、種としては国外で
は朝鮮、中国からインドシナ、マレーシア、インドなど
に分布。茎は根元がやや横に這い、分枝してやや立ち上
がる。夏から秋にかけて白色~淡赤紫色の花を付け一斉
には咲かず、1~2個づつ順番に咲く。茎は下向きの短
い毛が生える。名前の由来はよく分かっていない。花序
が花の咲いたあとに伸びるのがキツネの尾のようだとか、
花の形がキツネの顔を思わせる殻などの説がある。ふ~
ん、狐・の・孫?イメージが涌かないなぁと、思いつつ
過去の苦労を時折ぼやく彼女を歌う。八坂から見る落日
が綺麗だ。「キツネノマゴ」。花言葉は「女性の美の極
致」。
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