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『マスターズ・オブ・ホラー』ゾンビの帰郷

2006-09-12 23:56:50 | マスターズ・オブ・ホラー/13thirteen
 TVシリーズ「マスターズ・オブ・ホラー」今回の記事は、ジョー・ダンテ監督の「ゾンビの帰郷」です!

ゾンビの帰郷』HOMECOMING
 監督 ジョー・ダンテ
 脚本 サム・ハム 
 原作 デイル・ベイリー
 出演 ジョン・テニー、ロバート・ピカード、ショーン・ケアリー
 
 ■ストーリー■
 デビッド・マーチとジェリー・クリーバーは、運転中、自動車でゾンビをはねてしまう。暴走した車は木に激突、動かなくなってしまう。通りがかったトラックに助けを求めようとすると、トラックから次々とゾンビたちが降りてきた。ジェリーはショットガンで応戦するのだが…。
 すべては4週間前に始まった。
 大統領選を3週間前にして、TVのトーク番組で、大統領の選挙顧問のデビッドと憲法学者シェリーとTVキャスターが議論を交わしていた。番組の中で、戦争で息子を失った母親に、デビッドがある言葉を言ってしまうのだった。
 「もし1つ願いがかなうのなら、戦争で死んだ息子さんに戻ってきて欲しい。意義ある戦争だったと言ってもらえるはずです」
 そのコメントを聞いた雄弁な大統領は、このフレーズが気に入り、自分の演説で
このフレーズを使いだすのだった。「もし、1つ願いがかなうなら、この戦争で死んだ兵士たちに帰ってきてほしい…」と。しかし、2日後、実際、戦地から戻って来た戦死者の死体が次々と生き返ってさまよいだしたのだ。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 「う~、またまたゾンビ物??」な~んて軽い気持ちで観てビックリ!ジョー・ダンテ監督は、ホラー作品のオブラートにつつんで、現代社会(アメリカ合衆国のね)を痛烈に風刺し批判してます!
 大統領選やら、TV番組を選挙に利用しようとする連中等を描いて、政治色の強い作品になってます!ホラー作品だっていうことを忘れそうなくらい!まぁ、ゾンビが出てくるから、ホラーはホラーなんですけど。

 ゾンビたちに対して、「脳を食べるとか、喉をかっきるとかすれば良いのに」とかメチャクチャ言ってます。また「ゾンビたちはリベラルの連中くらい知能が低い」とか、本当に言いたい放題です!
 
 日本のTV番組じゃ、こんな作品作れないでしょうネぇ~!
 「色んなところからクレーム来そうだから、やめとこ!」とかいって、作ろうっていう企画自体もなさそう!

 なんだかんだ言って、こんな作品を放映できるアメリカのTV局ってスゴイですね~(ケーブルTVですけど…)

 「ウソの理由で戦争に行った!
 とかゾンビ兵士が言ってます!エンターテイメント作品なのに、言いたいこと言ってます!選挙の出口調査がまずいと思ったら、開票を操作までしちゃってます。
 人気の落ち込んできた、ブッシュ大統領のアメリカの現政権ですけど、風刺がキツイなぁ~。
 数年前の、アメリカの大統領選では、電子投票機の件が話題になりましたもんね~。
 “ユーモアが無い”って言われるコトを何よりも嫌うアメリカ人なんで、いくら風刺されてても、ホラー映画(ホラードラマ)に怒ったら、ブッシュ大統領の支持率がもっともっともっともっと下がりそうですもんね~。
 
 でも、町に帰ってきたゾンビ兵士にコーヒーを出すエピソードには、思わず涙が…。(@KOBAも、年齢のせいか、涙もろくなってるかな??)
 最後は、ハッピーエンディングなんで、観てて“さわやか”な気持ちになれますよ~、多分!きっと!そんな気がしないでもない…。あれ、だんだんトーンが下がってきてるような…。(もし、そんな気分にならなくても、怒らないでね)
 
 ホラー作品を撮りました。っていうより、ホラー作品で語りました!ってコトですかね??
コメント (11)
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