TVシリーズ「マスターズ・オブ・ホラー」12番目のエピソードはラリー・コーエン監督の「ハンティング」。
ラリー・コーエン監督は、最も好きな映画監督&脚本家の1人です!
ホラー映画のマスターって言うより、エンターテイメント映画のマスターだと思うんですけどネ!
好き!好き!ラリー・コーエン!マスターズ・オブ・エンターテイメントの1人です!
ラリー・コーエンは、@KOBAが最も好きな映画『探偵マイク・ハマー俺が掟だ!』(1982年)の脚本を書いています!
当初、監督もするはずだったのを制作費がオーバーしそうになって、リチャード・T・へフロン監督になりました。
最近では、電話をテーマにしたコンパクトな傑作スリラー『フォーン・ブース』(2002年)の脚本や『セルラー』(2004年)の原案で有名です。
その他、「悪魔の赤ちゃん」シリーズや「マニアックコップ」シリーズも監督しています。その他の主な最近の作品をあげると
『プレッシャー2』(1997年)(脚本)
『ホットシティ』(1996年)(監督)
『スピル最終汚染』(1996年)(脚本)
『ザ・スカウト殺戮祭の日』(脚本)
『ギルティ罪深き罪』(1992年)(脚本)
『殺しのベストセラー』(1987年)(脚本)
等々とにかくサスペンス映画を中心にエンターテイメント1筋の監督&脚本家です。
『殺しのベストセラー』(87年)
<良く考えると、「そんなバカな!」と思うストーリーですけど、好き!好き!
THE B級アクション映画!監督はジョン・フリン
110分版を日本語吹替えつきでDVDを発売して!(日本版は95分版)>
で、本題の「マスターズ・オブ・ホラー」の話題に戻すと。
『ハンティング』
PICK ME UP
監督:ラリー・コーエン
脚本:デヴィッド・J・スカウ
原作:デヴィッド・J・スカウ
出演:マイケル・モリアーティ
ウォーレン・コール
ローレン・ランドン
トム・ピケット
フェアルーザ・バーク
■ストーリー■
山奥を走る遠距離バスが故障、乗客たちは救援を待つことになる。
客の1人ステイシアは徒歩でモーテルまで行くのだった。と、そこへ大型トラックが通りがかりバスの客を2人を休憩所まで乗せていくのだった。
バスの運転手と客が2名残ったが、カウボーイ姿の男が近づいてきて3名を殺すのだった。一方、トラックの運転手のウィーラーは実は連続殺人鬼だった。ウィーラーは、残されたバスの客が殺されたことを知り、自分以外の殺人鬼がいることを知るのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
ラリー・コーエン監督は、今回は、脚本にはタッチせずに監督のみです。
脚本は、原作と同じくデビッド・S・スコウ。
デビッド・S・スコウは『クリッター3』(1991年)、『クリッター4ファイナルウォーズ』(1992年)(ジョセフ・ライルと共同脚本)、『クロウ飛翔伝説』(1994年)(ジョン・シャーリーと共同脚本)のSF、ファンタジー系の脚本家です。
![]() |
狂嵐の銃弾扶桑社このアイテムの詳細を見る |
<今作の脚本、原作のデヴィッド・J・スカウは、扶桑社ミステリーから小説も発売中!>
で、今作「ハンティング」なんですけど、感想は、
「面白い!面白い!面白い!面白い!面白い!」
バスの乗客の数を増やして、そのキャラクター描写を、ていねいに描いて、もう少しヒロインの活躍のシーンを増やして、ランニングタイム85分にしたら、もう、立派なちゃんとした1本の長編劇場作品になっちゃいます!
イヤ~、面白い!狙われるバスの乗客に、シリアルキラーが2名!ちょっとしたアイデアなのに、すごく面白い!
複数の別々のシリアルキラーが出てくるスラッシャームービー!
ありそうでなかった、このアイデアだけで、もうプラス10点です!(あ、複数のシリアルキラーが出てくるスラッシャームービー、もしあったら、すいません。勉強不足です。)
TVドラマや低予算映画に関わってきたラリー・コーエンだけに、限られた予算の中で作られた今回の「マスターズ・オブ・ホラー」のようなシリーズだと、見せ所をちゃんとわかって、魅せてくれます!
実は、ドメスティックバイオレンスにあってたヒロインも、「何か」あるのかな??とか思ったんですけど、ごくごく普通の巻き込まれ型のヒロインでした。
少し残念!彼女も連続殺人鬼とかいうヒネリでもあるのかな??とか思ったんですけど…。
まぁ、60分弱の作品にシリアルキラー3名ってわけにもいかないですネ~!
ただ、ちょっと、言わせてもらうと、シリアルキラー2名のキャラクターの印象が強すぎて、ヒロインのインパクトが弱いんですけどネ~。まぁ、これも60分弱の長さだからしょうがないのかな??ホントに長編にして観てみたい作品です!
そういえば、ラリー・コーエン映画のファンが喜ぶキャストが2名!連続殺人鬼の1人ウィーラー役のマイケル・モリアーティと、バスの乗客役のローレン・ランドンが出演してます!なつかしい、ローレン・ランドン!
ラリー・コーエンファンが喜ぶと言えば、最後の展開も、絶対に喜べるはず!ラリー・コーエンの“ある作品”を観た人だったら、きっと「ニヤリ」とできるでしょう!
「マスターズ・オブ・ホラー」の中でも特におススメの作品です!