『エクスペリメント アット・セントレオナルズ女子刑務所』
PATIENTS OF A SAINT(2020年イギリス)
監督:ラッセル・オーウェン
脚本:マシュー・J・ガン
ラッセル・オーウェン
原案:マシュー・J・ガン
出演:ジェス・チャンリュウ
メグ・アレクサンドラ
レイモンド・ベスリー
フィリップ・マッギンリー
トム・クレッグ
■ストーリー■
アイルランドの南西1209キロ、聖レオナルズ島人口1109人、島にある聖レオナルズ国際刑務所兼医療研究所の受刑者は各国の犯罪者251人。議員と家族を殺した罪で死刑判決を受け投獄された元特殊部隊のストーンは、臨床試験を受ければ死刑を終身刑にできる条件を提示されるが断るのだった。
ストーンは、入所早々、同室の女囚に襲われるが反撃し、撃退するが足にケガを負い治療のため医務室へ送られる。臨床試験とは遺伝子組み換えの人体実験だった。試験を受けた人間たちが具合が悪くなり医務室にいた囚人たちが凶暴化し始める。ストーンは看守の1人レノンに助けられ医務室から脱出するのだった。一方、監房棟でも感染者が凶暴化していた。ストーンは、生き残った看守、囚人たちと協力し生き残ろうとするのだが、、、。
■感想■
孤島の刑務所を舞台にしたイギリスのゾンビ映画。正確には感染者?ホラーです。
撮影等はしっかりしているのでZ級ではないですが、ゾンビ映画としては低予算系の作品なみにしかストーリーがありません、、、。
空撮があったり、刑務所の説明のテロップが出たり、登場人物も色んな分かりやすい人物が出てくるので、低予算の作品にしてはけっこうちゃんとした作品かも??
と、最初だけ思ったんですが、、すぐに減速、、。
ストーリーは大してないのに、ランニングタイム106分と少し長め。このストーリーなら、あと20分短くて良いです。
すべて説明不足で、キャラクターも掘り下げられず、本当にどこにでもあるようなB級の低予算ゾンビ映画になっちゃてます。
特別面白いワケでもなく、とてつもなくヒドイ作品でもない、、、。
これといった特徴がない作品になっちゃってます、、、。
観終わったら、1か月もしたら、観たという記憶しか残らない作品に、、、。
このストーリーなら、せっかくの主人公の設定の元特殊部隊という設定も必要なしでしょう、、、。
主人公の設定は、普通の犯罪者とか無実の罪で投獄されただけの女性という設定で良いのでは??
また孤島の刑務所という設定だけあれば、重犯罪者のための刑務所という設定もいらなかったのでは??
臨床試験を受けたら減刑
次から次へと出てくる登場人物たちは、順番に殺されるシーンのためにいるような感じ。
極端に言えば、『サンゲリア2』(1988年)で登場人物たちが次々と登場しては、あっという間に死んでいく感じと言ったら分かりやすいでしょうか??(まぁ、あそこまで酷くないんですが、、)
ゾンビ映画を良く観る映画ファンだったら、最初の30分観れば、あとは途中、疲れて寝てしまってもラスト15分前に起きれればストーリーが分かってしまうような感じの作品に、、、。
ラストの展開も、わざわざここまで引っ張ってコレ??
ゾンビ映画ファン以外、「観た時間返して―」とか言いそうな、今まで観てきたのは何だったの??系のラスト。
ゾンビ映画ファンは、「またいつもの感じ、、、」的なラストです。