『カンフー・モンスター』
武林怪獣 KUNG FU MONSTER(2018年香港、中国)
監督:アンドリュウ・ラウ
脚本:ラン・チャオ
リン・ティン
出演:ルイス・クー
チーニー・チェン
ビー・ヘイデン
バオ・ベイアル
ワン・タイリー
チョウ・ドンユイ
ピーター・ホー
アレックス・フォン
■ストーリー■
明朝末期、朝廷が乱れ、宦官が権力を欲しいままにし、東廠の提督、孫玉鶴(ソン・ギョクカク)が猛威を振るっていた。ちょうどそのころ南の国、渤泥国(ブルネイ王国)から黒毛に覆われた世にも珍しい怪物が献上された。孫玉鶴はその怪物を使い謀反を画策し、皇太子を抹殺しようとするのだった。孫玉鶴は、錦衣衛の獣使い封四海(ホウ・シカイ)にその怪物を人殺しの道具に育てるよう指示するのだった。しかし、封四海は、育てるうちに、招財(ショウザイ)と名付けたその怪物に愛着がわき逃すことに、、、。そして、封四海も逃走するのだった。
孫玉鶴は、逃げた封四海と怪物に3万両の賞金を出すのだった。掲示が出ると武林では怪物を捕えようと必死になった。怪物の捕縛に名を借り、謀反の火種となる可能性のある江湖の侠客たちが争い殺し合い死んでいった。
封四海はすでに捕吏に捕えられ、花田客桟に運ばれようとしていた。
冷氷氷(レイ・ヒョウヒョウ)は、封四海を助けるため、輸送している朝廷の官銀を奪うという嘘で仲間を集めるのだった。川陜(せんせん)義軍の甄剣(シン・ケン)、熊嬌嬌(ユウ・キョウキョウ)、江湖で有名な3手必殺の岳山翁(ガク・サンユウ)たちを集めていた。また、宿に集まった胡中(コチュウ)とその弟分と武柏(ブ・ハク)で、東廠の官兵たちを待ち伏せするのだった。
■感想■
アンドリュウ・ラウ監督、ルイス・クー主演のコメディタッチの武侠モンスター映画。
もう少しシリアスな作品だと思っていたんで、ちょっとびっくり、、、。
『インファナル・アフェア』(2002年)、『デイジー』(2006年)、『傷だらけの男たち』(2006年)とシリアスな作品のイメージが強かったので、、、。
と、思って調べたらアンディ・ラウ、セシリア・チャン主演のコメディ『剣客之恋』(2006年)とかも監督してました。
基本、どんなジャンルの作品でも監督しちゃう香港映画ですからね、、、。
香港映画なんでコメディタッチのユルユル系の作品なのに、バンバン人が死んでます!
江湖の侠客?の名前まで紹介された達人たち4人もあっという間に退場!!名前までテロップで出したのに、、、。
ルイス・クーは怪物招財を逃すためとはいえ、護衛の人間も(多分)殺しまくり、、、。
花田客桟にルイス・クーを移送していた東廠の兵隊も(多分)死にまくり、、、。
ストーリー的には、ずいぶんと物騒な物語なのに、コメディなので、のーんびり、ユルユル、、、。
途中、ミュージカルのようになるシーンまで用意されてます。真剣に観てたたら、何やってんのー??って思っちゃいますけど、ボケーっとして観る分には十分面白いです。
こういう作品、香港映画では、かつては多かったんですけど、今ではほとんど観れないので貴重かも??
日本で公開されていないだけなのか、本国でも作られていないのか分からないですけど、、、。
宦官の孫玉鶴もあんなに強いなら怪物を調教しなくても良かったのでは??とも思いますけど、あくまでも犯人をあの怪物にしたかったんでしょうねぇ、、、。
香港映画のゆるーいコメディ調の作品が好きな映画ファンは必見!