『バッド・チェイサー』
THE BIG SKY(2015年アメリカ)
監督:ホルヘ・ミッチェル・グラウ
脚本:エヴァン・M・ウィナー
出演:ベラ・ソーン
キーラ・セジウィック
フランク・グリロ
アーロン・トヴェイト
フランソワ・アルノー
■ストーリー■
ヘイゼルは広場恐怖症を抱え自宅の部屋に閉じこもって引きこもり母親のディーと生活していた。ヘイゼルが18歳になり別れた夫からの援助を打ち切られ、ヘイゼルを砂漠にある精神科の施設に連れて行くことにするのだった。
ディーは、他の3人の患者とともに、ヘイゼルが恐怖を感じないよう箱に入れて施設へ向かうのだが、途中、砂漠地帯で2人の男に待ち伏せされ襲撃されるのだった。
運転手と他の患者2人は死亡、残った患者ヴィッキーが連れ去られるのだった。犯人の2人組は、撃ったディーは死んだと思い、ヘイゼルの存在に気づかなかったため、そのまま逃走していた。
騒ぎが収まったあと、ヘイゼルは箱から出て瀕死の母親を発見、助けを求めるため、顔を隠し地面に集中し1歩づつ近くの居留地目指すのだった。一方、犯人2人組は車の中にいたヘイゼルの存在に気がつき
□■□ネタバレあり□■□
■感想■
広場恐怖症のヒロインの活躍を描くサスペンス映画。
Z級映画とか地雷映画のような気がしたものの好きそうなジャンルの映画だったのでレンタル。
何もチェックしないで観たら、監督はホルヘ・ミッチェル・グラウでした。
『猟奇的な家族』(2010年)、『ABC・オブ・デス』(2012年)、『肉』(2013年)、『メキシコ・オブ・デス』(2014年)等々の監督です。。
あとは、日本未公開のコロンビア、スペイン映画『ヒドゥン・フェイス』(2011年)のリメイク”Perdida”(2019年)を監督しています。
突っ込みどころもありますが、ごくごく普通のサスペンス映画でした。
広場恐怖症を抱えながら助けを求めて砂漠を進んでいくヒロインと、その存在に気づいた犯人2人組の逃走と追跡を描く映画かと思いきや、、、、そうなっていない、、、。
「えっ、なんで??」
まずは、撃たれた母親の止血ですが、何とかしないと出血多量で死んじゃうのでは??
ヒロインのヘイゼルが出来なきゃ、母親が自分でするとかしないと、、、。
あと、死んだふりしていた母親のディーが頭が不自由な犯人弟に銃を向けますが普通は撃っちゃうでしょ、、、。
結局、数時間手を上げさせたまま、、、。えッお互い体力ありすぎ。
ヒロインのディーは居留地に向かう途中でなぜかサイコ野郎と出会ったり、、。
そのサイコ野郎から逃げる途中で倒れ、次のシーン(意識朦朧のつなぎのシーンはでてくるものの)では、悲鳴を聞きつけ親切な夫婦に助けられている、、、??
このシーンの流れは、『スウォーム』冷凍室に閉じ込められた絶体絶命のシーンのはずが、気づいたら病院のベッドにいるキャサリン・ロスを彷彿とさせてくれます、、、。
その後は、アッという間にクライマックスになっちゃいます。
親切な夫婦と、犯人2人組とそのボスと銃撃戦になって、終了って、、、。そこまでのダラダラな展開がウソのように気づいたら終わっちゃうます。
ヒロインはなぜか連れ去られたヴィッキーがトランクにいたこと気づきます、、。なぜ??