『ボディカメラ』
BODY CAM(2020年アメリカ)
監督:マリク・ヴィタル
脚本:ニコラス・マッカーシー
リッチモンド・リーデル
原案:リッチモンド・リーデル
出演:メアリー・J・ブライジ
ナット・ウルフ
デヴィッド・ザヤス
アニカ・ノニ・ローズ
デヴィッド・ウォーショフスキー
■ストーリー■
制服警官のレネは民間人に対する暴力で訴えられ8か月の停職になっていたが、仕事への復帰を許され新しいパートナーのダニーと夜勤パトロールに出発する。
パトロール中、同僚からの連絡で事件現場に向かうのだががそこでは、同僚ギャニングが惨たらしく殺されていた。レネはギャニングのパトカーの車載カメラの映像で緑のバンのアフリカ系アメリカ人の女性を見るのだが、その女性の画像は消えてなくなっていた。そして事件現場を荒らしたということで逆に注意されるのだった。
レネは車載カメラに映っていた女性の制服からスィントン病院の看護師タニーシャ・ブランズだと突き止めるのだった。
そんなとき、スーパーで警官2人とチンピラ2人が殺される事件が起きるが現場に緑のバンがありチンピラ2人による事件とされるのだった。
レネはギャングの抗争の巻き添えでタニーシャの死んだ息子デマルコの事件が何か関係してるのではないかと捜査を続けるのだが、、、。
■感想■
警官殺しの謎を追う警官の活躍を描くホラー映画。
ランニングタイム96分の短めの作品ですが、かなり見ごたえのあるミステリー仕立ての作品になっています。
脚本は『ディスコード DISCORD』(2012年)の脚本&監督のニコラス・マッカーシー。
ホラーでなくても、普通のサスペンス映画でもおかしくないような作品です。
汚職警官が売人を殺すシーンをボディカメラに撮ってしまった警官の活躍を描く、似たような作品『ブラック アンド ブルー』(2019年)がありました。
今作は『ブラック アンド ブルー』+ホラー映画で製作費半分みたいな感じでしょうか??
主人公のヒロインは事件に関わっていないので、全然怖い目には合わない、、、。怖くないホラー映画です。
怖くないホラー映画で、いつも思い出すのが ジョージ・C・スコット出演の『チェンジリング』(1979年)。『チェンジリング』も主人公は事件に関わっていないので怖い目に合わない。事件の捜査をする探偵役になってました、、、。
今作は、ホラー映画の要素が薄まっていて、監督や脚本家は、本当にホラー映画撮りたかったんでしょうか??と思ってしまうような出来上がりに、、、。
今作からホラー映画の要素を除いてサスペンス映画にしても、ごくごく普通に面白い作品になってしまう!!
展開も早く、あっという間にラストに!
主人公や、他の警官たちのキャラクターを掘り下げるための描写を増やして、もう少し長くても良かったのでは??
サスペンス映画度 ★★★
ストーリー定番度 ★★★★
ホラー映画度 ★★