『ザ・スタンド 連続殺人犯の元カレと妄想症の私』
OPEN 24 HOURS(2018年アメリカ)
監督:パドレイグ・レイノルズ
脚本:パドレイグ・レイノルズ
出演:ヴァネッサ・グレッセ
ブレンダン・フレッチャー
エミリー・テナント
■ストーリー■
刑務所から2週間前から釈放されたメアリーは、保護観察官のトム・ドゥーガンから紹介された、エドのガソリンスタンドの採用の面接を受け合格し、ガソリンスタンドの夜勤で働きだすことに。
メアリーは元カレのジェイムズ火をつけて刑務所に入っていたのだ。
幻覚が見えるという報告書もあり、メアリーの処遇をめぐっては保釈に反対する声も多かったので、会いに来たトムは報告を忘れないよう忠告するのだった。
実際、メアリーには元カレが人を殺す幻覚が見えていたが、トムには秘密にしていたのだった。
友人のデビーの応援もあり、ガソリンスタンドで働きだすことにするのだが、メアリーをガソリンスタンドに送り届けたデビーは雨の中、レインコートの人物に殺されてしまうのだった、、、。
メアリーに仕事の流れを教え、職場のボビーは帰っていくが、しばらくすると、嫌がらせの電話がかかってくるのだった、、、。
■感想■
『アウトレイジワールド』(2011年)、『ダークライト』(2019年)のパドレイグ・レイノルズ監督、脚本のスリラー映画。
35人を殺したと言われている「雨の切り裂き魔」と呼ばれた連続殺人鬼ジェイムズが元カレだったヒロインが、ある日彼氏の正体を知るが、脅され続け、何も出来ずにいたが、家に火をつけたという設定です。
てっきり、ヒロインがおかしくなっているのか、はたまた別の犯人がいるのかと思いきや、元カレが刑務所脱走していたというトンデモなオチ!!
刑務所脱走するシーンなど、当然なく保護観察官からの説明だけ、、、。製作費の関係もあるでしょうけど。
連続35人殺害した犯人が脱走したというのに、警察も保護観察官も対応悪すぎという気もしますが。
ヒロインのメアリーを雇ってくれたガススタンドエドだけは助かるものの、あとは全員悲惨な目に、、、。
友人のデビー、保護観察官、職場の同僚ボビー、刑務所帰りのメアリーにみんな親切にしてくれたのに、、、。こういう作品の場合、保護観察官は嫌なヤツとか、職場の同僚はセクハラ野郎とかの設定が多いのに、そんなこともなく良い人が全員犠牲になってしまう、、、。
そういうところは『アウトレイジワールド』でも登場人物に容赦なかったパドレイグ・レイノルズっぽいですが、ストーリーは本当に普通の作品でした。
分かりやすく例えると、”1990年代のスティーヴン・マイナー監督の作品です”って紹介されたら信じちゃうような感じの作品です。
『アウトレイジワールド』のパドレイグ・レイノルズが監督&脚本なので、もう少しヒネリがある作品かと思ったのですが、ごくごく普通のスリラー映画でした、、、。
監督のパドレイグ・レイノルズも、製作した順で観ると『アウトレイジ・ワールド』、『ザ・スタンド 連続殺人犯の元カレと妄想症の私』、『ダークライト』と観てくると、だんだん普通の特長のない監督になっていく気が、、。
『ダークライト』にいたっては、普通のホラー映画よりも面白くないような気が、、、。特にきにしていなければ誰が監督だったのかも気にならないレベルに、、、。
でも、パドレイグ・レイノルズ監督の作品はなんだかんだ言ってもチェックして観ておきたいので、日本未公開の2016年のホラー映画”Worry Dolls”(脚本はかいていないです)、どこかのメーカーさんソフト化してくれないでしょうか??
■日本語吹替キャスト■
メアリー :赤星 真以子
運転手 :小磯 一斉
ボビー :坂口 聖
キャロル :幕田有里
トム :藤枝どんぐり
ジェイムズ:相合谷由馬
デビー :高岡香
今作のリンクがないので『アウトレイジワールド』のリンクを。