『僕を憐れむ子守唄 呪われたベッドNo.6』
LETTO NUMERO 6(2019年イタリア、アルゼンチン)
監督:ミレーナ・ココッツァ
脚本:ミケオーリーランジェロ・ラ・ネーヴ
アントニオ・マネッティ
マルコ・マネッティ
出演:カロリーナ・クレッセンティ
アンドレア・ラッタンツィ
ピエール・ジョルジオ・ベロッチオ
ナタリー・カルドナッツォ
カーラ・カッソーラ
ロベルト・シトラン
■ストーリー■
妊娠していることを隠して教会系の小児病棟の夜勤に勤め始めた医師のビアンカ。前任者が飛び降り自殺したことを知るが、すぐに転属依頼もできずその病棟で働き続けるのだった。
6番ベッドの子どもが母親が迎えに来ないと泣いているので慰めるのだった。翌日、病院のシスターに6番ベッドの子どものことを聞くと、そのベッドには誰もいないという答えが返ってくるのだった。確かにそのベッドには誰もいないのだった。全部の部屋を見るが、昨晩見た男の子はいないのだった。
夫にそのことを話すがビアンカの話を信じてくれずとりあってくれないのだった。セヴェロ神父も何かを隠しているようなのだが何も分からないままだった。ビアンカは小児病棟の看護師フランチェスコと調査を始めるのだが、、、。
□■□ネタバレあり□■□
■感想■
元精神病院だった小児科病棟で起きるオカルト現象を描くイタリアのホラー映画。
小児科病棟の夜勤の仕事っていうのがあるんですね。順番で誰かが夜勤するのでなく、夜勤のみの仕事。日本でもそうなんでしょうか??
ストーリーはほとんどなく、小児科病棟の6番ベッドに夜になると男の子が現れるというものです。ヒロインは原因究明のために動き出す。
幽霊が出る理由は本当にいつものオカルト映画的に普通の理由です。
60年間母親が迎えにくるのを待っていた、、。
それだけのストーリーにランニングタイム112分!
普段なら、長すぎ!とかすぐ言っちゃうですが、今作はしっかり作られていて順当な長さです。
本当に丁寧に作られています。
悪い意味でなく、いい意味で丁寧です。
この内容で、ランニングタイム112分飽きさせないので、演出力は確かですね。
途中、交霊会で霊媒師が自殺するシーンや、神父が少年ミケーレに襲われたりするシーンとかあって、だれないようになっています。
怖くないオカルト映画ですが、死人がけっこう出ます。ヒロインもあわやのところで偶然フランチェスコに助けられますが、、、。
最後、病院に入院している子どもたちが白目がなく起きてくるので、ゾンビにでもなっちゃうのかな??とも思いましたが、そんなコトもなくごくごく普通に終わります。
あそこで、子どもたちが病院から街に出て全員、大人を襲い始めたりしたら、超トンデモ展開で面白かったのに、、。
監督のミレーナ・ココッツァは、今のところ長編作品は今作のみのようです。
ちなみに、今作はオリジナル版は117分なので5分カット?それともヨーロッパの作品なのでPALの早回し版でしょうか??
■日本語吹替キャスト■
ビアンカ :笹島 かほる
セヴェロ :西垣 俊作
エットレ :佐々木 祐介
ミケーレ :塙 真奈美
レティツィア :北林 早苗
フランチェスコ:伊藤 聖将
マリア・ピア :高富 彩織
ジュリオ :山下 大毅
司教 :高橋 ちんねん
ジャチャンタ :北川 ゆめ