『ANNA アナ』
ANNA(2019年フランス、ロシア、カナダ、アメリカ)
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
出演:サッシャ・ルス
ルーク・エヴァンス
キリアン・マーフィ
ヘレン・ミレン
アレクサンドル・ペトロフ
■ストーリー■
1985年、ロシアのモスクワでスパイ活動を行うアメリカのエージェントたちが1日にして9人殺されるのだった。
1990年、モスクワのイズマイロフスキー市場でモデル候補を探していたエージェントはマトリョーシカ売りの大学生アナを発見し、モデルにスカウトしパリに来るよう誘うのだった。アナはモデル事務所に入り半年でトップモデルとして活躍しはじめるが、モデル事務所の共同経営者オレグにしつこく誘われるのだった、、、。
□■□ネタバレあり□■□
絶対に知らないで観た方が面白いので、今作を観る映画ファンは読まないで下さい。
■感想■
リュック・ベッソン監督のスパイスリラー映画。
リュック・ベッソン監督の作品なので、またまた『ニキータ』で観たようなレストランで標的を狙うシークエンスが出てきますが、アクション映画度よりもスパイスリラー度の方が高い作品になってます、、、。
このレストランのシーンは、リュック・ベッソン監督でなかったら、パクリと言われちゃいますよねー。
例えるなら『レッド・スパロー』(2018年)のアクション風味付けって感じの作品です。
アクション映画だと思っていたらスパイ物だったんで、なんかすごく得した気分に、、、。
スパイスリラー度 ★★★★
アクション度 ★★★
真面目度 ★★★★
アクションシーンもそれなりに用意されていますが、逆にストーリーの流れを遮っているのでは??と思ってしまう感じの作品に。
リュック・ベッソンのいつもの軽ーい感じのアクション映画でなく、かなりマジメ風な作品に、、、。
リュック・ベッソンだし、主人公は女性だし、いつもの脚本を書いているような女性を主人公にした『コロンビアーナ』(2011年)みたいなアクション映画??くらいの軽い気持ちで観たら思わずストーリーに引き込まれてしまいました、、、。
リュック・ベッソンの映画が好きな映画ファンなら必見の1本。
リュック・ベッソンの監督作なんか観たくもないという映画ファンにはおすすめしませんが、そうでないなら観ておいて損はないはず!!
唐突にモデルのアナが拳銃を出して共同経営者を殺すあたりから時間軸が遡ったり、戻ったり、、、。
時間軸、いじりすぎーとか思いますけど、今作のストーリーを考えるとしょうがない気も、、、。
個人的には、時間軸が戻るのは、出来ればヘレン・ミレンとアナとの最後の車でのやりとりくらいの方が良かった気もしますけどねー。
KGBの上司がヘレン・ミレンなので、絶対に何かある!と思ったらその通りの展開でした。
これがイギリスのスパイ映画だったら、すでにCIAと密約が出来ているという設定なんでしょうが、そこまでではなかったです。それにアナも今作のようにはならず犠牲になったままって感じでしょうねぇ。
■日本語吹替キャスト■
アナ :志田 有彩
オルガ :磯辺 万沙子
アレクセイ :藤 真秀
レナード :津田 健次郎
モード :高橋 雛子
ワシリエフ :篦津 弘順
モッサン :栗田 樹
サミー :丸山 智行
ジョン :菊池 通武
ドロテ :村松 凪
オレグ :中野 泰佑
ヴュルテンベルク:相馬 康一
ペトラ :大黒 舞香
レナータ :杉山 里穂
インゲ :古木 海帆
マリオ :菊池 康弘
カメラマン① :越後屋 コースケ