『スケアリー・アパートメント MALASANA 32』
MALASANA 32(2020年スペイン、フランス)
監督:アルベルト・ピント
脚本:ラモン・カンポス
ジーマ・R・ネイラ
ダヴィッド・オリア
サルヴァドール・S・モリナ
出演:ベゴーニャ・ヴァルガス
イヴァン・マルコス
ベア・セグラ
セルヒオ・カステヤノス
ホセ・ルイ・デ・マダリアガ
■ストーリー■
1972年、兄弟で遊んでいて、近寄ってはいけないと言われている部屋にビー玉を転がしてしまい部屋に入ったフリアン。その部屋で椅子に座ったまま死んでいる老婆を発見するのだった。
4年後の1976年、田舎から大都会マドリードのアパートの4階に越してきたオルメドの一家。父親マノロ、母親カンデラ、長女アンパロ、長男ペペ、末っ子ラファエル、祖父の6人だったが両親が働いている間、ラファエルの面倒を見るように言われるのだった。その家では、扉が勝手に閉まったり、扉の下からのぞき込むと部屋の中に怪物の足が見えたりと不気味なことが起こっていた、、。
■感想■
幽霊が出るアパートを舞台にしたスペインのホラー映画。
今作もGEO先行レンタル作品です。GEO先行レンタルで作品ですが、超マジメな正統派ホラー映画です。GEO先行レンタルでなく劇場公開しても大丈夫なくらい普通の作品です。
自分的には、ごくごく普通の作品と思いましたが、作品の紹介ページによると、【シッチェス・カタロニア国際映画祭】で観客賞を受賞したと宣伝されています。IMDbでは今のところアワード受賞歴に入っていないみたいです。
スペインでは、本国で週末興行収入ランキング初登場第3位、4週連続ベスト10入の大ヒットを記録したらしいです。
時代設定はフランコ政権後の時代ということですね。フランシスコ・フランコがファン・カルロスを後継者に任命したのが1969年なので、そのすぐあとっていうことですね。
日本では幽霊映画というと古臭い印象がありますけど、世界的にはホラーのジャンルとして人気が高いんでしょうね。
つい最近記事を書き直したピーター・ストラウブ原作のホラー映画『ゴースト・ストーリー』(TV題:『ゴースト殺人事件 黒衣の死美人』)(1981年)も王道のストーリーの幽霊物でした。
ジョン・カーペンター監督の『ザ・フォッグ』(1980年)も幽霊物ですし、ジョージ・C・スコット主演のオカルト『チェンジリング』(1979年)も、マリオ・バーヴァ監督の『ザ・ショック』(1976年)も幽霊物でした、、。
凄く話題になった『イット・フォローズ』(2014年)も、広く考えれば幽霊物といえば幽霊物ですよね、。
ゾンビ映画でもなく、魔女物でもなく、幽霊屋敷物でもなく、エクソシスト系でもない幽霊物って、良く考えるとコンスタントに作られ続けていますね。
今作の場合、幽霊屋敷(幽霊部屋??)物なのかもしれないですけど、、、。
海外のホラー映画ファンて、幽霊物が好きなのかもしれないですね、。
幽霊映画度 ★★★★
定番度 ★★★★
スペイン映画度 ★★★★
なんか★マーク多くなっちゃいましたけど、ド定番のストーリーなので、ひねくれた作品が好きな映画ファンは注意!!
他に何も観る作品がないときなら観ても良いかも??