『グンダラ ライズ・オブ・ヒーロー』
GUNDALA(2019年インドネシア)
監督:ジョコ・アンワル
脚本:ジョコ・アンワル
出演:アビマナ・アルヤスティア
タラ・バスロ
ブロント・パララエ
アリオ・バイユー
ルクマン・サルティ
■ストーリー■
貧困エリアの労働者の父親は労働紛争で仲間の罠にかかり死亡、出稼ぎに出た母親は家を出たまま帰ってこない中で育った少年サンチャカは、ストリートチルドレンとして生活するようになるのだった。同じような環境の子を救おうとした彼は、子どもたちに襲われそうなところを、アワンという少年に助けられる。アワンから武術を教わり身を守る術を手にいれる。サンチャカは、アワンから他人には関わるなと忠告され、その教えを守り成長し印刷会社の警備員となっていた。
サンチャカは、父親が死んだとき雷に打たれ、それ以降特殊能力を手にれるのだった。その特殊能力とは、雷に打たれると力を得て、稲妻を放電したり、力がパワーアップするというものだった。
一方、ペンコールと呼ばれる孤児を従えるマフィアが街を牛耳って、反対する政治家を殺したりしていた。サンチャカは他人と関わらないように生活してきたが、隣の家の住民ウランとテディの親子を助けたことをきっかけに人々と関わるようになっていた。市場を襲ってきたギャングたち30人を雷から力を得てスーパーパワーで倒したのだった。
そんなとき、何者かによって米に有毒物質が注入され混入し、その米を食べた妊婦が生んだ子どもが道徳観を失った人間が生まれてしまうことが判明するのだった、、。
■感想■
インドネシアの人気コミックの映画化作品。
自分はインドネシア映画はあまり観たことがなく、記憶では5作目かも??
インドネシア映画で観たことあるのは、TV東京「木曜洋画劇場」でも放送された『ジャカルタ』(1988年)や、イコ・ウワイス主演のアクション映画『ザ・レイド』(2011年)、『ザ・レイド GOKUDO』(2013年)、オカルトホラー映画『悪魔の奴隷』(2017年)しかないかもしれません、、。
原作は1969年から発売されていた人気コミックで、ブンミラゲット社はコミックのヒーローを同じ世界観で映画化するブンミラゲット・シネマティック・ユニバースを展開する予定で今作は、その1作目だそうです。
インドネシアには、スーパーヒーローが数多くいるそうで、ブンミラゲットスタジオは1000以上のヒーローがいるそうです!!
知らなかったです!!
スーパーヒーローが同じ世界観でたくさんいるのは、アメリカのマーヴェルコミックとDCコミックくらいだと思ってました、、、。
シネマティック・ユニバースを展開する関係からか、最後の方で突然出てくるスーパーヒロインや、最後はペンコールより悪い魔物が登場して、「続編に続く!」みたいな終わり方は、どうなんでしょうね??
あの魔物の登場で、なんかすごーく壮大なストーリーになりそうな感じ、、。
製作側は、多分、このシリーズについては、インドネシア国内で大ヒットすれば、それでOKみたいに考えているんでしょうが、、、。でも、そんなこと言って自分みたいに楽しんで観ちゃう海外の映画ファンも少なくないでしょうねー。
インドネシアというお国がらなのか、あくまでも戦いはシラットか、剣くらいな感じで戦いはすべて素手や棒で殴る蹴る!!殴る蹴る!
拳銃とかで戦うシーンは一切ないのに、でも、自分に敬意を示さなかったとかで、悪役のペンコールが若手政治家を、小さな子どももいるのに家族とも含めて皆殺しにするシーンがあったりして、普段みているハリウッドの作品と比べると、すごーくバランス感覚がつかみにくい、、。
主人公にしても雷の力がないときは、変なコスチュームを着てる単に強い人!!
『沈黙の戦艦』(1992年)、『暴走特急』(1995年)のケイシー・ライバックの方が、雷の力がないグンダラよりは強そうです、、。
スーパーヒーロー度 ★★★
マーシャルアーツ度 ★★★★
続編気になっちゃう度 ★★★★
果たして、続編は日本で公開されるんでしょうか??