『ドント・レット・ゴー 過去からの叫び』
DON'T LET GO(2019年アメリカ)
監督:ジェイコブ・エステス
脚本:ジェイコブ・エステス
ジェイコブ・エステス
ドリュー・デイウォルト
出演:デヴィッド・オイェロウォ
ストーム・リード
ミケルティ・ウィリアムソン
アルフレッド・モリナ
ブライアン・タイリー・ヘンリー
■ストーリー■
刑事のジャックは弟の娘、姪のアシュリーと仲が良くケータイ電話も彼女に与え、何かがあるとすぐに話すような生活だった。しかし、ある夜、アシュリーからの電話で弟の家に行くと弟の家族が殺されてしまっていた。アシュリーも愛用していたリュックとともに死んでいるのを発見し、ショックを受けるジャック。 そんなとき、死んだアシュリーからジャックに電話が掛かってくるのだった。最初は理解不能で着信を取ることが出来なかったが、その後、かかってきた電話でジャックは、アシュリーと会話するのだった。ジャックは混乱するが、アシュリーからの電話の内容から、2週間前のアシュリーからのものだと気づくのだった。ジャックは、 2週間の時間差を使い、アシュリーを救おうとするのだった。
■感想■
過去からの電話を受けることになった刑事が活躍する変則型タイムトラベル系Sci-Fiスリラー映画。
タイムトラベルではなく、2週間前の姪からの電話に出ることができるようになっただけですが、、。
主人公のジャックですが、早々と2週間前のアシュリーと会話していることに気づいちゃいます!!
理解早すぎ―!!
こういう作品の登場人物でも、頭が固くて、全然理解できない登場人物も少なくないですが、あっという間に理解して、赤い塗料で×の字を描かせちゃいます!!
2週間後の現在にも、赤い×の字が現れて、かつて起こった事実が変えられる可能性が高いことも、このシーンで描写しています。
ランニングタイム103分の作品なんで、悩んでいる時間もないんですが、それでも、主人公のジャク、本当に理解度ありすぎ!!
これって、分かりやすく言うと、楳図かずおのコミック「漂流教室」のエピドードにも、主人公を助けるため、主人公の母親がナイフを現在のホテルに置いて(埋めて)、未来に届けるシーンがありますが、、、これと同じ!!
分かりにくい、、。「漂流教室」読んだコトある人にしかわからないです、、すいません、、。
その後も、2週間前のアシュリーの行動で、未来が変わっていきます。
濡れたリュック!
事件発生日!
登場人物が少ないので、途中で、それもかなり前半部分で怪しそうなのが誰なのか分かっちゃいます、、、。もっと怪しそうな人、登場させないと、、。1番怪しそうな人が犯人です。
103分はエンターテイメント作品としては、それなりの長さなので、それくらいあっても良かったかも??
これが、90分くらいの作品だったら、今作のままで全然OKだと思うんですが、、。
同じく過去からの音声(30年前の!)を聞くことによって事件を解決する『オーロラの彼方へ』(1999年)は、一応、太陽フレアの影響のオーロラとか説明みたいな描写がありましたけど、今作は、なぜ2週間前の音声が現在に届くのか説明は一切ナシ!!なので、今作のジャンルは正確にはSci-Fiというより、ファンタジーになるんでしょうか??
犯人分かっちゃう度 ★★★★★
オーロラの彼方へ度 ★★
低予算でも面白い度 ★★★★
制作費500万ドルと、ハリウッドでは低予算の作品なので、厳しいコト言えないですねー。少しお金のかかった日本映画の制作費よりも安い、、。