今月22日に今世紀最大の皆既日食が日本でも見られます。
奄美諸島の場所によっては皆既の始めから終りまでの時間が最長6分44秒と、21世紀に起こる皆既日食としては最も長く、皆既が起こるときの太陽高度も高いことから、21世紀最高条件の皆既日食といえるものだそうです。
部分日食なら日本各地でお昼前に見れますよ~
日本領内で見ることのできる皆既日食は1963年7月21日以来で実に46年ぶりです。
次は26年後の2035年9月2日ですって。
生涯そうそうチャンスはないので、晴れるといいですね。
ちなみに日食の種類は「皆既日食」「部分日食」「金環日食」の3種類がありますが、どう違うのか?
お勉強するなら
こちらのサイトなんかどうでしょう。
1963年といえば小学校3年生のときで、当時の担任が理科専門だったこともあり
ガラス片をすすで黒く塗って太陽を眺める実験をしました。
でも日食を見た記憶はないなぁと思って調べてみると、7月21日早朝5時前だったらしく、バク睡してたのでしょう。
ちなみに太陽を直接見ると下手をすると失明に繋がるらしい。
専用の「日食グラス」、もしくはガラスにローソクの煤で黒くした部分や白黒写真フィルムのネガの黒い部分の場合は長時間使用したらいけないそうです。
黒い下敷きなどは太陽が眩しくなくとも赤外線を透過するので危険。
レントゲン・フィルム、黒いプラスチック類、黒いビニール袋等は、赤外線・紫外線を通すかどうか不明。
ところで、日食発生前後の株価はどうかというと、
日本証券新聞のサイトには、
過去約30年間の日食(合計64回)の発生当日の日経平均騰落と、日食日を基準とした前後1カ月の日経平均パフォーマンスが掲載されています。
「古来より凶事とされた日食だが、現代株式市場にとっても縁起はあまりよろしくないようで…」と結ばれています。
皆既日食によって太陽が隠れることは、古今東西人々に甚大な恐怖を与えたことでしょう。
中国では太陽は君主の象徴とされ、日食時に国家行事を行えば臣下によって国が滅ぼされる前兆になるとされていたそうだ。
そして日本の古代、248年9月5日にも皆既日食が起こり、このとき卑弥呼が殺害されたという説があります。
太陽に仕える巫女(日巫女→卑弥呼)の霊力が失われ「卑弥呼死す」にいたったとしても分からなくもない。
もう少し詳しく調べてみると、
卑弥呼の没したとされる年代あたり、247年3月24日と248年9月5日の2回日食が観測されたようです。
AD247/3/24は夕刻6時半頃のまさに沈まんとする夕日の蝕。
欠けながら沈んでしまった太陽、そしてそのまま夜になってしまう。
日食は新月の時におこりますから、月のない夜は暗い。
一生暗闇の世界が続くかのような恐怖感を与えたのではないでしょうか?
そしてAD248/9/05は早朝6時頃の昇る朝日の蝕。
地平線近い太陽がすぐに欠けだして昇ってくる、これも不気味です。
でもそのあと蝕が終わればあっという間に明るくなるのだから、希望を与えてくれそうです。
もし殺害されたのだとしたら、248年の朝日よりは247年の夕日の蝕のときのような気がする。
そしてどちらの蝕も、地平線すれすれの角度の低い太陽です。
盆地で山に囲まれた場所なら見にくいね。
シャーマンとして「共立」された卑弥呼。
他の王たちも日食が見えて恐怖などの感情を共有したことが重要なんではないかしら。