昔から相場の世界では「見切り千両」という格言があります。
損には違いないけれど、大損が避けられるのなら、見切ることは千金の価値があると。
買った株や投資信託が値下がりすると、いつ手放すか迷うものです。
いつか買値に戻ることを期待してそのままずるずると持ち続けることが多い。
なかなかこの見切るということは、言うは易く行うが難し。
去年のリーマンショックは急激であったため、そのチャンスを逃した人も多いことでしょう。
もちろん私もその一人です。
少しの損の間になぜ見切り・損切りができなかったのか。
今更後悔しても後の祭りなんですけどね。
「損切りはすばやく」「引かれ玉は投げよ」「迷いが出たら売れ」などなど。
ウォール街でもCut loss and let profit run.(損は落とせ、さらば利益は大ならん)
世界中どこでもそうだし、これは相場の世界だけではありません。
電気代を節約したり、事務用品のボールペン1本すらケチるわりに、赤字部門を何時までも存続させていたりするものです。
小さな節約の裏で大きな支出が発生している、怖いことです。
9.11テロ事件があった後、ドルが強い時期がありました。
そのころ1ドル127円ぐらいで購入したドル、あれよあれよというまに円高へ。
私にとってはかなり大きな額だったので、すぐに円転して損切りする気にはなれませんでした。
それで購入したドルの約3割でA.ジャパンの外貨建て個人年金保険を購入。
7年間もってれば1.23倍になるので、これで損回避する予定でした。
しかしこの度の個人情報、それもカード番号流失事件。
私はカード引き落とし契約ではないけれど、満期まで持ち続けるのは不安に思えました。
途中解約となるので、現在のところ1.1倍に増えていますが、為替相場が1ドル95円では損です。
102円程度が損益分岐点のようです。
とりあえずドルで持ち、もう少し円安に行った時に円に換えようと思っています。
しかし円もこの先どうなるんでしょうね。
円もドルもデノミなんてうわさもあるし、どちらの国も赤字国債いっぱい抱えているし・・・