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透明人間の買いもの(指南役)

2008年04月11日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 この本は、以前紹介した「キミがこの本を買ったワケ」の続編とのことです。

 前回のテーマが「買う理由」だったのに対し、今回のテーマは「目には見えない巨大マーケット」です。

 それは、マスコミで華々しく取り上げられる丸の内OLでも、渋谷で遊ぶ女子高校生でも、六本木で働くヒルズ族でもありません。

 それは、際立った個性があるわけでも、マスコミに取り上げられやすいカテゴリーに属しているわけではありません。

 目に見えない消費者たち。そう、いわば「透明人間」。そして、この世の大多数は、そんな透明人間で占められています。


  この本は、その目には見えない巨大マーケットである透明人間の生態を解き明かした本です。

 この本は、全体的に分かりやすい言葉で書かれていて、そして納得する内容ばかりです。マスコミで華々しく取り上げられる人たちが巨大マーケットを形成している訳ではないので、この透明人間たちをターゲットして売らなければいけないということがよく分かりました。

 とてもオススメな本です。


 以下は、特に面白かった内容です。

・一般に、僕ら透明人間が「好き」と公言するのは、その発言を通して、自身の選択眼をさりげなくアピールしたい場合が多い。赤丸急上昇中の新人だったり、最近来ているアーティストだったり。でも本当に好きな人物は、多分その人じゃない。木村拓哉は超有名人。今さら名前をあげたところでミーハーな人間ととられるのがオチだから、あえて名前をあげないだけ。でも、口にはしないけど、心の奥底で木村拓哉を応援している人は、かなり多い。彼らはサイレント・ファン。静かなるファンだ。

・大多数のOLは、お一人様レストランなんて行ったこともないし、岩盤浴は興味はあるけど、一緒に行ってくれる友人を探していたら今日に至る-といったところ。結局、今夜も会社帰りに友人たちと下北沢の「牛角」に行く。もちろん、そんな彼女たちの行動がマスコミに取り上げられることはない。

・現在、女性ファッション誌は、CanCamの売上部数が70万部とダントツである。俗にライバル誌と言われるJJ、ViVi、Rayに比べ、倍近くは売れている。なぜか。よく言われるのは、CanCamは他の3誌に比べ、扱う服のジャンルが幅広く、「個性的じゃない」ということ。JJはお姉系だし、ViViはカジュアルだし、Rayは若めと、それぞれ得意分野がある。本来、女性ファッション誌はそういうマーケットの細分化で相互に部数を伸ばしてきたんだけど、ある時からCanCamはその戦略を捨て、大多数の20代の透明人間に発信し始めたのである。多くの20代の女の子は、無難なファッションを好むもの。だからCanCamはそんな彼女たちの要求に応えようと、明日、大学や会社にそのまま着ていけるような、無難に可愛いファッションにスライドしたのである。その代わり、ファッションに個性がない分、蛯原友里や押切もえ、山田優ら専属モデルに個性を持たせたのである。

・僕ら透明人間は、プライオリティー-優先順位でスケジュールを組んでいる。つまり、プライオリティの高い人には24時間門戸を開放し、低い人には、常に上書きするつもりでいる。でも、だからと言って、「どうせ自分は上書きされる・・・」なんて、卑下することはない。かつて、目当ての女の子にデートをキャンセルされた経験をお持ちでも、「別の方法」でプライオリティーを上げる方法はある。例えば、芸能人御用達の隠れ家に誘うもよし、「悩みがある」と相談を持ちかけるのもよし(大抵の人間は相談されるのが好き)、「来月からアメリカに転勤なんだ」と捨て身のウソをつくのもよし-。要は、あなたに箔がないなら、デート事態に箔をつければいい。

・それにしても、高いお金を出して買ったビリーズブートキャンプを、僕らはなぜ未開封のまま放置しているのだろう?なぜ箱を開けてダイエットを始めないのだろう?それは-僕ら透明人間が”お祭り好き”だから。「祭りに参加することに意義がある」と思っているからである。祭りの中身はどうでもいい。とにかく、参加することに意義があると思っている。あなたの元に商品は届く。が、もはやあなたの商品への興味は遠のいている。手に入れた瞬間、「参加する」という目的を達成したからである。

・これから、何か事業を始めようとしている人たちへアドバイス。その業界が、高くて良いものか、安くて機能的なものかの二択しか選択肢がなかったら、大いにチャンスである。「安くてイケてる」モノを作り、透明人間たちに知らしめるのだ。間違いなく、モノを見るセンスのない彼らは飛びついてくる。

・ウィキペディア。それは、誰もが自由に書き込めるのがうたい文句なだけあって、誤った情報もたまに載る。が、そういうのは時間が経つと、大抵正しく直されている。そもそも、誰もが書き込めるので荒れ放題かと思ったら-意外とそうでもない。ちゃんとしている。そう、これが神の領域、「平均値」である。一人一人の能力は大したことなくとも、それらが集約されて、間違いや訂正などを繰り返していくうち、次第に平均化されてくる。次第に神の領域-政界に近づいていく。透明人間だって、平均すれば神様なのだ。

・人の才能が花開くのは、世間(透明人間)と歯車が噛み合う平均4、5年。売れる人は、いわば「壊れた時計」。ブレない分、いつか世間と合致する。



<目次>
 1透明人間は、最近の宮崎駿は正直微妙と思っている
 2透明人間は、衣替えの前日、友人たちに電話する
 3透明人間は、関ジャニ∞より本当は木村拓哉が好き
 4透明人間は、もう何年もシングルCDを買っていない
 5透明人間は、お一人様レストランも岩盤浴も行ったことがない
 6透明人間がレストランで注文するメニューは、「私も」である
 7透明人間のスケジュールは、いとも簡単に上書きされる
 8透明人間は、大河ドラマの主役に興味ない
 9透明人間は、今の宮沢りえを別人だと思っている
10透明人間は、ビリーズブートキャンプをまだ開封していない
11テレビの登場前、透明人間はテレビを見たいとは思わなかった
12好感度調査で、所ジョージが上位にランクされるのは透明人間の消極的理由
13透明人間は、普段着は迷わずユニクロで買う
14透明人間は、妻夫木聡と蒼井優に自分を重ねる
15透明人間は、カリスマシェフの料理より、評判のレシピで作った料理のほうが好き
16透明人間は、横浜、ロッテ、日ハムのファンを渡り歩いた
17透明人間は骨折すると、TSUTAYAに行けない
18透明人間は間一髪、電車に乗り遅れる
19有名人が透明人間に支持されるのは平均4、5年
20透明人間は、ディズニーランドとビートルズが好き


面白かった本まとめ(2007年)
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)

<今日の独り言>
矢沢永吉の「成り上がり」という本を初めて読みましたが、この本を読んでファンになった人が多いというのには納得しました。前向きでなかなか良い本だと思います。本田健の本に通じるものがあると思いました。
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