横尾忠則現在美術館で買った本。
横尾さん、二歳で
「死」の観念に襲われたように思う。とこの本で書いている。
二歳で はや~!
死んだら「無」だと最初は思っていた。
死後の世界があるとはまだ信じられないけど、
横尾さんは死後が存在しているという確証を持っておられるよう。
いろいろな本を読むうちに、
「死」は次の世界へ行くための
ひと時の休息だと思うようになった。
横尾さんも、
「死」は長い旅の一つの節目か分岐点と書いている。
死をじっくり味わうことは生の充実につながる。
そのためには決して忙しくあってはならない。
「忙」という字は心を亡くすると書く。
それは我を失うことでもある。
忙しいことは命を縮める。
忙しいときは「生」も「死」もじっくり見ることができない。
命に対してちゃんとした礼節が欠けているから
闇雲に忙しくしていなければならないのかもしれないと。
命に対する礼節って????
闇雲に忙しくしてはいないと思うけど・・・・・
死後をよりよく生きるための学習が現世だと
ダライ・ダマが。
よりよい生がよりよい死後生を創造するだろう。
生の評価を決めるのは死んでからであると。
死後が怖いね、生の評価をされるなんて。
最近、横尾さんは
ぼくのなかでこちらとあちらの世界の区別が
曖昧になりつつある。
ときどきあちらの世界から
こちらを見ているような気がすることがある。
まるで自分が死者であるかのようにと。
そこで、紹介されていたのがこちら↓
中也、私と同じ山口県出身
霊魂になった「僕」が、
「また骨の処にやって来て、見ているのかしら」と歌う。
横尾さんはこの歌が好きだそう。
しかし、生きることは大変だ!
これ以上、死後の生が無くてもいいと思うのは私だけ??
『死の向こうへ』
作 者:横尾忠則
出版社:光文社知恵の森文庫